先日行ってきました四国の西端に位置する愛媛県宇和島。
リアス式海岸によって豊かな漁場を持ち、タイやハマチ、真珠の養殖では日本一なのです。
そんな宇和島で代表する名産品が『じゃこてん』。
じゃこ?天ぷら?
東京ではあまりなじみのない『じゃこてん』とは?
そして究極の『じゃこてん』を作る『宇和島練り物工房 みよし』とは?
今回は、宇和島の『じゃこてん』と私のイチオシのお店『宇和島練り物工房 みよし』さんをご紹介します!
目次
『じゃこてん』とはなんだ?
では、まず『じゃこてん』について。
これが『じゃこてん』です。
ウィキペディアにこのように書かれています。
じゃこてんは、愛媛県南予地方の海岸部で作られる特産品および、それを使用した郷土料理。地魚などのすり身を、形を整え油で揚げた魚肉練り製品。揚げかまぼこに分類される。「じゃこてんぷら」、「皮てんぷら」、あるいは「てんぷら」と呼ばれることもある。
簡単にいうと『じゃこてん』は、「かまぼこ」や「さつまあげ」「ちくわ」のような魚が原料の練り物食品です。
原料となるのは、「ハランボ(ホタルジャコ)」などの小魚。
この小魚の頭と内臓を落とし、ミンチ(すり身)にする。
そのすり身を成型し、油で揚げる。
これが、『じゃこてん』の基本的な作り方の行程になります。
現地の宇和島・南予では、こんな感じで大根おろしとともに提供されることが多いようです。
(画像の右上が「じゃこてん」。宇和島名物「鯛めし」セットを注文したらついてきました)
そのほか、地元の家庭料理としては、おでんやうどん、カレー、味噌汁に入れたりもするそうです。
ちなみに、愛媛県宇和島、南予地方というのは、下記四国の西端になります。
宇和島最強の『じゃこてん』のお店『宇和島練り物工房 みよし』!
なぜ今回の記事で、私がここまで『じゃこてん』を熱く語っているのか。
それは、あるきっかけでメチャクチャおいしい『じゃこてん』に出会ってしまったから。
その『じゃこてん』がこちら。
『宇和島練り物工房 みよし』の『じゃこてん』です。
いちど通販で取り寄せて食べてから、そのおいしさにびっくり!
すっかりファンになりました^^
何がおいしいかって、その「まるごと魚!」っていう味と素材感。
噛むと「ドカン!」と一気に口に広がる魚の風味。
そして、いかにも魚を丸ごと食べている感のある「キシキシ」とした歯ごたえ。
やわらかでフワフワした練り物に慣れきった私の舌に「ガツン!」ときましたね。
これがビールや日本酒、焼酎にぴったり^^
軽く焼き目をつけるだけのシンプルでストレートな食べ方が私のおすすめ!
最初はこんな感じでねずみ色でおいしそうな感じが全くしないのですが・・・
焼けてくると、だんだん香ばしい香りがただよい、ふっくらふんわりしてきます。
(この時点でアツアツをかじるのがたまらなく好き)
こちらが断面。
魚のうまみがぎっちりつまっています。
このまま熱々をほおばってよし、ポン酢やショウガ醤油につけてもよし!
酒好きは絶対にはまるおいしさです^^
『宇和島練り物工房 みよし』の『じゃこてん』は何が違うのか?
『宇和島練り物工房 みよし』の『じゃこてん』が「うまい!うまい!」と大げさに言っていますが、他のお店のじゃこてんと何が違うのでしょうか?
「ハッピーターン」のような、魔法のパウダーでも入っているのでしょうか?
その逆です。
練りもの食品にお約束の、化学調味料や保存料、着色料などがまったく入っていないのです。
つまり、シンプルで昔ながらの味や作り方を守っている。
それが『宇和島練り物工房 みよし』さんの秘密であり、こだわりなのですね。
こちらは、『宇和島練り物工房 みよし』の原材料表示。
原料は、
・魚肉
・デンプン
・天日塩
・甘酒
だけ!
