『シベリア鉄道』は、ロシアの首都「モスクワ」から極東の「ウラジオストク」までのロシア大陸9,297キロを横断する世界一長い鉄道です。
ずっと乗りっぱなしで丸2日間かかります。
その『シベリア鉄道』の「モスクワ」から「ウラジオストク」区間で停車し、私が下車した22駅全部を画像と動画で見せちゃいます!
生のロシア、ユーラシア大陸を感じてもらえるとうれしいです^^
『シベリア鉄道』の路線について
『シベリア鉄道』といっても、「モスクワ」から「ウラジオストク」までの一路線だけではありません。
「北京」や「平壌」まで行く路線もあります。
去年私が利用した路線は、下記の「モスクワ」から「ウラジオストク」ラインですね。
では、まずはこちらの動画を!
これからご紹介するシベリア鉄道の駅をスライドショー的におまとめしてみました^^
動画を見て盛り上がったところで、記事のほうをどうぞ!
「モスクワ」から「イルクーツク」まで
モスクワ『ヤロスラヴリ』駅
ロシアの首都でシベリア鉄道の出発地点となるモスクワ。
いちおうお約束で、「赤の広場」の写真をアップしておきます^^
一応、世界遺産です。
これが有名な「赤の広場」。
ロシアで一番の観光スポットです^^
これが有名な「聖ワシリイ大聖堂」。
素晴らしい色使いと、巨大な玉ねぎ屋根で有名ですね。
「聖ワシリイ大聖堂」をもっと見たい方は、こちらの動画でどうぞ!
では、こちらがシベリア鉄道の始発駅となる『ヤロスラヴリ(Ярославский вокзал)』駅。
時刻は、発車時間の23時45分にもう少しという時間。
夏のモスクワは、「白夜」まではいきませんが、かなり遅くまで空は明るいです。
ちなみに、ロシアの駅名は目的地が駅名になります。
このヤロスラヴリ駅の場合は、「ヤロスラヴリ」が目的地(終点)になります。
日本のように、東京にあるから「東京駅」というのとは違って面白いですね。
これはシベリア鉄道のチケット。
すべてロシア語で、英語表記はまったくなし。
観光客への配慮なしというのが、いかにもロシアらしい(^_^;
(ロシア語でなんと書かれているかということは、こちらにすべて翻訳しておきました!⇒ シベリア鉄道のチケットの見方)
シベリア鉄道出発直前の様子はこちらの動画で!
『キーロフ(Киров)』駅
最初の停車駅は『キーロフ』駅。
ウラル山脈の西側にあるキーロフ州の州都。
「キーロフ」という州名は、ソビエト時代の革命家セルゲイ・キーロフからきています。
夏のモスクワから最初の駅なのに、気温が一気に下がってびっくり。
(「キーロフ州」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「キーロフ州」)
まったくかわいくもなく、売れてもいなかったぬいぐるみたち。
朝のどんよりした空気の「キーロフ駅」の様子はこちらの動画で!
『バレジノ(Балезино)』駅
「バレジノ」は、ウドムルト共和国にある都市。
都市というより農村。
(「ウドムルト共和国」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「ウドムルト共和国」)
バレジノ駅での売店を撮影した動画はこちら!
『ペルミ(Пермь)』駅
「ペルミ」は、沿ヴォルガ連邦管区に属するペルミ地方の州都。
陸上・水上交通の要衝でもあります。
モスクワからペルミ駅までは、1,385キロ。
(「ペルミ州」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「ペルミ州」)
ペルミに着いたら、さらにグッと寒くなっていました。
寒さに強いヨーロッパのお姉さんもダウンを着ています。
ロシアらしいグレーな空なペルミ駅の動画はこちら!
『チュメニ(Тюмень)』駅
「チュメニ」は、シベリア西部の都市でチュメニ州の州都。
シベリアの玄関口であり、ロシア最大の産油地帯でもあります。
ソビエト時代に発見された、最大の「チュメニ油田」があります。
モスクワからチュメニまでは、2,144キロ。
(「チュメニ」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「チュメニ」)
チュメニ駅を橋の上から撮った動画はこちら!
