先日、伊豆諸島の『御蔵島』へ『イルカウォッチング』に行ってきました!
御蔵島は、世界有数の野生イルカの生息地であり、極上の「イルカウォッチング」が楽しめる場所。
そんな御蔵島の「イルカウォッチング」の魅力を、5回にわたってお伝えしていきたいと思います!
今回は1回目として、御蔵島のイルカウォッチングが5分でわかる!【ドルフィンスイム初級者編】』をお送りします!
目次
御蔵の「イルカウォッチング」について
まず最初に、御蔵島自体、御蔵島の「イルカウォッチング」をあまりご存じない方に、どれだけそのインパクトがすごいかを見ていただきたいと思います。
これが「御蔵島(みくらしま)」。
この島の周囲のこんな近くの距離で
野生のイルカたちといっしょにグルングルン泳げちゃいます。
イルカの顔や目もこんな近くで見れちゃいます。
萌っ!
イルカの大群にも会えちゃう!
お土産もイルカだらけ。
まさにイルカの島(笑)
イルカとの遭遇率は、日本の中では群を抜いています。
私は2回御蔵島に行って6本ほど潜っていますが、100%の遭遇率です。
(1本といっても、その1本で何回も頻繁に潜ります)
こんな場所、日本はもちろん世界にもあまりないと思います!
この動画を見ていただければ少しはそのすごさを感じていただけると思います。
御蔵の「イルカウォッチング」って何年前からやっているの?
では、この御蔵島の「イルカウォッチング」っていつからやっているの?という疑問について。
御蔵島の「イルカウォッチング」は、今から約22年前の1993年に本格的に開始されました。
もちろん、1993年以前から御蔵島周辺にイルカは生息していました。
ただ、そのイルカを観光資源として活用しようと本格的に動いたのが1993年ということですね。
その効果はてきめんで、1990年に2600人程度だった観光客数が、5年後にはほぼ倍増。
今では、「イルカウォッチングの島」「ドルフィンスイムの島」として、毎年1万人前後の観光客が来島しています。
御蔵のイルカの特徴は?
御蔵島で見ることができるイルカは、「ミナミハンドウイルカ」といわれる種類のものです。
(水族館によくいるイルカは「ハンドウイルカ」)
特徴としては下記があげられます。
・体長がやや小さい
・体色はやや薄いグレー
・大人になると、腹部にまだら(斑点)が出てくる
これがお腹の斑点。
この「ミナミハンドウイルカ」は、日本国内では御蔵島のほかに、小笠原、奄美大島、天草、能登などにも生息をしているそうです。
ですが、その中でも御蔵島だけがとびぬけて多くの野性のイルカが定住しています。
なぜなのでしょうか?
はっきりとは解明されていませんが、2つの大きな理由によると言われています。
1つ目は、「黒潮」があたるエリアであるということ。
温暖な水温の海流である「黒潮」には、多くの魚が集まります。
カツオなどの回遊魚は、「黒潮」にのってやってきます。
その豊富な魚が目当てであるということですね。
あとは、その潮の流れが、海底から栄養豊富な水を持ち上げる「湧昇流(ゆうしょうりゅう)」を作りだしているとも考えられているそうです。
これが「黒潮」の流れ。
2つ目は、御蔵島から海に流れ落ちる滝が多いということ。
簡単にいうと、島の大部分をしめる森林の養分をたっぷり含んだ水が海に大量に流れ出ているのです。
この海に流れ出た養分が、プランクトンや小魚をはぐくむのです。
こんな感じで、島のいたるところに海へ流れおちる滝があります。
この2つの理由から、イルカにとって御蔵島はとても住みやすい環境なのだということです。
御蔵のイルカには名前がついている?
御蔵島のイルカの特徴として、イルカに「名前がついている」ということもあげられます。
御蔵島では、1994年から「個体識別調査」を開始。
94年~09年の16年間の調査で、トータル222頭のイルカが個体識別されているそうです。
「個体識別調査」とは、簡単にいうと、イルカ一頭一頭に「ID」をつけていくということですね。
この「個体識別調査」をすることで、イルカの頭数や成長や繁殖も把握できるのです。
イルカの生態を知るためにも、貴重なデータですね。
とはいっても、「個体識別調査」のために捕まえるわけにはいかないので、背びれや尾びれなどかの形やキズなどから個体の違いを把握しています。
すごい労力ですよね。
イルカをよく見ていると、かなり個体差があることがわかります。
これは背ビレがかけています。
(このイルカは、背びれの前側が欠けているので名前が「まえかけ」)
こちらのイルカの背びれは、後ろ側が欠けています。
こちらのイルカの胸ビレは、ずいぶんとギザギザと欠けています。
これは、特徴的な白い斑があります。
(有名な「小枝枝雄」という名前のイルカです)
これは、「ダルマザメ」という深海魚にかじられた穴。
この傷跡は、痕に残るので目印になります。
これは身体についたキズ(線キズ)。
これも目印になるそうですが、消えてしまうこともあるそうです。
こうやって個体識別されたイルカたちには、それぞれ個性的な名前がつけれられています。
(名前がないものもいます)
背びれの前が欠けているから「まえかけ」、背びれの後ろが欠けているから「アトカケ」、口がしゃくれているから「しゃくれ」、お腹にある黒い傷が四国のかたちに似ているから「四国」といった具合です^^
このような「個体識別調査」で得られたイルカたちをわかりやすく紹介した本があります。
「いるかいないか」という本です。
中身はこんな感じです。
豊富なイラストや写真で、わかりやすく楽しく御蔵島のイルカをおぼえることができます。
公式の宣伝動画はコチラ。
書籍「いるかいないか」は、アマゾンでは販売されていません。
購入方法は、下記の「みくらしま観光案内所」ホームページにて詳しく書かれていますのでご参考に!
