「青春18きっぷ」日本縦断の旅:体験談【7日目】
「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅。
スタート地点の鹿児島県「枕崎駅」から、ゴール地点の北海道の最北端「稚内駅」までの「3099.5km」を、列車を乗り継いで行きます。
1枚「11,850円」、5回分セットの「青春18きっぷ」を2枚(2万3700円)使っての10日間の旅。
10日間かけて、日本の景色を車窓から眺め、現地の観光地をめぐり、文化に触れ、名産品を食べる。
日本全国を、列車に乗って味わい尽くす旅です♪
「7日目」は、青森駅をスタートし、本州を抜け、北海道へ。
まずは、北海道道南最大の都市、函館まで。
本州から北海道まで、海を渡るために「北海道新幹線」を使います。
この海を渡る区間、「青春18きっぷ」利用者のためにオプション券が用意されているので、最短区間それを使います。
初の北海道新幹線は楽しみ。
その新幹線の時間にスケジュールを合わせるため、今日の最初の列車は11時01分発。
朝、すこしのんびりできました(^-^)
電車に乗っていても疲労はたまるもので、回復のためにはちょうどいいタイミングでした。
北海道をのんびりしたいためにここまでハイペースで飛ばしてきたので、残り4日間はスローペースでいきますー
⇒ 前日のページ!6日目【枕崎駅〜熊本駅】の体験談はこちらから
「青春18きっぷ」日本縦断旅:「2日目」のルート
「青春18きっぷ」日本縦断「7日目」の予定ルートはこちら。
青森駅 11:01 → 蟹田駅 11:38
蟹田駅 11:44 → 津軽二股駅 12:09
津軽二股駅 → 奥津軽いまべつ駅 (徒歩)
奥津軽駅いまべつ13:47 → 木古内駅 14:24(北海道新幹線)
木古内駅 15:18 → 函館駅 16:22
変則的なルートのため、グーグルマップを2枚に分けます。
まずは、青森駅から木古内駅までのルート。
こちらが、木古内駅から函館駅までのルート(道南いさりび鉄道)。
【出発前】青森駅前
7日目の出発時間は、11時01分。
すこし時間があるので、青森駅前の海辺をぶらりと散歩。
とってもいい天気♪
黄色い大きな船は、かつて活躍していた青函連絡船「八甲田丸」。
今は、海上博物館「メモリアルシップ八甲田丸」として係留されています。
こちらは、「青森ベイブリッジ」。
ところどころに、青森の頭文字である「A」の形がかたどられているのがポイント。
こちらは、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。
ねぶた祭の歴史や魅力を紹介している施設です。
この日の朝食は、前日に買っておいた青森名物(迷物?)「イギリストースト」。
陸奥湾を眺めながらいただきました。
相変わらず、たっぷりのマーガリンと砂糖。
健康オタクが激怒するコンビネーションは、実にカラダに悪そうです。
軽く胸焼けがします。
けど食べてしまうのが恐ろしい。
駅前にぶらりと移動。
売店で売られていたのは「嶽きみ」。
青森のブランドとうもろこしです。
茹でたて熱々。
もちろん食べました(笑)
これがまあ、むちゃくちゃ甘くてうまい!
びっしりと詰まった小粒の実が極甘っ!
歯の間に挟まるのは気にしない。
青森駅 11:01 → 蟹田駅 11:38
7日目の1本目の列車はこちら。
青森駅11時01分発、蟹田行き。
「青春18きっぷ」のスタンプは7個目(2枚目)。
青森駅は、ホームに昔の青函連絡船時代の写真がたくさん飾ってあって楽しめます。
車両はもうおなじみの「701系」。
ホームの柱にもりんご。
ちょっと変でしょ。
車内はガラガラ(笑)
のんびりと、時刻表と地図を見ながら、電車に乗って日本列島をまわる。
そんな旅をやりたかったから大満足。
目の前の車窓の景色、電車の揺れや音、鼻や肌を抜けていく空気や風…etc.