『イシム(Ишим)』駅
この辺は、こんな景色の中を通過~
ターチャ的な掘っ立て小屋がならんでいます。
売店の様子も少しうつっているイシム駅の動画はこちら。
『オムスク(Омск)』駅
シベリア連邦管区の西端に位置し、シベリアでは「ノヴォシビルスク」に次ぐ2番目に大きな都市。
かわいらしくおぼえやすい地名だが、「オムスク出血熱」というありがたくない病気の発祥地としても知られる。
モスクワからオムスクまでは、2,555キロ。
この「オムスク」駅が、シベリア鉄道の停車駅で一番「カザフスタン」に近い駅となります。
駅舎に使われている「グリーン」の色は、よくロシアで使われる色。
(「オムスク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「オムスク」)
シベリア地区だけど、オムスクは暖かかった。
燻製の魚を売るおばちゃん。
この魚が臭くて、実にウォッカにあうんですよね。
オムスク駅の動画はこちらでどうぞ!
『バラビンスク(Барабинск)』駅
シベリア最大の都市ノヴォシビルスク州に入ってきました。
早朝に到着したので、朝日がきれいでしたねー^^
(「バラビンスク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「バラビンスク」)
朝日がすがすがしいバラビンスク駅の様子は動画でもどうぞ!
『ノヴォシビルスク(Новосибирск)』駅
「ノヴォシビルスク」は、シベリア最大の都市。
人口規模は、モスクワ、サンクトペテルブルクについでロシア国内第3位。
日本では知名度低い都市ですが、けっこうデカい都市なのです。
「ノヴォシビルスク」という地名は、ロシア語で「新しいシベリアの街」という意味。
ロシアのシリコンバレー的なエリア「アカデムゴロドク(Академгородо́к)」があります。
「アカデムゴロドク」は「つくば学術研究都市」のモデルとなったことでも知られています。
(「ノヴォシビルスク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「ノヴォシビルスク」)
夜に到着、あいにくの雨。
せっかくの大都市なのに、暗くて大きさを実感できず。
夜の静かなノヴォシビルスク駅の様子はこちらの動画で!
『マリインスク(Мариинск)』駅
赤いレンガの建物が印象的な『マリインスク』駅。
でも、なにもありません(^_^;
何もなくてつまらないマリインスク駅の動画はこちら。
『クラスノヤルスク(Красноярск)』駅
ロシア連邦シベリア中部の都市。
シベリアではノヴォシビルスク、オムスクに続く3番目に大きな都市。
1997年11月に、当時の橋本龍太郎首相とボリス・エリツィン大統領の首脳会談が行われたのがここクラスノヤルスク。
モスクワからクラスノヤルスクは、約4,100キロ。
(「クラスノヤルスク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「クラスノヤルスク」)
駅のホームを出ててみると、思ったよりひらけていました。
ロシアの大陸的なスケールを感じさせるシベリアの景色がひろがっています。
クラスノヤルスク駅のにぎやかな様子はこちらの動画で!
『イランスカヤ(Иланская)』駅
こじんまりとしたイランスカヤ駅。
まだここは、クラスノヤルスクのエリア内です。
イランスカヤ駅の様子はこちらの動画でもどうぞ!
『ニジニウデンスク(Нижнеудинск)』駅
夜に少しだけ立ち寄った駅「ニジニウデンスク」。
やっと、イルクーツクエリアに入ってきました。
ニジニウデンスク駅の殺風景な様子は動画でどうぞ!
『イルクーツク(Иркутск)』駅
「イルクーツク」は、ロシア極東地域とウラル・中央アジアを繋ぐシベリア東部の交通の要衝。
「シベリアのパリ」と呼ばれています。
ですが、実は昔、囚人や政治犯の送られる流刑地でもあった場所でもあります。
このイルクーツクは、シベリア鉄道が通過するスポットの中で最大の観光地です。
私ももちろんここで一度途中下車をしました。
(「イルクーツク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「イルクーツク」)
イルクーツクからウラジオストク
「イルクーツク」といえば、なんといっても「バイカル湖」!
世界一の深さ、透明度を誇る湖です。
サイズも琵琶湖の約47倍!
見晴らしも最高!
夜景も最高!
バイカル湖の絶景はこちらの動画でもどうぞ!
これは、バイカル湖でしか食べられない「オームリ」。
これは燻製にしたものでバカウマ!
オームリが売っている市場の様子は動画でどうぞ!
ちなみに、バイカル湖はイルクーツク駅からかなりはなれています。
リストビャンカという湖畔の街へ車で移動します。
バイカル湖やリストビャンカ、リストビャンカのホテルなどをまとめていますので、よければ参考にしてくださいね ⇒ 世界遺産【バイカル湖】観光ナビ!
