今回の記事では、伝える力【話す・書く】研究所所長である山口拓朗さんにインタビューをさせていただきました。
わたしはこのブログをはじめとして「書く」ということを日々行っていますが、お師匠さんに当たる方ですね。
書籍はすべて購入し、そのメソッドを勉強させていただいております。
山口拓朗さんは、「書く」「伝える」の本を数多く出版されています。
しかも最近では、中国全土でセミナーも行っているほどの専門家。
そんな人に対して、
「「書く」「伝える」スキルって何?」
「それって役に立つの?」
「どう使えばいいの?」
というような失礼な質問をぶつけるという企画です(笑)
そして、山口拓朗さんがサポーターを務める「彩塾」との関係についても聞いちゃいました。
ではでは、「書く」「伝える」専門家、山口拓朗さんのインタビュー記事をどうぞ!
*「彩塾」とは何?というかたはこちらのページを読んでみてくださいね。
⇒ 女性のためのネットスキルアップ塾「彩塾」
目次
山口拓朗さんってどんなひと?
山口拓朗さんをご存じないあなたのために、かんたんな説明を。
ひとことで言うと、「書く」「伝える」ことの専門家さんです。
「ライティングスキル」関連の書籍をたくさん出版されています。
下記の写真は、最新刊「そもそも文章ってどう書けばいいんですか?」の出版記念講演の時の様子。
新宿紀伊國屋書店のイベントブースが満席になるほどの人気です。
下記の写真は、ブロガーに大人気の書籍「「うまく」「はやく」書ける文章術」の出版記念講演の時の様子。
こちらも会場が超満員です。
最近では、日本だけの活動にとどまらず、中国にも広がっています。
下記の写真は、中国行動派主催「SuperWriter養成講座」の様子。
すでに13期を数え毎回大盛況!(2018年4月現在)
まあとにかく、「書く」「伝える」ことに関しては、すんごい人なのです。
「書く」「伝える」スキルの力・パワーとは?
ではでは、ここからインタビューの本編スタートです!
KEN:拓朗さんは、「書く」専門家であり、「伝える」専門家なのですけれども、「書く」「伝える」ということの力、パワーというものを説明してもらっていいですか?
山口拓朗(以下、ヤマタク):「書く」「伝える」力というのは、今の時代すごく重要だなあと思うのです。
まず「書く」ということに絞ってお伝えすると、「書く」というのは自分の「内側」に向けた効果と「外側」に向けた効果の2つがあります。
1つ目の自分の「内側」に向けた効果について。
人間って自分のことをわかっているようでわかっていないと思うのです。
たとえば、「自分は何が好きなのか」といったそんな身近なことでも意外とわかっていないことが多い。
けれど、それを書き出すことで、自分はこういうものが好きなんだなぁ、こういうことに喜びを感じるんだなぁ、こういうことが嫌なんだなぁ、といろんなことに気づけるんですよね。
なので、書き出すことによって自分を客観的に認識できるようになるのです。
そのような効果があるので、日記はとても有効ですね。
日記を書くことによって、自分はこういうことによく悩む人なんだなあ、こういうことに情熱を感じるんだなあ、ということを自分が書いた文章を通じて、自分を認識していくという作業ができると思います。
KEN:その「内側」のものを言語化する、変換する作業って、そこに大きな壁がありますよね。「いちばん好きな食べ物は何?」って聞かれても意外と書けないですよね。
ヤマタク:「彩塾」内には、「アウトプットコミュニティ」というものがあります。
このコミュニティでは、「100万円あったら何に使うか?」「好きな色は何か?」といったちょっとしたお題に対して自分の考えや気持ちなどを10分間で書くということをトレーニング的にやっています。
この作業ってすごく自分発見のツールとしてもいいと思うんですよね。
思考を常に動かしながら、自分の頭の中にある言葉、心の中にあることをアウトプットしていく作業、つまり「自問自答」を繰り返す作業。
この作業は、自分を深く知るためにとてもいいきっかけになります。
もう一つは「外側」に向けた効果なのですけれども、やっぱり文章というのは皆さんのイメージでは「人に伝える」というイメージがあると思うのです。
文章のことではなく、自分のことを知ってもらえる、でしょうか?
