日本縦断 時刻表 使い方


「時刻表」選びと使い方について

 

「時刻表」選びと使い方について

 

こちらのページでは、列車の旅に欠かせない「時刻表」についてまとめてみました。

 

「青春18きっぷ」で旅をする場合、この「時刻表」を使いこなすことが旅の成功へのカギであり、楽しみでもあります。

 

「時間」にしばられるのではなく、「時間」を存分に、大切に使うためにも、「時刻表」の使い方というのは大きなポイントになります。

 

どのタイプの「時刻表」を選ぶか?

 

では、「時刻表」は何を選んで、どう使えばいいのでしょうか?

 

「時刻表」は、大きく分けて2つのタイプがあります。
「アナログ」と「デジタル」です。

 

この「アナログ」と「デジタル」の「違い」「メリット・デメリット」を理解し、その両方をうまく使いこなすことがポイントになってきます。

 

アナログの「時刻表」

まずは、アナログの「時刻表」から。
アナログの「時刻表」というのは、紙の冊子タイプの「時刻表」のこと。
この分厚い「時刻表」を、本屋さんなどで見かけたことがあるかもしれません。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

実はこの「時刻表」、いくつか種類があるのです。
選ぶポイントを書きますね。

 

まずは、出版社別。
大別すると、交通新聞社の「JR時刻表」とJTBパブリッシングの「JTB時刻表」の2つがあります。

 

 ⇒ アマゾンの最新「時刻表」のページ

 

 

 

もちろんどちらの「時刻表」も、肝心の「時刻表」部分は同じです。
違いは、ちょっとしたデザイン、レイアウト、特集ページなどです。
大きな違いはありませんので、好みで選んで問題ありません。

 

わたしがチョイスしたのは「JR時刻表」。
理由は、「みどりの窓口」をはじめ、各地のJR駅に置いてあるのが「JR時刻表」だからです。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

あと迷うのが、定番の「大型版」にするか、コンパクトサイズな「縮小版」にするか。
これだけ大きさが違います。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

旅の場合、持ち歩きを優先して「縮小版」のほうがいいのはわかっています。
ですが、とにかく字が小さい・・・
ルーぺが必要なくらいの文字サイズです。

 

旅先で小さな字を読むというストレスは、けっこう大きいんですよね。
ですのでわたしは定番の「大型版」をチョイス。

 

これだけ分厚いですが、「道具」としての使い勝手を優先しました。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

ただ、「大型版」は分厚くて重いので、コンパクト重視で目がいい人は「縮小版」を選んでもいいでしょう。
その場合は、JTBの「小さな時刻表」を選ぶといいでしょう。
JTBの「小さな時刻表」は、大型の時刻表の中身がそのままコンパクトに詰まっていますので、情報量に差はありません。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

交通新聞社のコンパクト版時刻表である「コンパス時刻表」は、内容がけっこう間引きされています。
載っている情報に差があるということです。
ですので、コンパクト版を買うときはJTBの「小さな時刻表」のほうがおすすめ。

 

ただ、やはり本屋さんで比較してほしいですね。
文字の大きさ、ページのめくりやすさ、ペンの書きこみのしやすさ・・・
「時刻表」は、大事な旅の道具です。
けっこう相性があります。
道具として自分が使いこなせ、しっかりパフォーマンスが出せるものを選んだほうがいいでしょう。

 

デジタルの「時刻表」

デジタルの「時刻表」というのは、かんたんに言うとスマホアプリですね。
(もちろんPCで使えるサービスも含みます)

 

ヤフーの「Yahoo!乗換案内」、NAVITIMEの「乗換NAVITIME」、地図会社ゼンリンの「いつもNAVI」、「駅すぱあと」といったところが定番ですね。

 

どれも機能が充実しているので、自分が使ってストレスがないものを選んで問題ないでしょう。

 

わたしは普段から使い慣れている「Yahoo!乗換案内」を今回の旅でも利用。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

 ⇒ 「Yahoo!乗換案内」公式ホームページ

 

 

「アナログ」「デジタル」の「時刻表」のメリット・デメリット

 

上記で「時刻表」には、「アナログ」と「デジタル」の2つに大別できると書きました。

 

ではこの2つの「時刻表」をどう使い分けるか、使いこなすか。
それには、まずそれぞれの特徴と、メリット・デメリットを知って、その「違い」を理解しておくといいでしょう。

 

アナログ「時刻表」の特徴とメリット・デメリット

まずは、アナログ「時刻表」の特徴&メリットを列挙。

・一覧性
・タイムスケジュールを俯瞰(ふかん)しやすい
・想像力がふくらみやすい
・偶然性(セレンディピティ)を期待できる
・ペンで書きこみできる

 

デメリットは、デジタル「時刻表」のメリットの逆ですね。

 

・読み間違いなどが起きる ⇒ けっこう間違える・・・
・印刷されたときが最新 ⇒ 情報が印刷時から更新されていない、ダイヤ改正のときは買い替えが必要
・「この部分を残しておきたい」といったときの記録性 ⇒ スマホだとスクリーンショットですぐに保存できる
・失くしたり、破けたり、汚したりといったときの保存性
・有料 ⇒ 数百円する
・重くて厚くて見にくい
・読み方が初心者にはわかりにくい ⇒ はじめてだと、どこにどの路線があって、どう読んでいいのかわからない

