先日「青春18きっぷ」を使って日本縦断の旅をしてきました。
そのとき途中下車した岡山駅で、名物駅弁の『桃太郎の祭ずし』をいただいてきました!
岡山県の郷土料理「ばら寿司」と、岡山説が根強い桃太郎伝説。
2つの岡山名物をミックスした駅弁が『桃太郎の祭ずし』なのです。
今回の記事では、日本一のちらし寿司駅弁としてロングセラーの『桃太郎の祭ずし』をご紹介します。
岡山駅の駅弁『桃太郎の祭ずし』を実食!その感想は?
今回岡山駅には、広島県宮島口から名古屋駅までの移動中に立ち寄りました。
乗っていた車両は、JR西日本「115系」。
この黄色いボディが、広島・岡山エリアの定番カラーです。
岡山駅、初下車~。
岡山県は、快晴日数が多く、降水量1mm未満の日数が全国最多ということで「晴れの国 おかやま」というキャッチフレーズがあるそうです。
県の公式動画でも、「The Land of Sunshine OKAYAMA」と大プロモーション中(笑)
ちなみにこの動画を見れば、岡山の魅力や歴史がとてもよくわかります。
ゆっくり観光してみたい♪
駅弁を買うために、岡山駅改札内にあるお土産屋さん「おみやげ街道桃太郎」へ。
その一角にあるのが「三好野本店」さん。
「三好野本店」さんは、『桃太郎の祭ずし』を作っている会社です。
創業はなんと「天明元年(1781年)」というとんでもなく老舗のお店です。
『桃太郎の祭ずし』については、「ウィキペディア」の「三好野本店」さんのページに書かれていますので少し引用しますね。
岡山の伝統的な料理「ばらずし」を駅弁としたもの。
日持ちの関係から、寿司飯の中に干瓢などを混ぜることが出来ず、ご飯の中に具の混じっている「ばらずし」と差別化するため名称を変えようということになり、若林英治の発案により「祭ずし」と命名された。
三好野本店はこの名称を商標登録している。
芝エビ、イカ、あさり、穴子、酢でしめた鰆、ママカリなどの海の幸とゴボウ、椎茸、蓮根などの野菜を使い、錦糸卵を散らしている。
岡山の伝統料理「ばらずし」の駅弁版ということなのですね。
岡山県も、ご当地グルメ「岡山ばらずし」として動画まで作って紹介しています。
で、こちらが岡山駅の名物駅弁『桃太郎の祭ずし』。
お値段は1,000円。
桃太郎のイラストがいいですね。
この『桃太郎の祭ずし』は、1963年(昭和38年)に発売を開始。
ですので、50年以上ものロングセラー駅弁なのです。
すごいですねー
岡山県には、古くから桃太郎伝説があるそうです。
桃太郎伝説のモデルとなっているのが「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」。
その吉備津彦命が祀られている「吉備津神社(きびつ神社)」が、岡山県にあるのです。
日本全国に桃太郎伝説がありますが、最有力候補でしょうね。
ちなみに、桃太郎が鬼退治に行った「鬼ヶ島(女木島)」は、香川県の瀬戸内海にあります。
鬼が住んでいたといわれる『鬼ヶ島大洞窟』に行ったときの記事はこちらで読めます。
⇒ 『鬼ヶ島大洞窟』を探検してきた!鬼や桃太郎もいたよ!
『桃太郎の祭ずし』の箱の裏には、「祭りすし」の説明と、「三好野本店」さんの駅弁の歴史がびっしり書かれています。
岡山がまだ「備前の国」と呼ばれていたころ、「備前の喰い祭礼」といって家々で作ったちらしずしをふるまうのがお祭りの一番の楽しみだったそうです。
岡山の「ばら寿司」誕生については、「ウィキペディア」にも書かれていますので、備忘録として載せておきます。
岡山のばら寿司の誕生には、質素倹約を奨励した備前岡山藩藩主の池田光政が、汁物以外に副食を一品に制限する「一汁一菜令」を布告したことが背景にあると言われている。これは特徴的な寿司の制作過程に反映されており、当時は寿司種を器(寿司桶)の底に敷き、それらを酢飯で覆い隠すことで粗食を装い、食事の直前に器をひっくり返して食卓を飾ったという。 同様の例は沖縄県の宮古そばなどにも見られ、役人はもとより近所の目を恐れる日本的な同調圧力に起因するものであったと考えられる。
池田光政の命日である6月27日は、「ちらし寿司の日」として日本記念日協会に登録されている。
箱を開けると、駅弁の容器が「桃」!
あまりにも「桃」なので、ちょっとウケます(笑)
桃グッズ収集家の人ならヨダレものですね。
蓋を開けると、海の幸、山の幸がぎっしり!
そして、この彩りの美しさ!
錦糸卵の黄色、海老の赤、菜の花の緑・・・目にも楽しいですね。
魚介のゾーンは豪華!
岡山県は瀬戸内海に面していますからね。
鰆(さわら)の酢漬け、海老煮、ままかりの酢漬け、小鯛の甘酢漬け、あさり煮、たこの酢漬け、酢蓮根・・・
岡山県を代表する魚「鰆(さわら)」が入っているのがうれしいですね。
(酢飯の上に乗る具材は、季節によって変わるそうです)
こちらは山の幸ゾーン。
たけのこ煮、椎茸煮、菜の花醤油漬け、紅生姜。
こういった脇役も大事ですね。
それぞれ具材は丁寧に仕込まれていますね。
特徴的なのは、魚の酢漬けや酢飯など、全体的に酢を使ったものが多いところでしょうか。
「すこし酢がきつめかな」と感じる程度に〆られています。
ですが、煮物などの甘めのおかずと相性がよく、最後まで一気に箸がすすみます。
酢が苦手な人は少しすっぱく感じるかもしれませんが、わたしは酢が好きなのでとても美味しくいただけました。
岡山駅の駅弁『桃太郎の祭ずし』のおまとめ
岡山県の郷土料理「ばら寿司」を駅弁にした『桃太郎の祭ずし』。
彩りや盛りつけがとても美しく、容器もユニーク(笑)
「祭ずし」というネーミングがぴったりの駅弁でした。
「1,000円」という価格は、とてもリーズナブルだと思います。
海の幸、山の幸、ここまで多くの種類の具材を使っていますからね。
原価的にかなり企業努力されていると思います。
ロングセラーになっている駅弁には、やはり人気の理由ってありますね。
今度はゆっくりと岡山に行って、駅弁でない郷土料理の「ばら寿司」を食べてみたいですね。
歴史ある岡山のことですから、食文化も奥深そうです。
岡山駅の駅弁『桃太郎の祭ずし』の詳細
名称 | 桃太郎の祭ずし |
---|---|
価格 | 1,000円 |
購入駅 | 岡山駅 |
販売元 | 三好野本店 |
地図・場所 | |
公式ホームページ | http://www.miyoshino.com/ |