例えば、自分の中にどれだけすばらしい情報や感性、感情があっても、それをうまく表現できないと、人に誤解されたり、伝わらなかったりしてしまうのって本当にもったいないと思うのです。
せっかく自分の中にいいものがあるのであれば、それを同じように理解してもらう。
さらにいえば、共感してくれたり、「あ、この人の考えって素晴らしいな!」という気持ちになってもらったり。
そこまでいけば最高ですね。
「書く」という力を磨くことによって、人とつながることができます。
今の時代の言葉でいうと、自分のファンを作ったりといったことが可能になるのですね。
KEN:そうですね。
自分の言葉で書けるようになれば、ファンもつきやすくなりますよね。
これからの「伝える力」というのは相手の人がわかりやすく、「そうだね」ときちんと理解して受けとってもらえるような伝え方が必要になってきますね。
ヤマタク:私も本や研修、セミナーでは、「読み手本位」ということを必ず言っています。
多くの人が自分の書きたいことを書きたいように書いているのです。
わたしはやはり文章というのは、読む人の為にあると思ってます。
読む人が理解しやすかったり、読んで楽しかったな、タメになったな、感動したなとか。
読み手の反応を意識して書くということをとても大事にしていますね。
「書く力」「伝える力」をどのように活かしていけばいいの?
KEN:今、「書く力」「伝える力」というものについて教えてもらいました。
では、その「書く力」「伝える力」をスキルとして学んだあと、それを使える武器としてどう活かしていけばいいのか。
これからの時代に対して、どのように使いこなしていけばいいのか。
そういった「実践」について教えて欲しいのですけれども。
ヤマタク:わたしは、今のこの時代が本当にすばらしい時代だなと思うのですね。
それはなぜかというと、15~20年前くらいまでは一個人が情報発信するなんてことはできなかったわけです。
情報を発信するのは、マスコミか国か、あるいは大手の企業などが広告などを通じて発信することができたくらい。
けれども今は、インターネットとSNSを使って一個人が全世界に向けて情報を発信できる時代になりました。
大変革の時代の中で、自分の「書く」という力を極めていく。
そうすることによって、たくさんのすばらしいメリットが享受できると思うのですね。
例えば、自分の目的や夢がある人。
「絵描き」になりたい人であれば、絵を発表したり、絵を描いているプロセスを言葉にして伝えたり、展示会をやりますよという情報を発信したり、いろんな方法で自分の作品を伝えていくことができる。
そうすることによって、自分の夢が叶ったりするわけです。
その絵が素晴らしいと思った人は、展覧会に来てくれるかもしれないし、絵を買ってくれるかもしれないわけですね。
これは芸術に限らず、自分の得意なこと、自分が知っているけど世の中の人はあまり知らないようなことなどでもいいですね。
例えば、お片づけが上手な人であれば、お片づけの方法でこんな方法があるんだよって伝えてあげる。
そうすることによって、世の中の人が喜んでくれるわけですよね。
このような個人で情報を発信し、伝えることができる時代になったというのが本当に大きいです。
この素晴らしい環境というものを多くの方に享受してもらいたいと思います。
そして、インターネットやSNSを使って自分の情報や想いを伝えるスキルを磨くことによって一人一人の目標夢がかなっていきます。
ビジネスがやりたい人であればビジネス的にも成功する、起業して成功することもできる。
個人でも成功できる可能性を秘めているので、ぜひ多くの人にインターネット、SNSプラス文章での情報発信というものをがんばっていただきたいなと思っています。
KEN:そうですね。
インフラのテクノロジーが整ったことによって、一個人が自由に情報を発信できるようになりました。
今までだったら、半径数メートルの友達や家族ぐらいにしか自分のスキルをアピールできなかった。
それが今は、全世界にアピールできるようになりましたからね。
ヤマタク:そうですね。
日本一の専門家になる必要はないのです。
自分より少し後ろにいる人たちに向けて情報発信をするということだけでも十分なのです。
ですので、だれでも今すぐできる事があるはずです。
自分の得意なもの、強み、人より少し詳しいことを、ぜひネットで情報発信してていただきたいなと思っています。
「彩塾」で拓朗さんの添削が受けられるって本当?