まさに、魚まるごとの栄養や旨みがギュッと凝縮したホールフードなのです。
昔ながらの味、かつ究極の『宇和島練り物工房 みよし』なのです。
『宇和島練り物工房 みよし』のご主人、三好良貴さんという人
『宇和島練り物工房 みよし』さんの商品もすばらしいのですが、それよりも注目なのは作り手の三好良貴さんだ。
究極にこだわりぬいた理想の『じゃこてん』を作りたいがために、20年勤めた練り物製造会社を辞めて独立してしまったのです。
1枚百円ちょっとの『宇和島練り物工房 みよし』・・・
理想のために原価を無視・・・
独立することで業界を敵にまわす・・・
夫婦二人での起業を決意・・・
無謀です・・・無謀すぎます。
でも、そういう無謀な男気、好きです^^
そんな三好さんの夢はこちら。
~私たちのじゃこてんに対する思い~
私たちにはどうしても叶えたい夢があります。
それは、この素晴らしい世界を支えていく子どもたちに、
安心、安全、健康、そして美味しい、
そんな練り物を食べさせたいのです。
保存料や化学調味料など一切使わず、
身体の隅々にまで余すところなく栄養になるような、
そんな練り物を世の中に広めていきたいのです!20年培ってきた、このじゃこてん作りの技術で、
小魚1匹1匹の命を頂き、最大限にその栄養を引き出し、
食べた人の体の中で、また命となってつながっていくような、
真に身体に良いじゃこてんを作り続けたいと思っています。私たち夫婦2人で始める、
庭先の工場からのじゃこてん作りではありますが、
その思いは大きく、世界中の人々の笑顔と健康を願っています!
(詳しくは『宇和島練り物工房 みよし』さんのブログの記事でどうぞ! → じゃこの夢に想いを乗せて・・・)
(あわせて奥さまの起業に対しての想いもどうぞ → じゃこの起業物語・・・①)
私はこの三好さんの熱い想いにとても共感しました。
私も飲食業界にいたのでわかりますが、「安心、安全、健康」という理想にむかって実際に行動するのはむずかしいものです。
ビジネスとして成立しにくいですから。
でも行動したんですよね。
勇気あります。
そんな熱すぎる男、三好さんが三越銀座店で行われた催事「食の瀬戸内フェア(2016年4月6日~12日)」に来られると聞き、会いたくて会いに行ってきました^^
ご主人の三好さんとのツーショット。
で、さらに仕事で宇和島に行ったとき、『宇和島練り物工房 みよし』さんの工房までお邪魔してきちゃいました!
(ご主人は上記の三越の催事の最中だったため不在)
そして奥さまに工房を案内していただきました^^
説明を受けている機械は、「擂潰機(らいかいき)」という魚のミンチを練るためのもの。
(ゴミ同然のボロボロの「擂潰機」を引き取って使えるまで再生させた秘話はこちら → 擂潰機が手に入るまで)
出展された三越銀座店の催事「食の瀬戸内フェア」では、飲食業界の有名人の方たちも三好さんのじゃこてんを購入されたそうです。
(写真は三好さんからお借りしました)
イタリアンの重鎮!広尾「アクア パッツァ」の日高良実氏。
ミシュラン一つ星!外苑前「リストランテ ホンダ」の本多哲也氏。
ホテルオークラ元料理長!牧野昭二氏。
そして、宇和島出身でグルメとしても知られる元NHKアナウンサー宮川俊二氏。
食のプロたちも認めるじゃこてんマイスター三好氏が作る究極の「じゃこてん」。
すごすぎます!
この究極の「じゃこてん」を購入したい場合、基本的には通販になります。
下記の公式ホームページから購入できます。
(下のリンクをクリックすると公式ホームページへ移動します)
http://jako10.com/
東京であれば、日本橋水天宮そばの有機野菜とオーガニック食品のお店「遠忠商店」さんで購入可能です。
http://enchu-food.com/
究極で本物の「じゃこてん」を食べてみたい方はぜひ!
三好良貴さんの職人技がすごい!
最後に、三好氏の職人技と人柄がわかるオモシロ動画をどうぞ!
小魚をさばくスピードがハンパない!
夫婦で息の合ったコンビネーション!揚げたてのじゃこてんが超おいしそう!
三好さんの職人技が光る!
いかに三好さんの職人技がすごいかがわかる!
夢をどんどんかなえている三好氏。
すばらしいですね。