これらが、紙の情報に立体感と現実を与えてくれ、3次元にふくらませてくれる。
楽しいなあ。
右手車窓に陸奥湾を眺めながら走る。
左手車窓は、緑鮮やかな田んぼ。
のどかな光景。
蟹田駅(かにたえき)到着。
「トゲクリガニ」というカニが取れることが、地名の由来だそうです。
食べてみたいなー、トゲクリガニ。
蟹田駅 11:44 → 津軽二股駅 12:09
蟹田駅での乗り換え時間は、6分。
向かいのホームに停まっている列車に移動します。
今度の車両は「キハ40形」の五能線色。
この津軽線は、本州最北端の「三厩駅(みんまや)」まで行きます。
そこまでいきたいですが、今回は北海道新幹線の最寄り駅「津軽二股」で途中下車。
また竜飛岬に来る予定でも作ってまた来たいなー
この車体の青いラインは、日本海を表現しているみたいです。
中央部には、山をイメージさせる三角形も。
行先のプレート。
差し替え式って見なくなりましたよねー
こちらが車内。
セミクロスシート。
シートの色はグレー。
懐かしい二段窓。
最近めっきり減りましたねー
蟹田駅からは、津軽半島の内陸に入っていきます。
車窓には、のんびりとした田園風景が流れていきます。
空も広いなあ。
「津軽二股駅」到着。
斜め上を見上げると、北海道新幹線のホームが見えます。
【待ち時間】津軽二股駅 12:09〜13:47
新幹線の発車時間「13:47」まで、約1時間半あります。
接続がスムーズでないのは、しょうがないですねー
駅に併設している道の駅いまべつ「半島ぷらざ アスクル」にて時間をつぶします。
こちらが、道の駅いまべつ「半島ぷらざ アスクル」を裏側から見たところ。
駐車場も広く、車で来る人もけっこういそうです。
ピコ太郎も来ていたみたいです。
ピコ太郎以外の有名人のサインもいっぱい。
けっこう人気の施設なのかも。
店内には、青森の名産や地元でとれた魚や野菜が販売されています。
この「道の駅いまべつ」では、貴重な「いまべつ牛」を食べられることでも有名(限定)。
併設のレストランで食べられます。
「いまべつ牛」以外のものも食べられますよ。
買うこともできます。
これはバラ肉で、1300円。
レンタサイクルもあります。
ただ、借りてもまわりに何もありません・・・
スタッフの人に聞いたら、次の列車の時間まで往復できる施設はありませんでした。
景色だけを楽しむくらいですね。
今別町に伝わる伝統芸能「荒馬まつり」。
「荒馬」は「あらま」と読みます。
津軽二股駅 → 奥津軽いまべつ駅 (徒歩)
発車時刻が近づいてきたので、「津軽二股駅」のすぐ横にある、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ駅」まで歩いていきます。
この入り口から通路を通っていきます。
きっと冬は雪がすごいから、こういうドームのような作りになっているのでしょうね。
通路を抜けると、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅に到着します。
ガラス張り駅舎は、高さ25メートル。
本州最北端の新幹線駅ですね。
下にある待合室。
ここにも、今別町の伝統芸能「荒馬まつり」が!
ねぶたみたいにメジャーになるといいですね。
通路から見た青森側の景色。
左側が、津軽二股駅と線路です。
右側が新幹線のホーム。
新幹線のホームの下にある線路は、保守点検用車両が走行する線路。
北海道新幹線のイメージキャラクター、大谷翔平選手。
もう北海道日本ハムファイターズ辞めちゃったから、イメージキャラクターも降りるのかな。
奥津軽駅いまべつ13:47 → 木古内駅 14:24(北海道新幹線)
これが、今回の北海道新幹線の切符。
今回の「青春18きっぷ」での旅では、「北海道新幹線オプション券」という特別な割引券があります。
現在は海峡越えができる列車は新幹線しかないので、この区間は利用するしかありません。
北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」のホーム。
利用者が少ないことを見越して作ったのか、ホームが狭いです。
ホームにも「荒馬まつり」。
北海道新幹線「はやぶさ」到着!
初北海道新幹線なので、うれしい!
といっても、車体のラインがピンク色なので、東北新幹線の「E5系」になります。
北海道新幹線の車体「H5系」は、ラインが紫色。
下の写真は、向かい側ホームに停車した北海道新幹線。
こちらは、ラインが紫色なので「H5系」の車体ですね。
まあ、パッと見わからないよねー
「はやぶさ」は全車指定席座席ですが、「北海道新幹線オプション券」で乗車の場合、空いている席に自由に座って大丈夫です。
乗車時間は、わずか37分ほど。
そのほとんどは地下。
当りまえか。
グーグルのストリートビューで、「はやぶさ」の車内が公開されているので、貼っておきます。
360度楽しめます♪
地上に出たら、もうそこは北海道〜!
