岐阜県海津市にある通称「おちょぼさん」こと『千代保稲荷神社』に行ってきました!
京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに、日本三大稲荷の一つとして数えられている稲荷さんです。
神社のまわりの門前町には多くの店が軒を連ね、めずらしい川魚料理屋や活気あふれる味噌串カツ屋がならび、なかなか濃ゆいカオスを醸し出しています!
今回は、『千代保稲荷神社』と食べてきた周辺グルメなどを紹介しますねー
目次
『千代保稲荷神社』とは?
まずは、『千代保稲荷神社』のかんたんな基礎知識から。
「ウィキペディア」よりもわかりやすかった「大垣地域ポータルサイト西美濃」さんのページから引用させていただきます。
千代保稲荷神社は、商売繁盛・家内安全のご利益がある神社として知られており、県内外から多くの参拝客が訪れます。
商売繁盛の神社のため、企業関係者や自営業者の参拝が多いのが特徴。特に、正月や月末月初の月並祭は大変な賑わいを見せ、身動きが取れないほどの混雑になることも…。この地域では、京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに、日本三大稲荷の一つとして数えられています。伏見稲荷や豊川稲荷に比べるとかなり小規模ではありますが、年間200万人が参拝しています。
千代保稲荷神社は、今から約500年前、室町時代の創建と伝えられています。
源八幡太郎義家の六男である義隆が分家をする際、森の姓をもらいうけ、義家より「先祖の御霊を千代に保て」と、祖神と共に宝剣や義家の肖像画を賜りました。
のち、子孫の森八海が須脇の里を開き、これを祀ったのが始まりといわれています。
「先祖の御霊を千代に保て」という教えより、境内ではお札やお守り等の販売は行われていません。門前町には多くの店が軒を連ねています。縁起物を取り扱う店や串カツ・草餅・川魚料理・漬物などの店が並び、平日でも縁日のような賑やかさを見せます。
主祭神は、大祖大神、稲荷大神、祖神。
『千代保稲荷神社』の読み方は、「ちよぼいなりじんじゃ」。
ですが、「おちょぼさん」「おちょぼいなり」と呼ばれて親しまれています。
「おちょぼ」ってなんかかわいらしい呼びかたですね^^
この「千代保」という名前の由来ですが、源八幡太郎義家が六男の義隆に授けた言葉「先祖の御霊を千代に保て」から来ているそうです。
『千代保稲荷神社』の行き方
『千代保稲荷神社』への行き方ですが、基本的なアクセス方法は車です。
名神高速道路大垣インターチェンジで下車、南東方向へ車で約20分ほど。
距離は約30キロほどです。
駐車場は、西口の大鳥居と東口の大鳥居の周辺にたくさん用意されています。
駐車料金は、時間に関係なく300円です。
名神高速道路大垣インターチェンジからのルートは、下記グーグルマップで。
車以外でのアクセスはちょっと悪いですね。
今回わたしは車だったので電車やバスなどを利用していないのですが、「ウィキペディア」にの公共交通機関での行き方が書いてありましたので、載せておきますね。
東海道新幹線の岐阜羽島駅・名鉄羽島線の新羽島駅より、海津市営バス海津羽島線に乗車。お千代保稲荷前バス停下車。
養老鉄道の石津駅より、海津市営バス海津羽島線に乗車。お千代保稲荷前バス停下車。
名鉄岐阜駅より、名古屋鉄道竹鼻線羽島市役所前駅下車。羽島市コミュニティバス南部線(名鉄竹鼻線廃止区間代替バス)に乗り換えて大須下車。さらに広域バス (羽島市・海津市)お千代保稲荷線に乗り換えて千代保稲荷前バス停下車。
養老鉄道で駒野駅下車。駅よりタクシーで約10分。
「岐阜羽島駅」からは、約10キロありますね。
養老鉄道「石津駅」からも約10キロほどですね。
『千代保稲荷神社』門前町グルメ!
