先日「青春18きっぷ」を使って日本縦断の旅をしてきました。
そのときに、熊本県「人吉駅」から「熊本駅」まで、『SL人吉』という大人気の蒸気機関車に乗ってきました。
「日本三大車窓」のひとつと言われる絶景が楽しめたり、日本で唯一ループ線の中にスイッチバックがある大畑駅を通過したりと見どころもたっぷり。
ですが、座席の場所でまったく楽しみ方が違ってしまうのです。
駅弁や絶景ポイントについても、事前にもっと知っていたらぜんぜん楽しみかたが違ったのにー(笑)
今回の記事は、わたしが実際に乗車して失敗したポイント、事前に知っておきたい情報を盛り込みながら体験談を書いてみたいと思います。
目次
『SL人吉』って何?
まずは、『SL人吉』についてかんたんに説明しておきますね。
「ウィキペディア」から抜粋します。
SL人吉(SLひとよし)は、九州旅客鉄道(JR九州)が熊本駅 – 人吉駅間を鹿児島本線・肥薩線経由で運行している、蒸気機関車牽引による臨時快速列車である。
矢岳駅前の人吉市SL展示館にて静態保存されていた58654(8620形)は、復元されたうえで1988年8月28日に熊本 – 宮地間運行の快速「SLあそBOY」として営業運転に復帰したが、人吉市に保存されていた縁もあり、年間数日程度「SL人吉号」として人吉発着で運行されていた。
このため機関車・客車は「SLあそBOY」と共用であった。2005年3月に「SLあそBOY」として運行中に58654が車両故障を起こし修復不能と判断されたことから、この年の当初の運行予定日のうち、蒸気機関車での運行日は大幅に絞られたうえで、8月28日に58654は運転終了となった。
本来の運転日で蒸気機関車が使えなくなった日は、DE10形ディーゼル機関車が「SLあそBOY」用客車を牽引する「ディーゼルあそBOY」「ディーゼル人吉号」として運転されたが、2005年限りでともに運転終了となった(その後2006年から2010年まで「SLあそBOY」の事実上の後継列車となる「あそ1962」が運転開始)。その後、58654は小倉工場で修復され、肥薩線が開業100周年を迎える2009年(平成21年)4月25日から熊本 – 人吉間で58654とリニューアルした客車による蒸気機関車牽引による列車が運転開始された。
愛称名は旧来の愛称名から「号」を省いた「SL人吉」とされた。
『SL人吉』のチケット料金と予約方法について
『SL人吉』のチケットは、「乗車券」と「指定席券」の組み合わせになります。
特急列車ではないので、「特急券」はありません。
*( )内はこども
乗車券 | 1,820円(910円) |
座席指定券 | 820円(410円) |
合計 | 2,640円(1,320円) |
SL人吉の詳細やチケット予約などは、下記のJR九州のホームページで確認できます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/
『SL人吉』に「青春18きっぷ」で乗りたい場合
「青春18きっぷ」で『SL人吉』に乗りたい場合、
「指定席券」のみ追加購入します。
(『SL人吉』は全席指定です)。
駅の切符売り場でも買えるようですが、わたしは事前に東京の「緑の窓口」で購入しておきました。
人気の観光列車なので、日程が決まり次第早めに席だけは確保したほうがいいでしょう。
『SL人吉』の運行・時刻表について
『SL人吉』の運航時刻と時刻表について書きますね。
『SL人吉』は、「1日1往復」が運行されています。
1年中ずっと運転をしているわけではなく、3月から11月まで、金・土・日曜日・祝日および夏休み期間中に運行。
「熊本 ~ 吉松」間を「1往復(1・4号)」
「人吉 ~ 吉松」間を「1往復(2・3号)」
*****
詳細な『SL人吉』の運航日については、下記のJR九州のホームページからネット経由でできます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/
『SL人吉』で駅弁を楽しむ
『SL人吉』に乗るのであれば、やはり駅弁も楽しみたいですよね。
狙うべき駅弁は下記。
栗めし(人吉駅)
人吉駅では、人気の駅弁「栗めし」がおすすめ!
