「青春18きっぷ」日本縦断の旅:体験談【6日目】
「青春18きっぷ」で行く日本縦断鉄道の旅。
スタート地点の鹿児島県「枕崎駅」から、ゴール地点の北海道の最北端「稚内駅」までの「3099.5km」を、列車を乗り継いで行きます。
1枚「11,850円」、5回分セットの「青春18きっぷ」を2枚(2万3700円)使っての10日間の旅。
10日間かけて、日本の景色を車窓から眺め、現地の観光地をめぐり、文化に触れ、名産品を食べる。
日本全国を、列車に乗って味わい尽くす旅です♪
後半戦初日の「6日目」は、新潟駅をスタートし、本州最北端の県である青森県の青森駅がゴール。
新潟、山形、秋田、青森と、東北地方の日本海側を一気に北上していきます。
日本列島の北側に入り、気温も下がってきました。
上着とか大丈夫かなーとか考え始めたり(^^;
風邪引かないようにしないとー。
⇒ 前日のページ!5日目【枕崎駅〜熊本駅】の体験談はこちらから
「青春18きっぷ」日本縦断旅:「2日目」のルート
「青春18きっぷ」日本縦断「6日目」の予定ルートはこちら。
新潟駅 06:07 → 新発田駅 06:45
新発田駅 06:48 → 酒田駅 09:31
酒田駅 09:35 → 秋田駅 11:25
秋田駅 13:30 → 弘前駅 16:15
弘前駅 16:21 → 青森駅 17:07
新潟駅 06:07 → 新発田駅 06:45
6日目の朝は、早朝の6時07分に出発。
残念ながら、「スーパーホテル」名物の健康朝食も食べられず。
「青春18きっぷ」も2枚目に入りました。
6個目のスタンプです。
6日目最初の列車の車両は「E129系」。
秋の稲穂をイメージした「黄金イエロー」と佐渡島に生息する朱鷺をイメージした「朱鷺ピンクの2色のラインが入ったデザイン。
こちらは車内。
新しいですね。
新発田駅 06:48 → 酒田駅 09:31
新発田駅(しばたえき)で、酒田駅行の電車へ乗り換え。
乗り換え時間は、3分。
降りた向かいのホームの電車に乗り換えるだけなのだが、乗ってきた電車よりもかなり前方にとまっている。
ズレているのだ。
新潟駅から乗るときは、できるだけ前方の車両に乗った方がいいだろう。
今度の車両は「キハE120形」。
紅葉したブナをイメージした赤とオレンジのラインが入っているのが特徴。
左手前のスペースはトイレ。
地方のロングライドの路線は、鈍行でもトイレがあるので安心。
新発田駅から酒田駅までは、各駅停車で約2時間40分。
140.9キロを走ります。
途中、新潟県を抜けて山形県に入ります。
車窓から見える日本海を眺めながらのんびりと。
このスローさ、不便さが「青春18きっぷ」の魅力。
間島駅を過ぎると、日本海沿いを走ります。
「あつみ温泉駅」までは、絶景ポイントが続きます。
9時31分、酒田駅到着。
乗り換え時間は4分。
ホームが違うので、階段を上り下りして急いで移動。
酒田駅 09:35 → 秋田駅 11:25
9時35分、酒田駅を出発。
車両は「701系」。
秋田車カラーである濃淡2色の紫(マゼンタ)のラインが入っています。
山形県に入ると、車窓に見える田んぼが一気に増える。
もう秋の気配を感じる稲穂の緑。
バックに見える山は、鳥海山(ちょうかいさん)。
羽後本荘駅(うごほんじょうえき)で、由利高原鉄道と池田修三氏のコラボラッピング列車発見!
なんかシュールな光景だった。
11時25分、秋田駅へ到着。
【途中下車】秋田駅11:25〜13:30
秋田駅では、2時間ほど時間を取り、すこしのんびりランチタイム。
まずは駅構内をすこし散策。
駅構内には、秋田新幹線「こまち」やSLの模型が多数展示されてます。
実際に使われていたSLのパーツなども展示されています。
改札を抜けると、なまはげがお出迎え。
奥のちょうちんは、「竿燈まつり」ですね。
うん、いかにも秋田らしい。
そしてちょっと「みどりの窓口」へ。
実は、秋田駅から新青森駅までのルート(海沿いを走る五能線ルート)で、「リゾートしらかみ」という手段があることをすっかりと忘れていたのです・・・
「リゾートしらかみ」は、人気の観光列車。
特急券を購入すれば、「青春18きっぷ」でも乗ることができます。
ですが、すでにチケット完売・・・
駅員さんにいろいろ手を尽くして調べていただいたのですが、アウトでした。
まあしょうがない。
今回は、内陸を走る奥羽本線ルートで行くことにする。
もし、秋田から青森へのルートを検討する際は、「リゾートしらかみ」も頭に入れて計画をしてみてくださいね。
気を取り直してランチ!