来たぞー
北海道最南端の駅「木古内駅(きこないえき)」到着。
やっと北海道に入ったぞ。
【待ち時間】木古内駅 14:24〜15:18
「木古内駅」では、約1時間ほど待ち時間があります。
駅前にある「道の駅 みそぎの郷 きこない」で時間をつぶします。
入口前には、木古内町のご当地キャラクター「キーコ」くんがお出迎えしてくれています♪
山本寛斎氏が代表をつとめる「寛斎スーパースタジオ」が手掛けたゆるキャラらしい。
ちなみに、この「キーコ」くん、ポストになっています。
「キーコ」くんの向こう側に見えるのが、駅のホーム。
駅から近いので便利。
「道の駅 みそぎの郷 きこない」では、北海道の特産品(道南西部9町がメイン)、飲み物、お土産などが豊富にそろっており、一気に北海道気分が盛り上がります♪
こんなかわいらしいパン屋さんも入っています。
あ、北海道限定のサッポロクラシック発見!
こういうご当地限定物に弱いんだよなあ。
北海道来たらまずはこれでしょということで(ただ飲みたいだけ)。
お供は、「はこだて和牛コロッケ」と焼きたての「塩パン」。
ぺろり。
ビールで小腹を満たしたところで、木古内駅へ戻ります。
木古内駅からは、道南いさりび鉄道を利用します。
新幹線のホームとは分かれています。
道南いさりび鉄道の改札の横には、昔の看板や模型などが飾られていて、鉄道ファンはかなり楽しめます。
この道南いさりび鉄道は、JRではありません。
第三セクターです。
ですので、「青春18きっぷ」では乗ることができません。
今回は、北海道新幹線に乗るときに購入した「北海道新幹線オプション券」とセット購入していました。
購入するときに、「道南いさりび鉄道はどうしますか?」って確認されますので、セットで購入しちゃってくださいね。
(道南いさりび鉄道をセット購入しないこともできます)
もう一つ注意点としては、「北海道新幹線オプション券」の有効期限が「1日」ということ。
ですので、奥津軽いまべつ駅から函館駅までは、一気に行く必要があるということ。
途中の木古内駅などで宿泊することはできないので注意です(宿泊はできるけどオプション券が無効になる)
木古内駅 15:18 → 函館駅 16:22
道南いさりび鉄道の木古内駅ホーム。
木古内駅から函館へ向かいます!
木古内駅から函館までは、1日9本しか出ていません。
なかなか少ないですね。
この時刻表も、「地獄表」といっていいでしょうね。
乗る列車は、観光列車ながまれ号!
ながまれ号については、道南いさりび鉄道の公式ホームページに説明文があったので引用させていただきますね。
道南地域の食や文化といった魅力ある情報の発信により、観光の方々にもご満足いただけるよう、北海道の補助事業を活用して、JR北海道より譲り受けるキハ40気動車を2両改装し、開業の3月26日より運行を開始します。
「ながまれ」とは、道南地域の懐かしい方言「ゆっくりして」「のんびりして」の意味です。
普段は日常の通勤・通学・お買い物など、皆様が利用する列車として運行しますが、観光団体用に車内でお食事が楽しめるようなテーブルやヘッドレストを設置した特別仕様としてもご利用頂けます。
道南の名産「道南杉」を使用した内装を配し、日没後の函館山のシルエットに津軽海峡に煌めく漁火と、道南の街の灯り、空にスターダストをまとい、のんびりとした旅へご案内します。
星がちりばめられていて、かわいらしいデザインですね。
こちらが車内。
説明文にあるような「「道南杉」を使用した内装」「お食事が楽しめるようなテーブルやヘッドレスト」などがない普通仕様(笑)
全部がこのような仕様になっているわけではないのですね。
(取り外しができる仕様になっているらしい)
釜谷駅から茂辺地駅までの車窓は、津軽海峡が見える絶景ポイント。
途中、別デザインの車両とすれ違う。
こちらは、秋をテーマにした濃赤がベースの車両。
道南いさりび鉄道では、四季を取りいれたデザイン、カラーリングの車両を展開しています。
会えればラッキー♪
函館到着!
昭和世代のわたしは、北島三郎の「は〜〜るばる来たぜ、は〜〜こだて〜〜」というフレーズがついつい浮かんでしまいます(by「函館の女」)。
函館駅はでかいね。
とりあえず的に、函館駅西口にある「いかポスト」をぱちり。
喉をうるおすために、まずは北海道のご当地ドリンク「コアップ・ガラナ」をごくり。
オロナミンC的エナジードリンク。
「コアップ・ガラナ」の販売元は、なんとあの「ホッピー」を作っている「ホッピービバレッジ」。
アマゾンでも売っています。
ホテルまでの移動の途中、北海道のローカルデパート「棒ニ森屋」へ寄る。
目的は、函館名物、ハセガワストアの「やきとり弁当」を購入するため!