人吉駅は、駅弁好きにはたいへん有名な駅。
「栗めし」のほかにも、「鮎すし」「山麓おむすび」といった魅力的な駅弁が揃っています。
おごっつお弁当(車内限定販売)
『SL人吉』の車内限定販売なのが、「おごっつお弁当」(620円)。
中身は、シンプルなおにぎり弁当。
竹の皮の包み(本物)に、おにぎりと煮物という昔ながらのノスタルジックなスタイルの駅弁を再現。
青井阿蘇神社の「おくんち祭り」の際に食べられていたお弁当を再現しているそうです。
「SL人吉」乗車体験談!
では、わたしが乗った「SL人吉」乗車体験談を書きますね。
「SL人吉」は、吉松駅を「11:49」に出発、人吉駅に「13:05」に到着。
約1時間ちょっとの行程。
先日「青春18きっぷ」を使って日本縦断の旅をしてきました。
そのときに、熊本県「人吉駅」から「熊本駅」まで、『SL人吉』という大人気の蒸気機関車に乗ってきました。
球磨川沿いの美しい風景、大地を蹴り上げる力強い鼓動、汽笛の音、煙の臭い・・・
九州と蒸気機関車の魅力をたっぷりと味わえるのが『SL人吉』の魅力。
鉄道マニアでなくても楽しめる観光列車です。
今回の記事は、大人気の『SL人吉』についての基礎知識、事前に知っておきたい情報を盛り込みながら体験談を書いてみたいと思います。
『SL人吉』って何?
まずは、『SL人吉』についてかんたんに説明しておきますね。
『SL人吉』は、九州旅客鉄道(JR九州)が「熊本駅 – 人吉駅」間で運行している蒸気機関車牽引の臨時快速列車。
現在運行している蒸気機関車で日本最古であり、人気が高かった「8620形」であるということ、九州の球磨川沿いの美しい風景を楽しめることなどから、日本屈指の人気観光列車です。
ここで、知っておくとさらに『SL人吉』が楽しめる情報を。
「ウィキペディア」から抜粋します。
かんたんに『SL人吉』こと「58654」の生まれてからの流れを、時系列で追ってみます。
・1922年(大正11年)日立製作所笠戸工場製(製造番号 62)で、同年12月26日に浦上機関庫に配置、長崎本線で使用
・1975年3月31日付けで廃車、肥薩線矢岳駅前の人吉鉄道記念館(人吉市のSL展示館)に展示される
・1987年、「1989年の門司港開港100年と九州鉄道100年の記念イベントとして蒸気機関車を復活させよう」ということでプロジェクト発足
・九州に静態保存してあった蒸気機関車(50両以上)の中から、矢岳駅前の人吉市SL展示館にて静態保存されていた「58654(8620形)」が選抜
・小倉工場で大がかりな修復が実施
・1988年8月28日、豊肥本線の「SLあそBOY」、肥薩線の「SL人吉号」として営業運転開始
・2005年3月、「SLあそBOY」として運行中に58654が車両故障を起こし修復不能と判断
・2005年8月28日をもってSLあそBOYの運転が休止
・2007年2月21日よりJR九州小倉工場にて修復を実施(約4億円を投じる)
・肥薩線が開業100周年を迎える2009年4月25日より「熊本駅 – 人吉駅」間で運転開始
生まれてから、もうすぐ約100年。
廃車になり、復活し、故障し、また復活。
まるで、不死鳥のようになんどもよみがえっているのです。
このピカピカの車体の裏には、多くのひとの苦労と応援にささえられ、最新のテクノロジーや多くのお金がつぎ込まれているのですね。
現在は、日本で最も古い営業運行できる蒸気機関車となっています。
こういったストーリーを知っておくと、乗るときに、さらに愛着を持って乗ることができますね。
上記『SL人吉』のストーリーは、「ウィキペディア」の「国鉄8620形蒸気機関車58654号機」のページに詳しく記載されています。
興味がある人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。
⇒ ウィキペディア「国鉄8620形蒸気機関車58654号機」
復活のビッグプロジェクトに携わった関係者、大修理に密着した「SL人吉 ~新たなる出発~」(ブルーレイ)も。
『SL人吉』のチケット料金と予約方法について
『SL人吉』のチケットは、「乗車券」と「指定席券」の組み合わせになります。
特急列車ではないので、「特急券」はありません。
*( )内はこども
乗車券 | 1,820円(910円) |
座席指定券 | 820円(410円) |
合計 | 2,640円(1,320円) |
SL人吉の詳細やチケット予約などは、下記のJR九州のホームページで確認できます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/
