先日、ロシアの食品を日本に紹介するイベント『ロシアグルメ週間(Russian Gastro Week TOKYO 2017)』に行ってきました。
業者向けのイベントでしたが、ご縁があって参加させていただきました。
日本では馴染みの薄いロシアの食品たち。
ですが、意外にもロシアからの食品輸入額は、海産物を中心に増加しているんですって。
このイベントには、ロシアのトレンドを反映した食品、珍しい食品たちが一堂に会するとあって楽しみにしていました!
しかも試食もできる♪
今回は、記念すべき第1回目の開催となった「ロシアグルメ週間」について書いてみました。
目次
記念すべき第1回「ロシアグルメ週間2017」がスタート!
2017年12月6日(水)、『ロシアグルメ週間(Russian Gastro Week TOKYO 2017)』が行われました。
なんといっても、今回が第1回目となるイベントです。
日本では初開催のイベントですが、中国、ベトナム、インド、アラブ首長国連邦など世界各国で開催しているそうです。
場所は、東京タワーのすぐ隣「ザ・プリンスパークタワー東京」のボールルーム地下2階。
今回のイベントは、デパートの物産展のようなものではなく、ロシアの業者が特産品・食材を日本の食品業者に売り込むという「BtoB」向けのもの。
ですので、会場はちょっとお堅い雰囲気。
こんなブースまで。
実際このブースでは、ロシア大使館のおエライさまもスピーチされたようです。
さすが、ロシア政府公認の団体であるロシア輸出センターが企画しただけあります。
こちらは、主催のロシア輸出センターのAndrey Arhipov(アンドレイ・アルヒーポフ)氏。
なかなか人が入っていてにぎわっています。
会場の雰囲気は下記のYouTube動画でも確認してみてくださいね。
日テレさんも取材に来られていました。
ニュースで取り上げられていましたね。
松ぼっくりのジャムなど紹介されていましたね。
「ロシアグルメ週間2017」注目食材ピックアップ!
出店していたメーカー、食材の中から、いくつかピックアップして紹介してみたいと思います。
ミューズリー
こちらは、ミューズリー。
かなり高級感あるパッケージですね。
日本でも、健康やダイエットに敏感なひとが食べていますね。
このミューズリーのような健康志向の商品が、今回のイベントでは多かったですね。
「ロシアグルメ週間」の傾向、つまりロシアの食品業界のトレンドを表していたような気がします。
日本人の思い浮かべるロシア人のステレオタイプって、男はウォッカ大好きでアル中で、女性は20歳過ぎたころからマトリョーシカに変身していくといったものかもしれません(笑)
ですが、もうそんな時代ではありません!
ロシア人(とくにモスクワ)は、健康やダイエットといったことにとても敏感になっています。
ミネラルウォーター
こちらは「BAIKAL(バイカル)」という名前がついたミネラルウォーター。
その名の通り、ロシアが誇るバイカル湖からネーミングされています。
なんといってもバイカル湖は、世界最高の透明度を誇る湖ですからね。
「バイカル」という名前がついているだけで、クリアで美味しいような気がしてきます。
これがわたしがバイカル湖に行ったときの写真です。
とにかく大きくてキレイ!
ちなみに世界遺産です。
透明度はちょっとわかりにくいかな。
とてもきれいな水ですよ。
油
こちらは油。
ロシア語で「масло(マースラ)」と言います。
健康志向を反映して、「ひまわり(подсолнух・パドソールヌフ)」「マスタード(горчичный・ガルチーチヌイ)」などが原料のがラインナップ。
「マスタード」の油は珍しいですね。
料理に使ってみたいです。
蕎麦の実
こちらでは、パスタやミューズリー、小麦粉など。
注目はこちら。
そう、蕎麦の実です。
ロシアで蕎麦の実は、けっこうポピュラーな食材。
日本のように麺にはせず、実のままでお粥やつけ合わせにして食べたりします。
これはモスクワの街中にある定食屋での一皿。
こんな感じでご飯代わりに食べます。
独特の風味があって、けっこうおいしいんですよ。
なぜ日本でもやらないのかちょっと不思議なくらい。
蜂蜜
こちらは蜂蜜。
ロシアには実にたくさんの種類の蜂蜜があるんです。
日本ではあまり知られていませんが、ロシアは蜂蜜大国!
