マレー半島縦断鉄道の旅:体験談【1日目】
このページでは、「マレー半島縦断鉄道」1日目の体験談を書いていきますね。
1日目のスケジュールは、タイ・バンコク「フアランポーン駅」を出発し、そのまま寝台列車の中で泊まりながら約18時間の移動。
この日はそれだけ!
まずは、無事に列車へ乗り込むこと!
それがこの日の最大のミッションです♪
この日に乗る列車について
今回の「マレー半島縦断鉄道」の旅で、最初に乗る列車。
それが、タイ国鉄の「SP-EXP45」便。
この列車に乗り、バンコク「フアランボーン(Hua Lamphong)」駅からマレーシア国境の「パダンブサール(Padang Besar)」駅の区間を移動します。
この列車は、席が指定された夜行寝台列車です。
ですので、この列車の中で寝ます。
乗車時間は、約18時間!(長〜いっ!)
列車の詳細はこちら。
便名 | SP-EXP45 |
---|---|
出発駅 | フアランポーン駅 |
到着駅 | パダン・ベサール駅 |
出発時刻 | 15:10発 |
到着予定時刻 | 8:53着 |
この寝台列車のチケット、今回は事前に日本からネットで予約購入をしておきました。
けっこう人気で混んでいるというネットの情報がありましたし、現地での余計な手間やお金のやり取りは少ない方がよいので。
クレジットカードでの支払いもできますしね。
チケットの金額は「960バーツ(約3,100円)」。
ネットでの手数料「30バーツ(約100円)」がプラスされて、合計「990バーツ(3,200円)」。
ネットで購入すると、登録したメールアドレスに、チケット(PDF)が送られてきます。
あとは、それをプリントアウトして列車に乗りこめばOK!
駅で何かしらの確認作業や、なにか他のチケットに交換する必要もありません。
いやー、便利ですねー。
ネットでのチケット購入の手順は、下記の記事でくわしく書いています。
参考にしてみてくださいね。
⇒ 「フアランポーン駅」から「パダンブサール」間の寝台列車チケットの買い方
14時10分:出発駅タイ国鉄「フアランポーン駅」到着
列車の出発時刻、「15時10分」にあわせて、宿泊していたホテルから、タイ国鉄「フアランポーン駅」へ向かいます。
余裕をもって、駅に1時間前の「14時10分」に到着するようにしました。
出発駅となるタイ国鉄「フアランポーン駅」は、MRT「フアランポーン駅」に隣接しています。
ですので、まずはMRT「フアランポーン駅」へ移動。
MRT「フアランポーン駅」は、MRTの「ブルーライン(Blue Line)」の終点になります。
ショッピングモールが集中している中心地「アソーク(ASOK)」駅から6駅目です。
正確な位置は、グーグルマップで。
こちらが、MRT「フアランポーン(Hua Lamphong)」駅の出口。
この出口を出てから、タイ国鉄の「フアランポーン駅」まで、徒歩1分もかかりません。
この出口を出て、まっすぐ1分歩きます。
タイ国鉄の「フアランポーン」駅に到着!
「フアランポーン」駅に入る前から駅構内をぐるりと撮影してきました。
イメージがアップしますので見てみてくださいね♪
「フアランポーン駅」にて時刻表確認しよう!
タイ国鉄の「フアランポーン駅」に入ったら、まず最初にやること。
それが、「時刻表」のチェック。
これから乗る列車が、ちゃんと時刻表に書かれているか?
出発する時間は予定通りか?
まずは「時刻表」を確認して、安心しましょう(笑)
のんびりするのはそのあと!
では、駅に入ります。
入るとすぐ目の前に、大きな時刻表があります。
まずはこの時刻表で、乗車する列車の便名と時刻の確認をします。
ちゃんと、ネットで予約購入した便が書かれていました。
便名は「37/45」、行先は「SU.NAGAI KOLOK/PADAWG BESAR」。
出発時刻は「15:10」、終点の到着時刻は「11:20」。
当日の運行状況は、電光掲示板をチェック。
ちゃんと表示されていました。
出発時間も予定通りです。
これで一安心です^^
タイ国鉄の最新の時刻表のチェックの仕方は、下記のページで説明してます。
(最新情報を確認してくださいね)
⇒ http://trip-nomad.com/malayan_railways/timetable.html
「フアランポーン駅」を散策してみる!