ここからは、拓朗さんがサポーターとして参加されている女性のためのネットスキルアップ塾「彩塾」について聞いてみました。
⇒ 女性のためのネットスキルアップ塾「彩塾」
KEN:拓朗さんは「彩塾」でサポーターとして活動していますが、どのようなサポートをされているのでしょうか?
ヤマタク:「彩塾」には専用の「SNS」があり、そこでは24時間質問できるようになっています。
私はその中で、文章の添削コミュニティを担当しています。
例えば、「ブログにこういう記事を書きました」「この商品を売るためにこういうセールス文章を書きました」といったような投稿してもらいます。
それを見て、私なりの伝わるポイントや、読む人がどういう風に反応するんじゃないかということを勘案しながら「じゃあもっとここくわしく書いた方がいいよ」「もう少しこういう風にターゲットを変えた方がいいんじゃないか」といったように、私の考えうるいろいろなアイデアでアドバイスをさせていただきます。
添削サポートですね。
KEN:今は外部でそういった添削サービスはやっていないのですよね?
ヤマタク:そうですね。
今現状としては、私の研修やサービスを受ける以外では個人的な添削サービスは「彩塾」でしか受けられないようになっています。
KEN:書くことのプロに添削してもらうというチャンスってなかなかないですよね。
あっても高額だったりします。
「書く」「伝える」ということについて何冊も本を書かれている拓朗さんの添削を受けられるというのは、本当に大きなメリットですね。
*添削サポートだけでなく、リアルセミナーも受講できます。
文章力が伸びない理由はこれだ!
山口拓朗(以下、ヤマタク):文章力が伸びない一つの原因で、はっきりしていることがひとつあるのです。
それは「誰からの指摘も受けない」ということ。
すごくシンプルなことなのですけれどもね。
20年前も文章がヘタ、今も文章がヘタという人は、自分がヘタということを誰かに指摘されたことがほとんどないと思うのですよね。
「彩塾」では、忌憚のない意見を私も言わせていただいています。
その助言を受けて、自分の書き方ってここが足りなかったんだなって気づいてもらう。
そして、次の文章を書くときに改善をしてもらう。
そうすることによって、確実にその人の文章力は伸びてきますね。
KEN:「書く」ということは誰でもなんとなくできてしまう。
でもそれが本当に相手に伝わっているのかどうか、求める反応や効果が出るのかどうか。
それって自分ではわからないですよね。
しっかりとプロが指摘してくれるというのは本当によいサポートですね。
ヤマタク:SNSでは、例えば「いいね!」がたくさんつくといったことで、多少は自分の書いた文章の反応を知ることができます。
ですが、やっぱり深いところまではなかなか分かりにくいですよね。
「いいね!」はもらえても、実は言葉たらず伝わってないといったケースもけっこうあると思うのですよね。
SNSは、写真の力、キャラクターの力で「いいね!」をもらえたりもします。
ですので、SNSを実際にビジネスに活用するいうことであれば、しっかり正しく伝えるスキルや、正しく反応してもらうといった細かいテクニックみたいなものも含めて学んでいくことが大事かなと思いますね。
山口拓朗さんインタビューのまとめ
インタビューを通して、これからの時代、「書く」「伝える」スキルがさらに重要なスキルになっていくなあと実感しました。
わたしもこのブログで、「好きな時に好きな場所で好きなことをしよう!」というコンセプトでやっていますが、そのような働きかたを可能にしているのも「書く」「伝える」というスキルを学び、現代のテクノロジーやインターネットを武器として活用しているからです。
これからの時代は、今まで以上に情報があふれてきます。
そして、「AI(人工知能)」も進化していきます。
ということは、今後わたしたちに求められるのは、いかに自分らしい情報を発信し、いかに見つけてもらうかといったことがポイントになってきますね。
ですが、自分らしく書くということも、そもそも「自分」に対してしっかり深掘りしていないと書けないのですよね。
「自分」というものがあるからこそ、書くことができる。
「自分」というものがなければ、書くことができない。
その辺の自分への深掘り、自分の好きなことの見つけ方については、山口拓朗さんの奥さまであり、「彩塾」塾長のMOMOさんにインタビューして回答いただいています。
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⇒ 『彩塾』塾長MOMOさんインタビュー!あなたの「才能(宝の原石)」ってなんですか?
拓朗さん長時間のインタビュー、ありがとうございました!