これが、名物「やきとり弁当(タレ・小)」。
GLAYのメンバーが大好きで、ファンにはおなじみの一品。
GLAYファンは、聖地巡礼としてハセガワストアの「やきとり弁当」を食べるらしい。
ちなみに函館では、ひらがなで「やきとり」と書いてあったら豚肉らしい。
漢字で「焼鳥」と書かれていたら、鶏肉らしい。
けっして、「やきとん」ではないらしい。
確かに、イラストは豚だ。
「焼き鳥なのに、なぜ豚なのか?」という疑問については、ハセガワストアの公式ホームページに記載されています。
興味ある方はチェックしてみてねー
⇒ http://www.hasesuto.co.jp/yakiben-banasi.html
ホテルにチェックイン。
函館の宿は、新しくできたばかりの「カプセルホテル函館」。
函館で、カプセルホテルは珍しい。
ホテル予約サイトでのレビューはこちら。
⇒ 「楽天トラベル」でレビューを見てみる
夕飯は、函館に来たら行ってみたかったご当地バーガー「ラッキーピエロ」へ。
なんかすごく怪しい雰囲気満点ですが、こちらもGLAYメンバー御用達らしい。
観光客ですごい混んでいました。
とりあえず、ダントツ人気ナンバー1の「チャイニーズチキンバーガー」のセットを注文。
なんかすごいのが出てきた。
ピリ辛味のからあげのハンバーガー・・・
ごめんなさい、まったく口にあいませんでした・・・
カレーやオムライスも美味しいと人気なので、そちらにすればよかったか。
残念。
口直しにイカを食べに。
やっぱり函館に来たらイカでしょ!
ということで、ホテルのお姉さんに教えてもらっていたお店「海光房」さんへ。
お店の前のでっかい生け簀には、活きのよいイカやらカニやらがいっぱい。
お腹いっぱいなので、ビールと活きイカ刺身のみで。
活きイカの値段は、時価。
この日の時価は、一杯2000円。
なかなかのお値段。
いつも食べているものとは確かにぜんぜん違う歯ごたえ。
鮮度は抜群。
味はあまりない。
半分をお刺身でいただいたあとは、残りの半分を茹でてもらうことに。
ゆでることで、身がぷりぷりに。
んー、なんだろう。
過剰な期待をし過ぎていたのか、値段の割にはあまり感動なく・・・
翌朝行く予定の函館朝市に期待だ!
とりあえず、ホテルに戻り部屋飲み。
サッポロクラシックでモヤモヤと疲れを癒す。
明日も北海道の美味いものをいっぱい食べるぞー
「青春18きっぷ」日本縦断旅:「7日目」のまとめ
7日目の移動についてのおさらい。
スタートの青森駅から、ゴールの函館駅まで、「26駅」「2時間43分」「162.6km」の移動でした。
変則的なルートのため、グーグルマップを2枚に分けます。
まずは、青森駅から木古内駅までのルート。
こちらが、木古内駅から函館駅までのルート(道南いさりび鉄道)。
乗車区間 | 駅数 | 乗車時間 | 移動距離 |
---|---|---|---|
青森駅 11:01 → 蟹田駅 11:38 | 10駅 | 37分 | 27km |
蟹田駅 11:44 → 津軽二股駅 12:09 | 3駅 | 25分 | 19.6km |
津軽二股駅 → 奥津軽いまべつ駅 (徒歩) | -駅 | -分 | -km |
奥津軽駅いまべつ13:47 → 木古内駅 14:24(北海道新幹線) | 1駅 | 37分 | 74.8km |
木古内駅 15:18 → 函館駅 16:22 | 12駅 | 1時間4分 | 41.2km |
7日目の総合計 | 26駅 | 2時間43分 | 162.6km |
7日目は、やっと本州から北海道へ上陸。
移動距離は「162.6km」と少なかったですが、青森と北海道はやっぱり雰囲気や文化がまったく違いますね。
列車で移動すると、それがよく体感できるのが面白いですね。
8日目は、石狩湾の懐に位置し、寿司の街と呼ばれる小樽がゴール。
食べ物も楽しみだし、北海道の景色を車窓から眺めるのも楽しみ♪
「青春18きっぷ」で行く日本縦断列車旅一覧
・1日目【枕崎駅 〜 熊本駅】
・2日目【熊本駅 〜 宮島口駅】
・3日目【宮島口駅 〜 名古屋駅】
・4日目【名古屋駅 〜 小出駅】
・5日目【小出駅 〜 新潟駅】
・6日目【新潟駅 〜 青森駅】
・7日目【青森駅 〜 函館駅】
・8日目【函館駅 〜 小樽駅】
・9日目【小樽駅 〜 旭川駅】
・10日目【旭川駅 〜 稚内駅】