『ウラン・ウデ(Улан-Удэ)』駅
バイカル湖畔を走りながら、次に到着するのが「ウラン・ウデ」。
ブリヤート共和国の首都であり、シベリア鉄道の駅で一番モンゴルに近い駅です。
駅では、モンゴル系の顔の人がたくさんいます。
北京行きのシベリア鉄道は、ここから南下して「ウラン・バートル」を経由して北京へ行きます。
今思えば、ウラン・ウデで下車して仏教寺院「イヴォルギンスキー・ダツァン」を見に行けばよかったとちょっとくやむ。
ここは、宗教の自由がなかったソビエト時代に、当時唯一のソビエト連邦内の仏教の中心地だった場所です。
(「ウラン・ウデ」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「ウラン・ウデ」)
なんとなく、モンゴルっぽいのは気のせいかな。
ウラン・ウデ駅の様子は動画でもどうぞ!
『ヒロク(Хилок)』駅
ここらへんで、シベリア鉄道の食事でも。
これは途中で出た食事で、ボルシチとマッシュポテト。
ボルシチだけはうまい。
これは食堂車。
スタッフまったくやる気なし。
やっとの思いで注文した食事のクオリティもロシアらしさ満点です。
(やる気のないシベリア鉄道の食堂車についての記事はこちら ⇒ シベリア鉄道の食堂車のクオリティが恐ろしくやばい(笑))
『チタ(Чита)』駅
「チタ」は、ザバイカリエ地方の首府。
まだ、バイカルエリアになります。
『チェルヌイシェフスク・ザバイカリスキー(Чернышевск-Забайкальский)』駅
極東のすぐとなりのアムール州に入ってきました。
ピカピカに光るシルバーの銅像。
「チェルヌイシェフスク・ザバイカリスキー」の駅の雰囲気は動画でもどうぞ!
この辺は、こんな景色の中を通過~
『アマザル(Амазар)』駅
すんごいちっちゃい駅。
だからなのか、売り子のおばちゃんたちが熱心でした。
この辺は、こんな景色の中を通過~
『エロフェイ・パヴロビッチ(Ерофей Павлович)』駅
とてもいいづらい地名です。
ソ連ぽいオブジェあり。
この「エロフェイ・パヴロビッチ」から、次の「ハバロフスク」へ行く間にアムール川を横断します。
夕陽を見ながら通過~
アムール川を通過する様子は動画でもどうぞ!
『ハバロフスク(Хабаровск』駅
やっと極東エリアに入ってきました。
モスクワからハバロフスクは、8,523キロ。
ハバロフスクは、極東経済の中心地で、経済規模でモスクワ、サンクトペテルブルクについで第3位の都市。
(「ノヴォシビルスク」は、人口規模で第3位の都市)
ですので、日本領事部もあります。
中国とは川をはさんで目と鼻の先。
(「ハバロフスク」についてはこちらで ⇒ ウィキペディア「ハバロフスク」)
駅もでかいし、キレイです!
とても印象的な空の色でした。
動画でハバロフスクの雰囲気を感じて下さい!
『ウラジオストク(Владивосток』駅
ついに、シベリア鉄道の終着駅「ウラジオストク」に到着!
やっときたーーーーーー!!!って感じですね^^
これが「キロポスト」。
起点となる標識ですね。
これが見たかったんです^^
これは、ウラジオストク駅100周年のパネル。
「ウラジオストク」は「ウラジオ」って短い言い方をされたりしますが、わけるとしたら「ウラジ・ヴォストーク(Владивосто́к)」です。
「ウラジ」が「支配」で、「ヴォストーク」が「東」という意味です。
「ウラジオストク」は、日本からいちばんすぐに行けるロシアの都市と言えます。
ちょっとだけ街の様子の写真をアップしますね。
ウラジオストクは、こんな感じで海に囲まれています。
夜は幻想的な景色へ。
これが、ウラジオストク一の観光スポット「金角湾横断橋」。
ここは、ウラジオストクでいちばんおしゃれな通り^^
いつでも出撃できます。
ウラジオストク空港は、バリバリきれいです。
いかがでしたか?
ロシアを横断するシベリア鉄道は?
鉄道ファンならずとも、ロマンをかきたてるシベリア鉄道。
チャンスがあればぜひ挑戦してみてください^^
シベリア鉄道のチケットの買い方や段取り、注意点やポイントなどは、下記のサイトにまとめていますので参考にしてみてくださいね。