『千代保稲荷神社』は、神社の参拝よりも「門前町」目的に行っても楽しめます^^
熊手などの縁起物、川魚料理(ナマズ・ウナギ・モロコの甘露煮・鮒味噌など)、地元の野菜、串カツ、土手煮、漬物など、道の両脇に約110店が軒を連ねています。
とくに、川魚料理はすごいですね。
この『千代保稲荷神社』周辺は、「木曽三川」と呼ばれる「木曽川」「長良川」「揖斐川」の3つの大きな川が流れていて、その恩恵をたっぷりとうけているのですね。
東京の人間から見ると、柴又の帝釈天(草餅のお店や川魚料理屋が多数あるところが似てる)に、酉の市、名古屋のディープエリアが入りまじったように感じましたね。
雑多でカオスな雰囲気。
なかなかディープな門前町です。
見るだけでも面白いものがいっぱいありましたよ^^
これは、佃煮のお店。
「もろこ」「ふな味噌」「こい味噌」「川えび」といった川魚の佃煮が並んでいます。
「もろこ」というのは、コイ科の淡水魚です。
琵琶湖でも名産品として売られていますね。
「ふな味噌」は、八丁味噌をベースに酒やザラメなどで似た郷土料理。
ご飯のおかずに最高みたいです。
あー、買っておけばよかったとちょっと後悔(^_^;
草餅のお店も多いです。
昔懐かしい駄菓子が山のように並んでいますねー
と、店頭でなんとヤバイものを見つけてしまいました!
これ!総本家田中屋の「蜂蜜生煎餅」!
しかも、パッケージに鳥居とお稲荷さんが書かれている『千代保稲荷神社』限定レアバージョン!
もちろんゲットしました!
蜂蜜生煎餅ラバーな私は、以前こんな記事を書いています。
ほんとうにおいしいんだから。
では、お店を紹介していきますね!
ナマズ料理の老舗!「やまと本店」
せっかく『千代保稲荷神社』に来たのなら、やっぱりナマズは食べないと!
ここまで本格的なナマズ料理を食べさせるお店が集中しているエリアは、日本でここだけではないでしょうか。
門前町をあるいていると、とにかくナマズのお店の「かに道楽」もどきの看板や、商品サンプルがたくさん並んでいます。
これで食べて帰らないのはいかんでしょ。
川魚料理屋の店頭にかならず置かれているなまずの蒲焼きの商品サンプルは、なかなかグロテスクです。
ということで、たくさんの川魚料理屋のなかから入ったのは、大正5年創業の『やまと本店』。
入口の上には、金色に輝くナマズが!
食べたのは、「なまず蒲焼御膳」。
お値段は、1,980円。
なかなかのお値段です。
(お店の看板料理である「なまずランチ」が食べたかったのですが、やっていないとそっけなく言われてしまいました)
定食の中身は、なまず蒲焼、鯉の刺身、もろこ煮、鯉汁、ご飯、香物。
食べてみたかったもろこの佃煮。
(買うほどでもないんですよね)
小さいので苦みもなく美味。
鯉の刺身。
適度にコリッっと歯ごたえがあって、さっぱりとしたお味。
食べるときにつけるのは醤油ではなく、みそだれ。
相性よし。
鯉汁。
東京では「鯉こく」といいますが、こちらでは「鯉汁」なのかな。
ちょっとぬるかったので、脂っぽさが出ていて、ちょっと残念。
これが、なまずの蒲焼。
ツヤツヤと黒光りするタレがなんとも言えません。
見た目や食感やタレの味はウナギのようですが、なまず自体の実の味はもっと淡白。
臭みもなくとてもさっぱりしています。
泥抜きをしっかりやっているのかな。
タレの味は、甘さ控え目で醤油が強めな印象。
身はそれほどついていませんが、ふっくらとしてぷりぷりとやわらか。
炭火で焼いているので、皮がパリッとして香ばしい。
はじめてのナマズの蒲焼。
いい経験ができました^^
店名 | やまと本店 |
住所 | 岐阜県海津市平田町三郷1966 |
電話番号 | 0584-66-2112 |
営業時間 | 平日 10:30~15:30(OS15:00) 日・祝 10:30~16:00(OS15:30) 月末 10:30~翌3:00(OS2:30) |
定休日 | 不定休 |
地図 |
揚げたての大学芋!「芋にいちゃんの店」
『千代保稲荷神社』の門前町で行列のできる店として有名なのが、『芋にいちゃんの店』。
大学芋のお店です。
私が行った平日の午後でも行列ができていました^^
店内でお芋を揚げ、それをそのまま巨大な鍋へうつしてタレを絡めて仕上げています。
だから、出来立てアツアツを食べることができます。
大学芋は、下記の3サイズから選べます。
- 大パック(27~30粒) 750円(税込)
- 中パック(18~20粒) 500円(税込)
- 小パック(10~12粒) 300円(税込)
私が買ったのは、小サイズ。
10個ほど入って300円。
ひと口かじると、外がカリッ!中がフワッ!の食感にびっくり!