・みくらしま観光案内所」ホームページ →http://mikura-isle.com/?page_id=1126
他にもこのような御蔵島のイルカに関する書籍も出ています。
「個体識別調査」によって、イルカの家系図もわかっているのです。
(「まるごと御蔵島ツアー」たまちゃん制作)
御蔵島のイルカウォッチングのルールとマナーについて
御蔵島では、イルカウォッチングに自主ルールを定めています。
ルールは下記になります。
・船から100メートル以上離れて泳がない
・イルカに触らない、。触ろうとしない(手を出さない)。
・無理に追いかけない(特に子連れのイルカなど)
・船からは静かに入水する
・イルカの食事や交尾、出産などの自然な行動を妨げない。
・水中カメラで撮影するときはフラッシュ禁止。
・人工音をむやみに発しない(ホイッスル、ダイビングコンピューターなど)。
・小さい子供を連れた群れにはこちらから接近しない。
・水中で寄って来ないイルカのグループには再度エントリーしない。
・イルカに餌を与えない。
・スキューバダイビングでイルカに接近しない。
御蔵島のイルカは野生のイルカです。
イルカと長くよい関係で共存していくために必要なルールということですね。
ちなみに、ルールの一番最後にも書かれていますが、御蔵島でのドルフィンスイムは「スキューバダイビング」ではありません。
「シュノーケリング」で潜ります。
空気ボンベを背負って潜ることはできません。
あと、船に乗る際にも下記のチェックを忘れずに!
・「熱」はありませんか?
・「体がだるい」はありませんか?
・「睡眠不足」ではいませんか?
・「二日酔い」ではありませんか?
・「下痢・脱水症状」ではありませんか?
・「めまい」はしませんか?
・体のどこかに「しびれ・痛み」はありませんか?
・耳、鼻、副鼻腔に「閉塞感」はありませんか?
・前回の「イルカウォッチングの疲れ」が残っていませんか?
ベストコンディションで、ドルフィンスイムにのぞみましょうね!
御蔵島のドルフィンスイムでの必須アイテム!
御蔵島でドルフィンスイムをする場合、ウェットスーツやシュノーケル、フィンといった用具一式はすべてレンタルをすることができます。
ですので、新ためて購入をする必要はありません。
ただ、やはりこの2つは購入しておいた方がいいというものをご紹介しておきます。
それは、「ラッシュガード」と「ラッシュトレンカ」です。
簡単言うと、上半身や下半身を覆う水着と考えて下さい。
これは私の「ラッシュガード」。
なぜ必要かというと、大きな理由は「寒さ対策」と「日焼け対策」の2つです。
「ドルフィンスイム」は当たり前ですが、海の中に潜ります。
そうすると、体温は急激に冷えます。
ウェットスーツを着ていても、その中に「ラッシュガード」を1枚着ているのと地肌だけでは、全く違います。
ガタガタ震えながら「ドルフィンスイム」をしても楽しくありません。
体温の低下は、体力の低下につながります。
「日焼け対策」は、やはり海の上はよく日焼けしてしまうからですね。
日差しが強烈です。
美白に敏感な女性はとくに注意が必要です。
油断すると、すぐに小麦色の肌になってしまいます。
そのほか、ケガの防止にも有効です。
1枚あると、かなり重宝します。
海にはあまり入らない初心者のかたほど、必須アイテムだと思った方がいいでしょう。
アマゾンで安く買えます(もちろん女性用もおしゃれなデザインのアイテムがたくさんあります)。
御蔵島のドルフィンスイムでの珍場面!
御蔵島では、イルカを見ることはもちろん、いっしょに泳ぐことができる「ドルフィンスイム」が最大の魅力!
そして、イルカのいろいろな姿を見ることができます。
よく見ると、1体1体、顔も違えば、身体のキズも違う。
見れば見るほど愛着を感じます。
御蔵島のイルカたちにはまる人が多く、リピーターも多いというのもうなずけます。
これは、イルカがタコをいたずらしている珍しいシーン。
タコを捕食しているわけではなく、足を食いちぎったりして遊んでいるそうです(^_^;
結構残酷なシーンなのです~
動画はこちら。
こちらは赤ちゃんイルカの授乳シーン。
世界的にはとても珍しいシーンなのですが、御蔵島のイルカは親子で行動していることが多いのでよく出くわすそうです。
ちなみに、オスのイルカは子育てには参加せず、お母さんイルカだけで子育てを行うそうです。
動画はこちら。
御蔵島のイルカは、親子連れが多いのも特徴。
お腹をみせて泳ぐことも多いです。
これは、犬猫のように心を許している動作ではないそうです。
この方が視界が広がるんですって。
サメとも遭遇!
結構大きいメジロザメでした^^
どうでしたか?
御蔵島のイルカウォッチングは?
行ってみたくなりませんか?
行きたくなりますよね?
次回の記事では、御蔵島に行く方法や宿の予約方法などを書きますね。
時間があるかたは、ぜひ下記動画も見てみて下さいね。
御蔵島イルカツアーの動画おまとめ!
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験①【イルカ大当たり!】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験②【「小枝枝雄」出現!】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験③【タコを加えて遊ぶイルカ】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験④【イルカの授乳シーン!】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験⑤【お腹をみせて泳ぐイルカ】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験⑥【名物イルカ『マエカケ』登場!】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験⑦【イルカの背中アップ】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験⑨【イルカの群れと大接近】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験10【ダルマザメにやられたイルカ】
御蔵島イルカツアー『ドルフィンスイム』体験12【真上から見たイルカ】