モスクワ大学とは

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モスクワ大学の詳細

■モスクワ大学本館(Московский государственный университет имени М.В. Ломоносова)

 

英語名:Moscow State University

 

住所:ロマーノフスキー大通りモスクワ大学(119991, Российская Федерация, Москва, ГСП-1, Ленинские горы, Московский государственный университет имени М.В.Ломоносова)

 

最寄のメトロ:ウニベルシチェート(университет)

 

建築家:
Л. В. Руднев(ルードネフ)
С. Е. Чернышёв(チェルヌィショフ)
П. В. Абросимов(アブローシモフ)
А. Ф. Хряков(フリャーコフ)

 

建築技師:В. Н. Насонов(ナソーノフ)

 

建築期間:1949―1953(1948年〜と書かれているロシアの文献もあるが、実際モスクワ大学には1949年〜と書かれている)

 

高さ:235メートル(36階)

 

住所:ロマーノフスキー大通りモスクワ大学
1953年竣工、235m、36階

 

モスクワ大学公式ホームページ
 ⇒ http://www.msu.ru/

モスクワ大学について

ロシア国内では1775年1月12日(現在暦で1月25日)に設立されたロシア最古の大学であり最高学府、世界的にもよく知られた総合大学の1つ。

 

MGU(エム・ゲー・ウー)と呼ばれる。
MGU(エム・ゲー・ウー)は、Московский государственный университет имени М.В. Ломоносова(M.V. Lomonosov Moscow State University)、M.V.ロモノーソフ記念モスクワ国立大学の略称です。

 

当時の偉大な学者 Mikahail V. Lomonosov(ミハイル・ロモノーソフ)によって設立。(政治家イヴァン・シュヴァーロフも設立に協力)

 

モスクワ大学の場所はモスクワ市内でもっとも高い場所であり、市内を一望できるヴァラヴィョーヴィ丘(本によっては「ヴォロヴョーヴィ」(発音違います)、日本語訳はスズメヶ丘、旧名レーニン丘)にあります。

 

当時はヴァラヴィョーヴィ村の菜園だった場所に、大学の施設、集合施設、スタジアム、公園、植物園など合計407の建築物が建てられました。

 

一段と高くそびえたつのは大学本館(通称:ゲーゼー)。
本館は1953年に完成した32階建ての建物で高さは235m(240mとも)あります。
1988年まではヨーロッパ1の高さを誇っていました。
57mの尖塔が立ち、シンメトリーなどっしりとした姿が圧倒的な迫力を生み出しています。
尖塔のデザインは、稲穂の束が星を抱いているモチーフ。
周囲の塔には時計や温度計、気圧計が取り付けられています。
部屋は45,000室。

 

大学らしく、建物の装飾や銅像なども勉学にちなんだモチーフが多い。
ドアには顕微鏡や地球儀、ペンといったもの、銅像は本を読んでいたり、未来や希望を想像させるものなど。

 

内部には大学博物館、図書館、事務局、数学部、地理学部、大講堂、学生寮、教育寮などの教育施設の他にもはプール、美術館、コンサートホール、4つの大食堂、警察署、、売店、郵便局や電報局、床屋、マニキュア屋、銀行、本屋、床屋、クリーニング店などがあります。
2003年現在、モスクワ大学は21の学部で構成され、3万1000名以上の学部学生と約7000名の大学院生の約4万人が学び、5000名以上の専門家が再教育を受けています。
学部と研究機関は4000名の教授、講師陣を擁し、約5000名の研究者に対する訓練の場となっています。
建物の両サイドは寮になっており、そこには5000室とも言われる部屋があるそうです。

 

ロシア国内だけでなく、世界中から集まった約1万人の学生達が寮として生活しています(このうち海外からの留学生は約2千人とも)。
キャンパスを歩くと、ロシア人だけでなく、アジア系、インド系の学生などたくさん見かけることができます。

 

各階にある廊下の総距離はなんと33キロ、エレベーターは100基以上あるとも言われています。
やはりこれだけ大きいので、世界最大の大学としてギネスブックにも掲載されています。
建築には、多くの受刑者も動員され猛スピードで進められたようです。(刑の免除あり)

 

本館の前(メトロ側、ロモノーソフスキー通り側)は、創始者ミハイル・ロモノーソフの像が立っています。
本館反対側(ヴァロヴョーヴィ側)には本館からヴァロヴョーヴィ展望台まで広大な広場が広がる。
そのシンメトリー、展望、パノラマは素晴らしい。
本館ファサードからヴァロヴョーヴィへ真っ直ぐ延びる道の先には、ルージニキスポーツスタジアム、さらにその先には救世主キリスト聖堂が位置するのが確認できる。
何か暗示的ですらある。

 

とにかく他のスターリン建築物と比較して、圧倒的に巨大。
その迫力に当時のソビエトのプライドを感じることができます。

 

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 ↓ 赤い印が「モスクワ大学」です。

 


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