京都で古くから地元民に愛され続けている喫茶店『イノダコーヒ』。
味にうるさい京都の人が認めるコーヒーの味を、一度は味わってみたいと思っていました。
そして、『イノダコーヒ』本店限定のモーニングメニュー「京の朝食」をぜひとも食べたいと思っていました。
京都のモーニングを代表するお店が、「京の朝食」なんていういかにもベタな観光客向けのメニューを出しているのですからね。
これは食べたくなりますね(笑)
そしてついに、『イノダコーヒ』本店に行って、コーヒーと「京の朝食」を堪能していきました!
さて、名店の噂通りのお店とお味だったのでしょうか。
今回の記事は、『イノダコーヒ』本店の「京の朝食」について書いてみたいと思います!
『イノダコーヒ』について
かんたんに『イノダコーヒ』とはどんなお店なのかについて「ウィキペディア」から。
イノダコーヒは京都市に本店・本社を置くコーヒーのチェーン店。株式会社イノダコーヒが運営している。イノダコーヒーと書かれる場合もあるが、正式名称には末尾の長音符は付かない。赤いコーヒーポットの絵柄が商標に使われている。また、画家でもあった創業者の猪田七郎が描いた「豆を運ぶロバと男」の絵も同社の象徴である。
1940年6月に猪田七郎が現・本店の場所で海外産コーヒーの卸売を始め、1947年8月にコーヒーショップを開いたのが創業である。この時、客が会話に夢中になってコーヒーが冷め、砂糖とミルクがうまく混ざらなかった事がきっかけとなり、初めから砂糖とミルクを入れた状態でのコーヒーの提供が始められた。1958年5月に法人として有限会社イノダコーヒを設立し、1964年の二条支店の出店を皮切りに京都市内へ店舗を展開していった。1970年代初頭には女性向ファッション雑誌の『an・an』や『non-no』が創刊され、その中で店舗が紹介されて女性客の比率が半分を超えるようになり、この傾向は現在まで続く。
1947年(昭和22年)に創業ということは、終戦直後からこのような喫茶スタイルのお店を営業しているということですね。
気になって日本一古い現存する喫茶店を調べてみましたら、東京の銀座の「カフェーパウリスタ」がそうみたいですね。
1911年(明治42年)創業とのこと。
日本でも屈指の喫茶店文化を誇る「名古屋」。
その名古屋の喫茶店&モーニングを代表するお店「コンパル」の創業が1947年(昭和22年)。
「コンパル」と同じくらいの老舗なのだというほうがわたしはわかりやすいですね。
京都のひとはいやがると思いますが。
『イノダコーヒ』本店への行き方
『イノダコーヒ』の場所と行き方について書きますね。
『イノダコーヒ』本店の最寄り駅は、地下鉄「烏丸御池駅」。
グーグルマップで見ると、このようなルートになります。
お店からいちばん近い出口は「5番」なのですが、京都駅がから地下鉄に乗っていくと、駅の構造上「5番」出口にうまく出れません。
ですので、「3番出口」から上がります。
「3番出口」を上がると「積水ハウス」が角にありますので、右折して道なりに歩きます。
オフィス街を大通りにそって歩いていきます。
地下鉄「烏丸御池駅」の「5番出口」が出てきます。
さらに歩きます。
コンビニ「ミニストップ」の角を左折します。
左折してしばらく歩くと、レトロな建物の「中京郵便局」が左側に出てきます。
さらにまっすぐ歩きます。
右手側にレトロな建物の「そば処大鶴」が出てきますので、右折します。
右折してすこし歩くと、『イノダコーヒ』本店が見えてきます。
『イノダコーヒ』本店で「京の朝食」を実食!
ついに来ました『イノダコーヒ』本店!
看板を見ると、ほんとに「イノダコーヒー」ではなく『イノダコーヒ』です(最後の伸ばす音がつかない)。
建物は、京都らしい雰囲気をこわさない黒と茶色の外観がスタイリッシュで格好いいですね。
お店の左側部分は、昔ながらの旧館。
赤い巨大なコーヒーを挽く機械がシンボルになっています。
コーヒーを運ぶ大きな貨物船の模型。
店内はこんな感じ。
けっこう広くて新しいです。
すごいお金がかかっていそうです。
わたしが行ったときの客層は、観光客の人と地元の人と半々くらいのように感じました。
注文はもちろん「京の朝食(1380円)」!
