ロシアを代表する野菜と言えば『ビーツ』。
鮮やかなビーツ特有の赤紫色は、テーブルを華やかに盛り上げてくれます。
ただ、そんな『ビーツ』はどう使っていいのかわからないもの。
今日は、手軽にできて、ロシア料理らしさをたっぷり感じるビーツを使ったサラダ『ヴィネグレット』のレシピ(ロシア人直伝!)と作り方をご紹介します!
『ヴィネグレット』とは
まず簡単に『ヴィネグレット』について説明しますね。
『ヴィネグレット』とは、ロシアを代表するサラダ。
ビーツやじゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、ピクルスなどをサイコロ状にカットし、混ぜ合わせたサラダです。
家庭料理でもありますので、レシピはあるようでありません(^_^;
ですが、上記に書いた「ビーツ」「じゃがいも」「ニンジン」「玉ねぎ」「ピクルス」は最低必要ですね。
野菜は、ロシアではどこの家庭にでもいつでも常備されているもの。
そして、こちらのロシアの家庭の常備食「酢漬け(ピクルス)」は必須ですね。
これをベースに、「酢漬けキャベツ(ザワクラフトのようなもの)」や「豆類」「マッシュルーム」「青ネギ」「ディル」などを加えていくとさらにバリエーションが広がっていきます。
味については、ビーツの甘味とピクルスの酸味が絶妙なハーモニーを楽しめます。
これが、ウォッカにあうんですよね^^
これは実際にモスクワのスーパーのお惣菜コーナーで購入したものです。
ちなみに、こういったサラダなどの前菜系のものは「ザクースカ(Закуска)」と言います。
ロシア料理については、こちらの記事でも詳しく書いています。
『ヴィネグレット』サラダのレシピ&作り方
ではまず、『ヴィネグレット』で使用する材料から。
今回は、日本で入手しやすいもので作りました。
・ビーツ(缶詰)×1缶
・じゃがいも×大2個
・にんじん×大2本
・玉ねぎ×2個
・キュウリのピクルス(ガーキンス)×3~4本
・グリーンピース(水煮缶)×1缶
・塩、胡椒
この分量で4人分以上はできます。
これらの材料を、茹でて、切って、混ぜるだけです。
ビーツの缶詰は、ちょっとしたスーパーでは簡単に手に入りやすくなりましたね。
缶詰でも問題ありません。
材料をゆでる
まず、じゃがいもとニンジンをゆでます。
ロシア人いわく、「絶対に皮付きでゆでろ!」とのこと。
そのほうが、美味しいとのこと。
もちろん、皮をむいてカットしてからゆでてもかまいません。
ゆでるときは、水からじゃがいもとニンジンを入れてゆでて下さいね。
塩も少々入れて下さい。
ゆで加減はお好みで。
そして、熱いうちに皮をむいてしまいます。
フレッシュの生ビーツが入手できたらこの茹で方を参考にしてください。。
ビーツの茹で方は、ちょっとコツがあります。
茹でるというより、蒸すという感じです。
ビーツの頭が少し出るくらいに水を注ぎ、塩(大さじ2分の1)、砂糖(大さじ2分の1)、酢(大さじ1)を入れて火にかけます。
ゆで時間は、大きさにもよりますが大体40分程度でしょうか。
材料をカットする
次に材料の野菜をカットしていきます。
形はすべてサイコロ状(コンカセ)にして、大きさは揃えます。
玉ねぎは、水にさらします。
辛味が抜けたら、キッチンペーパーで水分をしっかりと取ります。
ビーツは、色素がすごいのでカットするときに注意してください。
洋服にはねないように注意してください。
まな板も色がつきますので、飲み終わった牛乳パックをひらいて、その上でカットすると安心です。
(画像ではそのようにしてカットしています)
缶に残った汁は捨てないでくださいね。
同様に、ピクルスもカットします。
洗わないで、そのままカットします。
漬け汁は捨てないように。
グリーンピースは、ざっと洗ってくださいね。
材料をまぜる
ボウルなどにカットした材料を入れて混ぜ合わせます。
味つけの基本は、塩コショウ。
粗びきの黒コショウのほうがパンチが出ます。
ベースの味が決まったら、缶詰のビーツの汁、ピクルスのつけ汁を加えて、味を調整します。
全体的にこんな感じの色合いになったら出来上がりです。
ラップなどを表面に置き、冷蔵庫でしばらく置いておくと、味がなじんでさらに美味しくなります。
こんな感じでできあがり!
このときは、外でのパーティーでお出ししました。
下のお盆は、ロシアのホフロマ塗りというものです。
個人的には、これにディルや青ネギ(日本だと万能ねぎ)などを追加するとさらに美味しくなると思います。
味付けは、少し酸味を強くしたほうがいいですね。
日本で市販されているピクルスの味が、どうしてもロシアのピクルスよりも甘目なので甘目の味になりやすいですが、少しピクルス独特の酸味を強めにした方がビーツとの相性もよくなると思います。
もちろんウォッカとの相性も^^