『SL人吉』に「青春18きっぷ」で乗りたい場合
「青春18きっぷ」で『SL人吉』に乗りたい場合、
「指定席券」のみ追加購入します。
(『SL人吉』は全席指定です)。
駅の切符売り場でも買えるようですが、わたしは事前に東京の「緑の窓口」で購入しておきました。
人気の観光列車なので、日程が決まり次第早めに席だけは確保したほうがいいでしょう。
『SL人吉』の運行・時刻表について
『SL人吉』の運航時刻と時刻表について書きますね。
『SL人吉』は、「1日1往復」が運行されています。
1年中ずっと運転をしているわけではなく、3月から11月まで、金・土・日曜日・祝日および夏休み期間中に運行。
停車駅、発着時間については下記。
熊本 | 新八代 | 八代 | 坂本 | 白石 | 一勝地 | 渡 | 人吉 | |
下り | 09:45発 | 10:25発 | 10:36発 (10:30着) |
10:51発 (10:50着) |
11:23発 (11:18着) |
11:48発 (11:38着) |
11:58発 | 12:09着 |
上り | 17:14着 | 16:30発 | 16:25発 (16:23着) |
16:08発 (15:57着) |
15:30発 (15:22着) |
15:07発 (14:57着) |
14:48発 | 14:38発 |
詳細な『SL人吉』の運航日については、下記のJR九州のホームページからネット経由でできます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/
『SL人吉』で駅弁を楽しむ
『SL人吉』に乗るのであれば、やはり駅弁も楽しみたいですよね。
狙うべき駅弁は下記。
栗めし(人吉駅)
人吉駅では、人気の駅弁「栗めし」がおすすめ!
人吉駅は、駅弁好きにはたいへん有名な駅。
「栗めし」のほかにも、「鮎すし」「山麓おむすび」といった魅力的な駅弁が揃っています。
おごっつお弁当(車内限定販売)
『SL人吉』の車内限定販売なのが、「おごっつお弁当」(620円)。
中身は、シンプルなおにぎり弁当。
竹の皮の包み(本物)に、おにぎりと煮物という昔ながらのノスタルジックなスタイルの駅弁を再現。
青井阿蘇神社の「おくんち祭り」の際に食べられていたお弁当を再現しているそうです。
「SL人吉」乗車体験談!
では、わたしが乗った「SL人吉」乗車体験談を書きますね。
わたしが乗った「SL人吉」は、人吉駅から熊本駅へ向かう「上り線」。
人吉駅を14時38分に出発、熊本駅に17時14分に到着という約2時間30分ちょっとの旅。
わたしは、吉松駅から乗ってきた「しんぺい2号」からの乗り継ぎです(13時05分到着)。
(「しんぺい2号」の乗車体験記はこちら ⇒ 『いさぶろう・しんぺい号』失敗しない楽しみ方!
『SL人吉』が出発する人吉駅。
駅前にお城のオブジェがあります。
人吉には、人吉城がありますからね(跡しか残っていませんが)。
温泉もあって、ゆっくりと滞在したい場所です。
まだ出発まで時間があるので、ぶらりと駅周辺を散歩。
こちらは、駅のすぐ隣にある「人吉鉄道ミュージアム MOZOCAステーション868」。
子どもが乗れるミニSLが走っています。
100円で乗車できます。
お子さん連れの方は、ぜひ行ってみてくださいね。
なんと館内にも線路が!
遊園地っぽいですね。
館内には、SLグッズや人吉の名産品などのグッズ販売、カフェなどもあります。
これは、人吉地方の民芸品「きじ馬」。
ここは見逃せないスポット「SL展望所」。
機関庫に、出発間近のSLが待機しています。
この機関庫は、国内唯一の現役石造機関庫。
3連アーチの入り口がシンボル。
写真は、出発するために駅のホームへ向かうところ。
「SL展望所」から、「SL人吉」が出てくるところを動画で撮影しています。
動画で見ると、高温を感じさせる水蒸気の音、あわせて真っ黒い煙が「シューシュー」と音を立てて出ているのがわかります。
人吉駅と、「人吉鉄道ミュージアム MOZOCAステーション868」「SL展望所」の位置関係は、下記のグーグルマップでご確認を。
駅の敷地内にあるような感じです。
出発時間が近づいてきたので、駅のホームへ。
こちらは、人吉駅のSL乗り場ホーム。
椿の絵がとてもきれいです。
人吉の民芸品「花手箱」にも描かれるほど、人吉と椿の結びつきは深いようです。
「きじ馬」の絵もありました。
「SL人吉」がホームに入ってきました!