駅全体のレイアウトは、こちらのようになっています。
駅の奥に乗車するゾーンがあり、手前が待合ホームになります。
こちらが、「フアランポーン駅」の待合ホーム。
ドーム型で真ん中から空が見える屋根は、開放感がありますね。
座って列車を待っている人たちがたくさんいます。
現地でチケットを購入したい、なにかしらチケット内容の確認をしたいということであれば、外国人専用のチケット購入窓口はあります。
「TICKET OFFICE FOR FOREIGNERS」と書かれている部屋がありますので、そこに行ってみてくださいね。
場所は、MRT「フアランポーン」駅側から入った入口のすぐ左側です。
わたしは、発車の時間が来るまで、2階にあるカフェ「ブラックキャニオンコーヒー」でのんびりひと息。
「ブラックキャニオンコーヒー」は、タイ国内でチェーン展開しているコーヒーショップ。
タイのスタバって感じのお店ですw
駅全体が見渡せるグッドなカウンター席。
2階からみた、駅待合フロアの眺め。
駅の様子がよくわかります。
たくさんのひとがいますねー。
乗る人なのか、待っている人なのか・・・そういう妄想もたのしい^^
寝転んだりする人もいて、かなり自由。
日本ではなかなか見られない光景。
2階からの眺めは、動画も撮ってきました。
駅独特の喧噪と時間のゆるさを、目と音で感じてみてください♪
駅には、フードコートもありますし、屋台やコンビニもあります。
お腹を満たすもよし、車内で食べたり飲んだりするための食材を買うもよし。
トイレは有料で、「3バーツ(約10円)」。
シャワーは「10バーツ(約33円)」。
14時40分:寝台列車「SP-EXP45」に乗車
出発時刻の30分前になったので、列車が停車しているホームへ移動します。
あたらしいタイの国王となったワチラロンコン皇太子が見送ってくれますw
ホームへの入り口を抜けると、待機している列車が見えてきました!
おおっ!広い!
ここが、これから出発する列車が待機しているホームです。
カッコイイ!
すこしヨーロッパの雰囲気を感じさせる美しい駅ですね。
今回乗車する「SP-EXP45」が待機している3番ホームは、いちばん右側。
3番ホームに行くと、次に出発する列車の情報が表示されています。
乗車する列車番号「37/45」、発車時間「15:10」。
間違いなし!
いた!
この列車が、今回乗る列車です。
黄色と紫のコンビネーションのカラーがカッコイイ!
列車が待機しているホームの様子は、下記の動画で確認できます。
これから旅立つんだという雰囲気をかもしだす駅のホームを見てみてくださいね。
車両は、行先によって前部と後部に分かれています。
列車の後部車両(手前側)は、「SU NGAI KOLOK(スンガイコーロック、ナラティワット)」行きです。
前半部の車両(奥側)が、「PADAWG BESAR(パダン・ベサール)」行きです。
こちらが新型車両。
紫色とシルバーのボディがカッコイイ!
大量に搬入されるシーツ。
寝台列車らしい光景。
自分の席がある車両まで移動します。
いやー、この列車に乗るまえの長いホームを歩く時間。
ドキドキ、ワクワクがとまらなくて、大好きな時間ですw
車内に乗りこみます。
長いホーム歩き、車内に乗り込むまでの様子は、下記の動画で確認できます♪
車内に乗り込むときは、ドアの横にあるボタンを押します。
そうすると、ドアが開きます。
こちらが車内。
なかなかキレイです!
座席を確認。
座席番号は、シートの横に記載されています。
シートも清潔で座り心地よし^^
対面型のボックスシートです。
シートの上には、ベッドが格納されています。
パタンと開くと、上段のベッドが出てきます。
上にあるスペースには、荷物も置けます。
気になるトイレもチェック!
トイレは、和式と洋式の2タイプあり。
けっこう清潔です。
トイレットペーパーは持参する必要はありません。
なぜかシャワーもついていました。
(明らかにお尻のウォシュレットとは違う)
フッドペダルを踏むと水が出ます。
手を洗ったり、歯磨きなどもできる洗面台コーナー。
しっかりとした作りです。
水量も十分。
洗面台の前には、鏡もあります。
15時10分:寝台列車「SP-EXP45」出発!
