部屋の大掃除をしていたら、1枚の写真がでてきた。
日づけは、1989年9月11日。
写真の中には、今から26年前の今日、当時19歳の『ぼく』がいる。
バイクで北海道に行ったときの1枚。
『ぼく』の人生を大きく変えることとなった『旅』。
そして、その記念すべき日。
『旅』をすれば、なんか「自由」を感じられると思っていた。
そんな青臭くて無力だった19歳の『ぼく』。
まったく「未来」に不安なんかなかった。
そんな過去の19歳の『ぼく』の初めての『旅』について書いてみました。
1989年当時の『ぼく』はどんな『ぼく』だったのか?
この写真は、大洗から北海道(たしか苫小牧かな)行きのフェリーのなかでの一コマ。
フェリーが動き出してホッとひといきついているとき。
未成年だから乾杯はビールでなくペプシだった(笑)
日づけは、1989年9月11日。
『ぼく』は19歳。
若い!(笑)
1989年といえば、ときはまだバブルの時代。
そんな浮かれた時代の大学生だった私は、もちろん勉強なんてまったくしなかった。
毎日アルバイトにあけくれていた。
そのお金でバイクを買い、ガソリン代、寝袋やテントやコンロなど旅の資金にしたかったのだ(あと飲み代)。
大学2年のときに、バイクで北海道一周。
大学3年のときに、バイクで日本縦断。
大学4年のときに、バイクで沖縄・石垣島・西表島走破。
別に、バイクマニアではない。
「旅人」にあこがれていたのだ。
「スナフキン」のような流れモノにあこがれていたのだ。
まあ大学を卒業してからは、そんな「旅人」からすっかりと遠ざかってしまった。
いいわけをすれば、「社会人」になってしまったことと、25歳で結婚をしたということが大きい。
でも、この19歳のときのこの『旅』が今の『ぼく』に大きく影響している。
あきらかに原体験といえる。
「旅人」にあこがれて、その「あこがれ」を実行した日。
今もその「あこがれ」を持ち続けている。
旅のスタイルは変わったけど、これからもまだまだ「あこがれ」を追い続けるのだろう。
あおくさいけど。
最後に、あのとき北海道への『旅』を行くと決断した19歳の『ぼく』の決断に感謝。
ありがとう。
45歳のぼくから19歳のぼくへ
きみはまだ、26年後の未来の自分がどうなっているのか想像もつかないだろう。
今のきみは、こんなふうな「未来」を想像しているはずだ。
普通にサラリーマンになるだろう
普通に結婚するだろう
普通に子供がいる幸せな家庭を築いているだろう
普通に家を35年ローンで買うだろう
普通に終身雇用で定年まで勤めあげて退職金をもらえるだろう
でも、ごめんね。
君が思い描いていた夢は、何一つ叶っていないよ。
すべてこのぼく自身がぶちこわしてしまったんだ(笑)
26年後の自分がどんなことになっているかちょっと教えてあげるよ。
社会人として「不適合」で転職を繰り返すよ
人づきあいが下手だから組織で働けないよ
ロシアで8年も働くことになって人格おかしくなってるよ
結婚したけど奥さんに逃げられるよ
子供もいないよ
家も自動車も持っていないよ
退職金やボーナスなんてないよ
びっくりしたかい?
ショックかい?
これが君が思い描いていた「未来」。
「現実」ってやつさ。
だから「未来」なんて深く考えなくていいよ。
楽観的にも悲観的にもならなくていい。
なるようになるから。
これから君は、いろんなことを経験するだろう。
楽しいことよりも、絶望に打ちのめされることのほうが多いだろう。
自分の無力さを、イヤというほど味わうだろう。
真っ暗な不安の闇の出口が見えず、眠れない日もあるだろう。
人や自分を信じることができなくなるかもしれない。
でも、なるようになるから。
だからこそ、毎日笑顔で生きてほしい。
だからこそ、「今」に集中して生きてほしい。
毎日笑顔で、「今」に集中して生きていれば、きっとなるようになるから。
19歳のぼくから45歳のぼくへ
ずいぶんと思い描いていた理想の未来をぶち壊してくれたんだね(苦笑)
でも、ぶち壊す必要があったんだよね?
その決断に後悔はないんだよね?
そして、まだ「人生」という『旅』の途中なんだよね?
転職を繰り返したり、バツイチなのも、『旅』の途中の出来事なんだよね?
まだまだ『旅』は続くんだよね?
絶望に打ちのめされても、自分の無力さに怒りのぶつける先がなくても、先の見えない闇をさまよっていても、誰も信じることができなくなっても、生きてはいるんだよね?
もっと転職を繰り返したり、もう彼女も再婚もできないかもしれないけど(苦笑)
でも、「未来」なんて深く考えなくていいよ。
なるようになるから。
だからこそ、毎日笑顔で生きてほしい。
だからこそ、「今」に集中して生きてほしい。
毎日笑顔で、「今」に集中して生きていれば、きっとなるようになるから。