 

アナログ「時刻表」の特徴であり、メリットは、なんといってもその一覧性。
自分が乗る列車の時刻だけでなく、前後の列車の時刻や、その路線の駅なども一覧できる。

 

今回利用した「青春18きっぷ」は、途中下車自由なチケット。
この駅で降りたら、次に来る列車は何分後で・・・といった行き当たりばったり旅の妄想にはもってこい。
赤ペンでページに書きこみ

 

スマホアプリでもできなくはないですが、一覧性がないので情報を探すのにさらに操作が必要です。
妄想も働きにくいので、偶然性(セレンディピティ)の楽しさも起きにくいです。

 

この一覧性が、旅全体を「俯瞰(ふかん)」するのに大きな役割を果たします。

 

デジタル「時刻表」の特徴とメリット・デメリット

まずは、デジタル「時刻表」の特徴&メリットを列挙。

 

・必要な情報を細かく正確に表示してくれる
・その「時」の最新情報を反映してくれる(事故情報や遅延情報、ダイヤ改正等がすぐに反映)
・記録性
・保存性
・無料
・軽くて手軽
・わかりやすい

 

デジタル「時刻表」のメリットは、なんといっても「正確」「最新」な情報が手に入るということですね。

 

駅名や時間を入力すれば、すぐに「正確」「最新」な「時刻表」が表示される。
これは、本当にありがたいテクノロジーですね。
何番線に乗りかえるといったことまで出てくるので、本当に便利ですね。

 

事故や遅延といったその路線の最新の情報も反映される。

 

細かな部分、正確性を求められる部分、人間だけでは見落としがちな部分・・・
このような部分のサポートに、「デジタル」の時刻表はとても力強い味方となります。

 

では、デメリットにはどんなものがあるか。

 

・打ち込んだことの結果しか表示されない(偶然性が低い)
・脳の記憶に残りにくい
・妄想やその情報などが「広がり」にくい

 

この辺は、個人差があるでしょうね。

 

「デジタル」は、よくも悪くも、打ち込んだことに対しての答えしか帰ってきません。
この特徴をどう活かすかですかね。

 

「時刻表」をどう使うか?

 

わたしのデジタルとアナログの「時刻表」の使い方をすこし書きますね。

 

ざっくり書くと、

 

全体的な計画を立てたり、妄想をふくらませたりといったことに使うのがアナログの「時刻表」。
それを現実に落とし込む、確認作業的に使うのがデジタルの「時刻表」。

 

という感じです。

 

どちらか一方しか使わないということでなく、両方使うことで、「時刻表」はさらに旅のツールとして機能しますね。

 

アナログ「時刻表」の使い方

 

アナログ「時刻表」の基本的な使い方を書いておきますね。
はじめて「時刻表」を使う場合、何も知らずにページを開き始めると、おそらくかなり苦戦します。
使い始める最初のハードルがけっこう高いです。
どうやって自分が乗る路線を見つけるか、から意外に大変な作業になりますので。

 

まず、アナログ「時刻表」で最初に見るべきところは、冊子の関東部分にある「さくいん地図」を見ること。
日本地図に、線路と駅名がびっしりと書いてあるページです。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

この「さくいん地図」のページで、「出発駅」と「到着駅」をチェックします。
「出発駅」と「到着駅」が見つかったら、その路線をよーく見てください。
「路線名」と数字が、赤文字で書かれています。
この数字が、開くべきページです。

 

下記の写真の場合、出発駅は「枕崎駅」、到着駅は「鹿児島中央駅」を例としています。
この路線には、「指宿枕崎線」「463」と書かれています。
これは、「463ページの「指宿枕崎線」のところを見てね」ということです。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

目的のページを開いたら、あとは到着時間から逆算して、出発時間を確認し、スケジューリングをしていきます。
これが、アナログ「時刻表」の基本的な使い方になります。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

わたしは、赤ペンでガシガシとマーキングしたり、付箋をペタペタ貼っています。
汚く使い倒します。
ページ数が多く、しかも紙が薄いので、ページの角を折ってもよくわからないのですよね。
とにかく、移動の最中でもすぐに目的のページ、自分が乗ろうとする時間の路線が開けるように工夫するのがポイントです。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

デジタル「時刻表」の便利な使い方

 

スマホアプリは、とにかく細かな情報まで「バチッ」と出してくれるのがありがたいですね。
情報を収集するということも便利なのですが、今回は、情報を「記憶(記録)」させておくことに注目したいと思います。

 

ここで、便利な使い方を一つ紹介。

 

わたしが利用している「Yahoo!乗換案内」では、収集した情報を、「記憶(記録)」させることができます。
ルートを調べて情報の結果が出たら、それを「ルートメモ」というところに残しておけるのです。
ですので、何回もあとから調べ直す必要がないのです。

 

「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅

 

しかも、自分のヤフーのアカウント内で管理されるので、スマホとPCのブラウザ間で情報を同期できます。

 

これはとても便利な機能です。
デジタルテクノロジーの長所ですよね。

 

スマホのアプリは、意外に使っていない便利機能があったりするので、旅の前にチェックしてみるといいですね。