ちなみに「京の朝食」は、朝の7時から11時までオーダー可能です。
他にも、「海老カツサンド」や
「ビーフカツサンド」などボリュームあるメニューも揃っています。
「京の朝食」を注文すると、まずはフレッシュのオレンジジュースから。
すこし厚めのコーヒーカップに入った漆黒のコーヒーも到着。
これが、このお店自慢の銘柄「アラビアの真珠」。
この『イノダコーヒ』では、最初からミルクと砂糖を入れた状態で出すのがイノダスタイルらしいのですが、最近はブラックも選べます。
カップには、紋章のようななかなかかっこいいデザイン♪
さて気になる「アラビアの真珠」のお味ですが、苦みと酸味のバランスよい味。
そして、軽やかというより、深煎りのコクを強めにしたブレンドですね。
深みがありつつ上品な味わい。
そして、クロワッサンとメインのお皿が到着!
これが『イノダコーヒ』本店でしか食べられない「京の朝食」!
盛りつけの色合いも美しく、いかにも高級ホテルの朝食といった佇まいです^^
クロワッサンは、バターがしっかりと手につく本格的なもの。
味自体はとくに可もなく不可もなく。
こちらがメインのお皿。
サラダ、ボイルした野菜、スクランブルエッグ、ハム、フルーツという構成。
まったく京都っぽさはありません(笑)
サラダは、ごく普通のサラダです。
ほぼ千切りキャベツ。
プチトマトがなければ、定食に添えてあるサラダかと思ってしまいます。
ドレッシングもごく普通のフレンチドレッシングです。
ちょっとおしい。
鮮やかな黄色とふんわりとしたビジュアルが美しいスクランブルエッグ。
味は塩気おさえめ、薄味に仕上がっています。
こちらが、ドイツのハム職人の伝統製法を受け継ぐボンレスハム。
このハムはさすがにおいしかったですね。
ハム独特の塩分と肉の旨み、燻製の香りをしっかり感じられます。
もう少し厚切りにしてくれるとうれしかったなあ。
この「京の朝食」は、それぞれ単品で食べるより、クロワッサンにハムとスクランブルエッグを挟んでサンドにしてしまったほうが美味しかったですね。
というか、ハムサンドにしなかったら、かなり物足りない一品に感じたかもしれません。
スクランブルエッグの塩分控え目でぼんやりしている味、ボンレスハムの塩気、クロワッサンのバターの甘味。
これらをサンドにすることで、やっとイキイキとした食べ物になったような感じです。
『イノダコーヒ』本店と「京の朝食」おまとめ
最初にはっきりと書いちゃいますが、「京の朝食」自体は、正直それほど期待を上回るものではありませんでした(笑)。
今はけっこうホテルの朝食にしても、喫茶店のモーニングにしてもレベルが高いです。
ですので、この「京の朝食」の味に対して、それほど感動はありませんでした。
とくに可もなく不可もなく。
コスパもいいわけではありませんし(爆)
個人的には、こういう観光客向けのベタなメニューは食べておきたい主義なので食べましたが、1回でいいかな(笑)
しかし、歴史ある老舗のお店で食べるというのは、味だけではないですからね。
雰囲気や空間、サービスなども含めてのものですから。
仕事や時間など気にせずのんびりと、コーヒーの香りをたのしみながら朝の時間をたのしみたいというときにいいですね。
今回は「京の朝食」を注文しましたが、ほかにもいろいろと美味しそうなメニューがあります。
今度は他の支店で、「ビーフカツサンド」やケーキなども食べてみようっと^^
『イノダコーヒ』本店詳細
店名 | 『イノダコーヒ』本店 |
TEL | 075-221-0507 |
住所 | 京都府京都市中京区堺町通三条下ル道祐町140 |
営業時間 | 7:00~19:00 |
定休日 | 無休 |
公式ページ | http://www.inoda-coffee.co.jp/index.html |
地図 |