ランチでは、秋田名産の「きりたんぽ」と「稲庭うどん」を食べようと決めていた(笑)
まずは、「きりたんぽ」。
秋田の食材を使った料理を揃える「秋田亭 光琳」さんへ。
西武秋田店のレストラン街に入っています。
「比内地鶏入りきりたんぽ鍋」を注文。
秋田のブランド食材である比内地鶏もいっしょに食べられるとはお得♪
1580円。
野菜の旨みをたっぷりと吸い込んだモチモチのきりたんぽ!
ねっとりしてこうばしい。
スープは、すっきりとして醤油強めの味つけ。
ごぼうとキノコの味が、そっかりと出汁ににじみ出ている。
これが秋田の味かあ。
秋田の伝統的な漬物「いぶりがっこ」。
この病みつきなる香りは、他の漬物にはない唯一無二のもの。
クリームチーズをはさみたい。
そして次は、稲庭うどんの名店「佐藤養助商店」へ。
創業150周年という老舗です。
本場の稲庭うどんを、ぜひ食べてみたかったんですよね。
こちらのお店も、西武秋田店のレストラン街に入っています。
注文したのは「二味せいろ」。
しょうゆつゆとゴマ味噌つゆの2種類を楽しめるというお得なメニュー。
ぴっかぴかでつやっつやのうどん!
この稲庭うどん、ちょっとびっくりするくらい美味しかった!
他のうどんにはない麺の細さと独特のつるんとした食感とのど越し。
「稲庭うどんってこんなに美味しかったっけ?」というくらいびっくり。
最近流行りの、コシの強い讃岐うどん系とは大違い。
個人的には、讃岐うどんより好きかも。
秋田名物を2つ食べて大満足で秋田駅へ戻り、今度は名物駅弁「鶏めし弁当」をゲット。
元々は秋田駅から離れている大館駅というところの名物駅弁ですが、秋田駅名物でもあります。
880円。
フタをあけると、秋田県産の「あきたこまち」を鶏ガラスープと醤油で炊きこんだ茶色いご飯がドーンと入っています。
その炊き込みご飯の上に、ほんのりと味付けした鶏肉のぶつ切りとそぼろ玉子。
おかず少な目、ご飯多め。
鶏肉よりご飯がメインの駅弁ですね。
この「鶏めし弁当」は、日本3大鶏飯駅弁のひとつと言われています。
うん、安定感あるうまさ♪
パンチがあるわけではないですが、鶏の味がしみこんだ炊き込みご飯が冷めてもうまい。
秋田駅 13:30 → 弘前駅 16:15
しこたま秋田名物を満喫して、秋田駅を出発。
青森県へ向かいます。
途中の東能代駅で、9分間の停車(14:31〜14:40)。
東能代駅は、五能線は起点駅。
ここから、内陸に入っていきます。
東能代駅のホーム上の待合室は、リゾートしらかみくまげら編成を模したもの。
かわいい。
鷹ノ巣駅通過。
「世界一の大太鼓」と書かれたオブジェがホームに置かれている。
本物かな?
車内は、のんびり。
糠沢駅(ぬかざわえき)通過。
綴子大太鼓(つづれこおおだいこ)の形を取り入れた新駅舎が珍しい。
青森県の弘前駅到着ー!
乗り換え時間は6分。
すぐ乗り換えて青森駅へ。
弘前駅 16:21 → 青森駅 17:07
弘前駅を出発。
車内はけっこう混んでいる。
残念ながら、青森県の最高峰「岩木山」のシルエットは拝めず。
6日目のゴール地、青森駅到着ー!
ねぶたがお出迎え。
とりあえず、ご当地ドリンク、シャイニーのりんごジュースをイッキ飲み。
うまい。
とりあえず、これも。
青森に乾杯!