とくに、外側の蜜のカリカリ、パリパリ感がハンパないですね。
薄いべっこう飴が貼りついている感じです。
大学芋を噛んだ瞬間、「パキンッ」って食感があります。
これはうまいっ!
店名 | やまと本店 |
住所 | 海津市平田町三郷1984 |
電話番号 | 0584-66-2822 |
営業時間 | 10:00~売切れ次第終了 ※月末は深夜3時頃まで営業 |
定休日 | 不定休 |
地図 |
アツアツをハフハフで!串カツ「玉家」
門前町に数ある串カツ屋の中でも、ひときわ人であふれているのが串カツ『玉家』。
TVなどでも紹介されるほどの人気店。
値段はなんと1本90円!
安い!
店の中でも食べられますが、やはり揚げたてを立ち食いでいきます!
システムとしては、どんどん目の前で揚がっていくアツアツの串カツを、自分で取って、自分で味噌やソースにつけて食べます。
衣はサクサクで、このように尖っています。
それを目の前の味噌に「ドボン!」とつけて食べます。
(二度付け禁止!)
サクサク感が残る衣に、たっぷりと吸い込んだ味噌のあまじょっぱさの相性がたまらなくいいですね。
これは、もう一つの定番のどて煮。
これもはずせないですね。
店名 | 串かつ 玉家 |
住所 | 岐阜県海津市平田町三郷1997 |
電話番号 | 0584-66-2294 |
営業時間 | 9:00~17:00 月末、年末年始は早朝まで営業 |
定休日 | 不定休 |
地図 |
ほかにも、草餅やたい焼きなど、美味しそうなものがたくさんありましたが、もうお腹満腹^^
『千代保稲荷神社』を参拝!
門前町をたっぷりと楽しんだら、『千代保稲荷神社』を参拝。
『千代保稲荷神社』へは、東口の大鳥居からでも、西口の大鳥居からでも、どちらから入っても同じですね。
距離的には、すこし東口からのほうが近いですね。
こちらが、西口の大鳥居。
こちらが東口の大鳥居。
これが神社の前の鳥居。
鳥居を抜けたところに、参拝用の「あげ」と「ローソク」のセットが売られています。
セットで50円。
べつに買わなくても大丈夫です。
とにかく境内には、キツネさんがいっぱい。
こちらが本殿。
お賽銭のように、投げ入れられるお揚げ。
珍しいですねー。
グルッと本殿のまわりと一周しておわりです。
3分もかかりません。
とても小さい神社ですね。
社務所はありますが、御朱印はありません~。
『千代保稲荷神社』参拝のおまとめ!
「おちょぼさん」こと『千代保稲荷神社』、いかがでしたか?
東京や関東圏では、ここまで大きなお稲荷さんの神社はないですし、門前町は独特で濃ゆいカオスな雰囲気を醸し出しています。
ですので、ちょっと普通の神社参拝に退屈してきたならば、ちょっと足をのばして行ってみるのもいいと思いますよ^^
月末と年末年始は、超混みあうみたいですので、行く日は注意してくださいね。
岐阜県は、ほとんどご縁がなく来ることがありませんでしたが、やっと来れました^^
東京に住んでいると、「岐阜県ってどこ?」「観光名所ってどこ?」「名産品って何?」って感じですが(すいません!)、調べてみると面白いところがいっぱいありますね。
最近話題になっている「モネの池」は、岐阜県関市。
他にも、飛騨高山、郡上八幡、白川郷、下呂温泉など、いちどは聞いたことがある場所は岐阜だったのですね(すいません!)。
飛騨牛もありますね。
ちょっと「まっぷる」でも見ながら、妄想の旅を楽しみたいと思いますー
ちなみに、「まっぷる」と「るるぶ」の違いを暴いた記事はこちら。
名称 | 千代保稲荷神社 |
住所 | 〒503-0312 岐阜県海津市平田町三郷1980 |
地図 |