「旅」と「デジタル機器」の親和性についてわかりやすく書かれている吉田友和氏の「スマートフォン時代のインテリジェント旅行術」について書いてみたいと思います。
「旅」にネットとデジタル機器をどう使うか
旅のスタイルは人それぞれ。
デジタルを使っても使わなくても、旅が楽しければそれでいいでしょう。
私の場合は、デジタルやネットを「ツール」として使うことであきらかに旅が楽しくなった。
そして、世界がグッと近くなり、スピード感がアップした。
飛行機のチケットを購入する、ホテルの部屋を予約する、現地の情報を収集する・・・旅に関するあらゆることがデジタルやネットでできるようになってきている。
この恩恵は計り知れない。
だからこそ、デジタルやネットについての基本的なリテラシーをおさえておく必要がある。
使い方を間違えれば、その反動は自分に来る。
著者の吉田友和氏は、この本の中の「ネットに頼り過ぎない旅人に」という章で「ネットに頼りすぎる危険性」について触れています。
ネットに頼り過ぎない旅人に
部分的に引用させていただきます。
掲載されている情報が正しいか否かは、誰も担保してくれない。だからまずは、出所がどこなのかを常に気にする必要がある。またTwitterなどのソーシャルメディアでは情報の拡散が高速なぶん、いわゆるデマなどもあっという間に広がりがちだ。よく言われることだが、一次ソースはどこなのか、誰の情報なのか、は情報の価値を見出す際に大きな危険となる。とくに見ず知らずの個人のサイトに出ている情報などは、間違っている可能性を念頭に置いたうえで割り切って活用したほうがいいだろう。その情報によって不利益を被ったとしても、誰も責任を取ってはくれない。
結局のところ、情報とは受け手次第なのだと思う。探して、検証して、活用する-情報処理における一連の流れの中で、「検証して」の部分は省略しないほうがいい。情報が正しいか、自分にとって有用かの最終判断を下すのはほかならぬ自分自身なのである。
上記に書かれていることに関しては、全く同意です。
その「情報」に対して、自分はどう反応して、どう決断して、どう行動するのか。
ネットの「情報」の良し悪しを論議するのではなく、要は自分次第ということである。
この「自分はどう反応して、どう決断して、どう行動するのか」は結構旅人として重要だと思う。
ここが鈍るということは、危機管理能力が鈍るということでもある。
旅人が、初めての土地で危険に合わずに旅を続けることが可能なのは、この部分の感度が優れているからだと思う。
つまり、この部分はデジタルやネットといったツールに頼る、まかせるものでないということだ。
反応や決断といった部分は「主体的」に行う部分であり、デジタルやネット、外部にまかせるものではない。
その切り分けが重要である。
私も情報の受け手であると同時に発信者でもある。
リアルで精度の高い情報を発信していきたい。