15時10分、予定時刻通りに列車が動き出しました!
ゆっくりとホームを離れていき、前へと力強く加速していく列車。
ものすごくワクワクドキドキが高まる瞬間です。
動き出してすぐの車窓。
しばらくは線路沿いに、リアルなバンコクの姿を見ることができます。
ゆがんだトタン屋根、エアコンのない部屋、ひまそうにブラブラしている男たち・・・
「フアランポーン駅」を出発して、しばらくリアルバンコクの様子が垣間見れる車窓の様子は、下記の動画で確認できます♪
しばらくすると、登場している駅員さんが、切符をチェックしにきます。
笑顔でとてもフレンドリーです。
さすが、「微笑みの国」タイらしい^^
このように、切符にパンチで穴をあけてくれます。
しばらくは、こんな大自然の景色を車窓から眺めまながらのんびりとします。
このなんでもないような景色、これが長距離列車のたのしみなのですw
途中でとまるローカルの駅も、のんびりしていていい感じ。
夕食は、車内レストランのメニューもオーダーできます。
お値段は「190バーツ(約600円)」。
なかなかいい値段です(^_^;
わたしは、途中の駅から乗りこんできた売り子さんから駅弁を購入。
タイ料理の定番「ガパオ」で「40バーツ(約130円)」。
ちゃんと、レンゲもついています(使い捨て)。
量は少な目でしたが、さすが本場でなかなかおいしかったですよ。
わたしが、車内を歩く売り子さんからご飯を購入したのは、「17時40分」ごろ。
車内は、けっこう売り子さんがいろんなモノを売りに来ます。
お菓子とかジュースとか。
ですが、ご飯の売り子さんはわたしが購入した「17時40分頃」以降は来ませんでした。
(途中の駅から乗りこんで、また途中の駅で降りているようです)
ですので、売り子さんからご飯を買う場合は、早め早めで購入したほうがいいでしょう。
白い発泡スチロールの箱を積み上げている売り子さんがそれです。
わたしが購入した売り子さんは、「ガパオ」と「麺類(汁なし)」の2種類の弁当を売っていました。
量が少なかったので、2つ買っておいてもよかったなーとちょっと後悔(^_^;
だんだんと日も落ちてきました。
夕焼けもきれいです。
日が暮れてくると、順次車掌さんがベッドを整えに来てくれます。
下段は、座っていたシートをひろげていきます。
上の段は、上部に畳まれていたベッドを開いていきます。
こちらが掛け毛布。
袋に入っていて、キレイで清潔。
ベッドの長さは、175センチくらいの人であれば、しっかり足を伸ばして寝れます。
180センチくらいの人であれば、すこし足がぶつかるかもしれません。
ベッドの高さは、いちばん高いところで約80センチくらいでしょうか。
リュックの高さが、約55センチですのでそのくらいかなあと。
わたしが寝ているこの写真は上段のベッドです。
下段だともうすこし高さはあると思います。
上段のベッドには、下に落ちないようシートベルトっぽいものがつけられています。
上段へ上がるときは、階段で。
カーテンを閉めれば、個室の完成。
枕もとの横には、ライトと小物入れがついていました。
ただ、残念ながらライトはつきませんでした(泣)
こういうときのために、ちょっとしたライト(懐中電灯)を持っているといいですね。
そして、気になるし、気にしたいのが電源。
車両には、1箇所(4口)電源があります。
わたしは、写真に写っているUSBアダプターを強引に突き刺しました^^
このタイプだと、他の人もUSBをさせるから便利です。
(知らない人も、勝手にわたしのUSBアダプターに差し込んでいました)
ちなみに、写真に写っているわたしが持参したUSBアダプターはこちら。
4ポートあって、高速充電対応です。
電源にスマホをつなぐと盗まれないか心配になります。
その辺は自分の勘などを働かせてくださいね(笑)
あとは寝るだけです。
揺れはそれほどありませんし、音も気になるほどではありません。
1日目は、こんな感じで寝台列車で眠りについて終わります。
2日目は、ついにタイとマレーシアの国境越え。
そして、世界遺産都市「ジョージア」があるペナン島へ上陸です。