ここで「緑の窓口」へ寄ります。
「北海道新幹線オプション券」を買うためです。
翌日、本州から北海道へ渡るために乗る「北海道新幹線」と、新幹線が到着した木古内駅から函館まで乗る「道南いさりび鉄道」は、「青春18きっぷ」では乗れないからです。
そのために、「青春18きっぷ」を持っている人だけが利用できるオプション券が用意されています。
「北海道新幹線オプション券」を無事にゲット。
「道南いさりび鉄道」のチケットとセットで、2,300円です。
駅での用事を終え、今日の宿へチェックイン。
駅から徒歩5分という好立地なのに激安の宿「ビジネスホテル ニュームラコシ」さんへ。
ホテル予約サイトでのレビューはこちら。
⇒ 「楽天トラベル」でレビューを見てみる
疲れてヘトヘトなので、すぐに夕飯をとることにする。
フロントでおすすめのお店を聞き、「お食事処おさない」さんへ。
ホタテがとてもおいしいとのこと。
ほたて料理のメニュー多すぎ(笑)
青森の名物料理「貝焼き味噌」をはじめ、「焼き」や「フライ」、「ラーメン」「カレー」などいろいろあって悩みまくり。
迷った末に、やはり王道のホタテの刺身定食(1,340円)にしましたー
ボリューム満点。
観光客だけでなく、地元の学生さんもけっこう来ていたのもわかります。
肉厚で新鮮なホタテ!
旨みが強い。
白いご飯より、日本酒が欲しくなる♪
宿へ戻る帰りに、翌日の朝食用にと「イギリストースト」を購入。
青森に来たら、「イギリストースト」を食べずに帰れない(笑)
工藤パンの看板商品であり、超ロングセラー商品であり、青森県民のソウルフード。
イギリステイストを微塵も感じさせない青森で、しかもトーストしてないのに「トースト」とネーミングする意味不明さ。
今回は、半年前の青森訪問時には見なかった2つをゲット!
ひとつは、スタンダードな「イギリストースト」のスペシャル版で、「ジャリジャリましまし」。
もうひとつは、「塩キャラメルクリーム」。
津軽海峡の塩を使用。
ちなみに、わたしの現地調査の結果、青森駅前では、コンビニの「デイリーヤマザキ 青森新町店」が、いちばん「イギリストースト」の品ぞろえがいいです。
あわせて、部屋飲み用に、青森の地酒「津軽じょっぱり」購入。
「じょっぱり」の意味は、津軽弁で「意地っ張り」「頑固者」。
本当は居酒屋で「田酒」飲みたかったけど、疲れていたので部屋でまったり飲み〜
「青春18きっぷ」日本縦断旅:「6日目」のまとめ
6日目の移動についてのおさらい。
スタートの新潟駅から、ゴールの青森駅まで、「98駅」「8時間42分」「458.8km」の移動でした。
乗車区間 | 駅数 | 乗車時間 | 移動距離 |
---|---|---|---|
新潟駅 06:07 → 新発田駅 06:45 | 9駅 | 38分 | 27.3km |
新発田駅 06:48 → 酒田駅 09:31 | 31駅 | 2時間43分 | 140.9km |
酒田駅 09:35 → 秋田駅 11:25 | 20駅 | 1時間50分 | 104.8km |
秋田駅 13:30 → 弘前駅 16:15 | 29駅 | 2時間45分 | 148.4km |
弘前駅 16:21 → 青森駅 17:07 | 9駅 | 46分 | 37.4km |
6日目の総合計 | 98駅 | 8時間42分 | 458.8km |
後半戦初日の「6日目」は、新潟駅をスタートし、本州最北端の県である青森県の青森駅まで来ました。
新潟、山形、秋田、青森と、東北地方の日本海側を一気に北上し、「458.8km」とけっこう移動しましたね。
北海道でのんびりしたいために、ここまで飛ばしてきました。
翌7日目は、本州を抜けて北海道へ。
残り3日間かけて、最北端の稚内へ向かいます。
いい感じのペースです。
だいぶゴールが見えてきました。
あー、北海道楽しみ♪
「青春18きっぷ」で行く日本縦断列車旅一覧
・1日目【枕崎駅 〜 熊本駅】
・2日目【熊本駅 〜 宮島口駅】
・3日目【宮島口駅 〜 名古屋駅】
・4日目【名古屋駅 〜 小出駅】
・5日目【小出駅 〜 新潟駅】
・6日目【新潟駅 〜 青森駅】
・7日目【青森駅 〜 函館駅】
・8日目【函館駅 〜 小樽駅】
・9日目【小樽駅 〜 旭川駅】
・10日目【旭川駅 〜 稚内駅】