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トルクメニスタン

【トルクメニスタンの世界遺産②】中央アジア最大の遺跡『メルヴ遺跡』に行ってきたよ!

あなたは、「トルクメニスタン」という国を知っていますか?
故ニヤゾフ大統領時代は、中央アジアの北朝鮮とも言われていた「トルクメニスタン」

そんな怪しい「トルクメニスタン」にも、世界遺産はあるのです!
というか、「トルクメニスタン」のあるエリアは、あの「シルクロード」時代に繁栄を極めた場所。
「シルクロード」時代のとても貴重な世界遺産が現存してのです。

今回は、そんなトルクメニスタンの世界遺産のひとつ『メルヴ遺跡』をご紹介します!

中央アジア最大の遺跡『メルヴ遺跡』

では、今回紹介する『メルヴ遺跡(ancient-merv)』の場所から説明していきますね。
『メルヴ遺跡』のある場所は、トルクメニスタンの首都アシハバードの東にある「マーリ州」。
カラクム砂漠の中にあります。

トルクメニスタンの地図で見てみましょう。
矢印の場所が、『メルヴ遺跡』のある場所です。

トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』地図画像

グーグルマップではこちら。

トルクメニスタン政府観光局」のサイトから、「メルヴ遺跡」についての説明を引用させてもらいますね。

紀元前6世紀から18世紀に掛けてシルクロードのオアシス都市として栄えたのが中央アジア最大の遺跡がメルヴ遺跡です。
マーリ州に位置し、1999年にトルクメニスタン初の世界遺産に登録されました。
もとはホラーサーン地方の中心都市のひとつで、人口は100万人に達したといわれています。
メルヴは紀元前6世紀から、アケメネス朝ペルシャの支配下にあるオアシス都市として繁栄し始めました。

シルクロード全盛の当時、砂漠のど真ん中で100万人も住んでいたってすごいですね。
ちなみに、100万人って宮城県仙台市くらいのサイズです。
広さもかなり大きくて、100km四方に「メルヴ遺跡」が散らばっています。

この「メルヴ遺跡」も、先日紹介した世界遺産「クフナ・ウルゲンチ」同様、チンギス・ハンによって滅ぼされてしまいました。
100万人いた住民は、モンゴル騎馬団にひとり残らず殺害されたと言われています。

「メルヴ遺跡」の主要な見どころは、下記のようになっています。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』主要な見どころマップ画像

ムハンマド・イブン廟

日本語訳がないのですが、たぶん「ムハンマド・イブン廟(mausoleum of muhammad ibn zayd)」という読み方でいいんじゃないかなと思います。
12世紀の建物で、かなり保存状態がいいですね。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ムハンマド・イブン廟画像
アーチのカーブやデザインもいいですね。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ムハンマド・イブン廟画像
内部には、棺らしきものがありました。
独特の文様ですね。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ムハンマド・イブン廟画像
建物のそばでじっと座っていた、いかにもトルクメンのおじさんが印象的でした。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ムハンマド・イブン廟画像
建物うしろにも、独特のかたちを残した遺跡があります。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ムハンマド・イブン廟画像

エルク・カラ

紀元前5世紀~6世紀の遺跡。
ここには世界最西端の仏教遺跡があります。
ゾロアスタ教、キリスト教、イスラム教、仏教が共存した場所といわれています。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』エルク・カラ画像

アシハブスの建物

2つの建物がなかよく並んでいるのが「アシハブスの建物(Askhabs’s Complex)」
15世紀の建物です。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』アシハブスの建物画像

水槽

神聖な水が蓄えられていたといわれる「水槽(water cistern)」。
ドーム部分の中が、水槽になっています。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』水槽(water cistern)画像

ソルターン・サンジャル廟

「ソルターン・サンジャル廟」は、12世紀セルジューク朝時代の最盛期の王だったソルターン・サンジャルの墓。
高さ38m、四方は27mあります。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ソルターン・サンジャル廟画像
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ソルターン・サンジャル廟画像
廟の内部。
白いアラバスター(雪花石膏)とタイルで装飾されています。
棺もあります。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ソルターン・サンジャル廟画像
天井の装飾もすばらしい。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』ソルターン・サンジャル廟画像

大ギズカラ

メルヴ遺跡の中でも、ハイライト的な遺跡。
紀元前6世紀から7世紀に建てられました。
高さは、20m近くありまず。
かつては2階建てで屋根もあったらしいのが、現在は1階部分は砂に埋もれ、壁は一部崩壊しています。
「ギズ」には「処女」という意味もあり、城塞の難攻不落、死守を祈図しているそうです。
この言葉や意味は後にトルコにも広まって使われるようになったそうです。
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』大ギズカラ画像
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』大ギズカラ画像
トルクメニスタン世界遺産『メルヴ遺跡』大ギズカラ画像

トルクメニスタンの世界遺産『メルヴ遺跡』のまとめ

トルクメニスタンの世界遺産『メルヴ遺跡』は、いかがでしたか?
「メルヴ」が栄えはじめた紀元前6世紀ごろの日本は、縄文・弥生時代です。
日本では土器とか竪穴式住居といった生活様式のときに、すでにこのような高度な社会がこのトルクメニスタンにあったのですね。
そんな高度な文化を持った社会が、チンギス・ハンによって滅ぼされ、人間は皆殺しにされても、建物はこのように残っている。
なんか歴史的ロマンを感じますね^^

トルクメニスタンは、昔に比べれば入国しやすくなっています。
チャンスがあれば、はやめに見に行くことをおすすめします!

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