その味もほんとうに素晴らしいんですよね。
「カナダといえばメープルシロップ」というくらいに、ロシアの蜂蜜はすごいです。
わたしもモスクワ在住時代、ロシアの蜂蜜のすごさと奥深さに驚きましたね。
下記の写真は、モスクワの蜂蜜祭りの様子。
多種多様な蜂蜜にあふれています。
種類もすごいですが、ロシア人の買い方もハンパないです(笑)
バケツ単位で買います。
⇒ わたしがロシア在住時代に書いた「蜂蜜祭り」の記事
松の実
これはオーガニックの松の実(Pine Nuts)。
松の実は、バイカル湖のあるイルクーツク地方の特産品。
この商品もイルクーツク地方のもの。
種の大きさや柔らかさもバリエーション豊富で、品質がいいですね。
イルクーツク地方は、松の実の食文化も独自に発達しています。
このように街中の屋台で、たくさん松の実や木の実が売っています。
松ぼっくりを剥いて松の実を食べるという経験もしました。
ワイルドです。
松の実のパッケージには、「ビーガン(Vegans)」や「ダイエット(Diet)」といった表記も。
ロシアの商品にこういった表記が書かれるようになるとはちょっと感慨深いです。
ロシア人の食に対する意識もだいぶ変わりましたね。
シャンパン
このシャンパン(ロシアでは、フランス・シャンパーニュ地方のものでなくてもシャンパンと呼びます)は、今なにかときな臭いことで話題のクリミア半島のもの。
ボトルの上のくびれたところにも、「Крым(クリム)」と書かれていますね。
クリミア半島で、良質なシャンパンやワインが作られているとは知りませんでした。
ラベルに書かれている「Балаклава(バラクラヴァ)」というのは、クリミア半島南西岸の都市の名前です。
ピノノワールを使った本格的なものです。
パスティラ
これはロシアの伝統的なお菓子「Пастилла(パスティラ)」。
懐かしい素朴な味のお菓子です。
チョコレート
こちらはロシアのチョコレート。
ロシア人はチョコレートが大好きなんですよね。
昔のロシアのチョコレートはあまり美味しくありませんでしたが、最近はかなり美味しくなりました。
甘味も抑えめで、濃厚な味わいを楽しめます。
ハーブティー
こちらは、健康的なハーブティー。
葉っぱを押し固めている珍しいタイプ。
試飲させていただきましたが、お薬のようなお味でした。
なんかいかにも身体によさそうな説明書き(笑)
チャーガ
こちらはチャーガ。
キノコの一種で、一時期日本でもブームになりましたね。
ロシアでもそれほどメジャーなものではありません。
ロシアグルメ週間(Russian Gastro Week TOKYO 2017)詳細
名称 | ロシアグルメ週間(Russian Gastro Week TOKYO 2017) |
開催日時 | 2017年12月6日(水) 11:00~17:00 |
会場 | ザ・プリンスパークタワー東京 コンベンションホール地下2階 |
入場料 | 無料(事前登録制) |
申込期間 | 2017年11月27日(月) ~ 2017年12月4日(月) |
主催 | ロシア輸出センター(RUSSIAN EXPORT CENTER) |
公式サイト | https://www.rgwtokyo.com/ |
「ロシアグルメ週間」に行ってきた!まとめ
「ロシアグルメ週間」に参加して感じたのは、ロシア人の健康志向がかなり広がり、根付いてきたということ。
一時的なブームやトレンドではないですね。
ロシア側の担当者の人と話をしていても、それがひしひしと感じました。
わたしが在住していた10年前の2008年頃とは大違いです。
ウォッカやキャビアがロシアを代表する特産品というイメージは、もう昔の話。
今回は第1回目ということで、ロシア側も日本側も手探りな感じでしたね。
ロシアの食材は、もっとそのポテンシャルの高さをアピールして活かしてほしいです。
まだまだこんなものではないですしね。
もっと日本人が知らない食材、面白い食材がたくさんあるのですからね。
眠れるロシアをもっと見せてほしい(笑)
今後も継続的にこのイベントが続くことを期待します!