かっちょいい!
鉄の塊感、重量感がハンパない!
最近の車両にはない圧倒的な存在感!
塗装や機器などもとても美しい。
古い時代のSLを、ここまで動くまで復活させるのって、めちゃくちゃ大変だったと思います。
復活させたエンジニアさんたちの苦労が伝わってきます。
「SL人吉」の最後尾車両。
大きな窓ガラスが取り付けられ、展望ラウンジになっています。
こちらは、SLを牽引しサポートする「DE101756」。
「DE101756」と展望ラウンジのある最後尾車両の連結風景は、下記の動画で。
目の前で「ガチャンッ!」とつながるとなんか「おーーっ」っと興奮しますね(笑)
「DE101756」は、最後尾につく形になります。
出発前お決まりの記念撮影。
日付けが入ったプレートを持って撮影できます。
思い出を作りたい方は忘れずに。
(写真のカップルはわたしではありません)
人吉駅 14:38 → 熊本駅 17:14(SL人吉)
14時38分、人吉駅出発。
銀河鉄道999よろしく、重量感ある鉄の車輪が動く音、甲高い汽笛の音、車窓から見える大量の煙・・・
「これぞSL!」という味わいを感じます。
こちらが、「SL人吉」の車内。
4人掛けのボックスシートです。
昔の雰囲気を残しながらも、現代的にリメイクされています。
白木をふんだんにつかっているので、やわらかな雰囲気ですね。
グーグルマップ(ストリートビュー)で、「SL人吉」の車内を楽しむことができますので、貼っておきます。
15時07分:一勝地駅(いっしょうちえき)
一勝地駅(いっしょうちえき)、到着。
10分間の停車(14:57 ~ 15:07)。
この駅がいちばん停車時間が長いので、「SL人吉」の写真はここで撮影してしまった方がいいでしょう。
10分あるので、すこし線路周りや駅などもぶらり。
縁起のよい駅名なので、祈願を受けた「必勝お守り記念入場券」を販売してみるみたいです。
一勝地駅のホーム全体。
山に囲まれています。
15時07分、一勝地駅(いっしょうちえき)出発。
一勝地駅を出発すると、車窓から見える自然の景色をのんびり楽しむ。
線路に沿って流れる川は、球磨川。
熊本県内最大の川で、最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つ。
この球磨川を車窓から見ながら走るというのは、「SL人吉」の大きな楽しみのひとつですね。
紅葉がきれいな秋とかに来てみたいなあ。
こちらは、途中駅の「坂本駅」での光景。
藁で作った人形やらオブジェやら。
何に使うのでしょうね。
15時22分、白石駅到着。
めったに見なくなった帽子をかぶったポスト。
こちらは、車内での切符の確認時にもらえる「記念乗車証」。
裏に記念スタンプが押せるようになっています。
かなり素朴なスタンプ・・・
17時14分:熊本駅
17時14分、ゴール地の熊本駅に到着~
あっという間でした。
隣に、JR三角線の観光特急列車「A列車で行こう」が停車していたのでパチリ。
観光特急列車での日本縦断旅というのもいいなあ。
『SL人吉』おまとめ
乗ってみたかった『SL人吉』。
現在動いている日本最古の蒸気機関車、美しい車体、生まれてから今に至るストーリー、九州の美しい自然、美味しい駅弁・・・座席が取れにくいプラチナチケットなのもわかります。
『SL人吉』の始発駅でもある人吉駅、熊本駅は、「いさぶろう・しんぺい号」や「A列車で行こう」といった人気観光列車も接続するので、いっしょにまとめて楽しむのもおすすめ。
これからも、まだまだ力強く元気な雄姿を見せてもらいたいですね。