大阪へ行くと決まると、「また食べられる!」とワクワクするご当地グルメがある。
それが、『551蓬莱』の豚まん!
新幹線の新大阪駅、伊丹空港といった大阪の玄関口にも店舗があるので、到着早々行列に並んでアツアツ出来立ての豚まんをほおばるのがお約束。
「あー、大阪きたわー」と実感(なぜか関西弁)
これが、ひそかな楽しみ^^
ほんま、大阪きたらとりあえず豚まんですわ!(なぜかまた関西弁)
そんな『551蓬莱』の豚まんですが、ふとした大阪人との会話から「蓬莱」という名がつく豚まんが「2つ」ある衝撃の事実を知ることになるのです。
知っていましたか?
「蓬莱」の豚まんには、『551蓬莱』と『蓬莱本館』の2つの豚まんがあることを!
関西人には常識なのかもしれませんが、関西以外のひとにはほぼ知られていないのでは・・・
間違えて買っている人絶対にいるって(笑)
ということで、先日大阪に行ったときに、ついに『551蓬莱』と『蓬莱本館』の豚まんの食べ比べをしてきました!
どういう違いがあって、どっちが自分の好みなのか。!
今回の記事は、『551蓬莱』と『蓬莱本館』の豚まんの食べ比べ、その「違い」を書いてみますねー
目次
『551蓬莱』と『蓬莱本館』がまぎらわしいことをはっきりさせる!
まず、『551蓬莱』と『蓬莱本館』がどう違うのか?
このまぎらわしいことをはっきりさせたいと思います。
「ウィキペディア」で「蓬莱」を検索するとこのように書かれていました。
1945年(昭和20年)創立の「蓬莱食堂」を母体として、1964年(昭和39年)から創業メンバー3人により別々の会社、
株式会社蓬莱(551蓬莱 – ごーごーいちほうらい)
株式会社蓬莱本館
株式会社蓬莱別館
の3社に分かれている(いわゆるのれん分け)。現在、豚まんを製造販売しているのは551蓬莱と蓬莱本館の2社で、特にテイクアウト店を直営している551蓬莱が一般には有名であり、単に「蓬莱」といえば551蓬莱を指す場合が多い。
どちらかが後からパクったということではなく、もともとのルーツが同じ会社だったということなのですね。
ですが、ポリシーや販売方法が大きく違うようですね。
大きな違いは、「冷凍」を扱っているかどうか。
『551蓬莱』では、冷凍の豚まんは扱っていません。
基本的には、各店舗で手包みによる作りたてのものを販売。
あとは、数時間の持ち運びが可能なチルド品。
ですので、セントラルキッチンから生地が店舗に配送できる距離に店舗をかまえ、営業・販売しています。
『551蓬莱』の公式ホームページの「よくある質問」には、このように書かれています。
Q:フランチャイズに加盟したい。551の商品を売りたい。
A:「関西にしかお店がないのなら○○地方はうちに扱わせてほしい・・」や「ぜひ551の豚まんを扱いたいのでフランチャイズに加盟したい・・」といってお問合せをしばしば頂戴いたします。誠にありがたいお申し出であるのですが、当社はすべて「直営店」で、当社のスタッフが製造、販売しておりますので残念ながら全てお断りさせて頂いております。これは「商品管理」「品質管理」の面で万全を期したいというのが当社の方針ですので、どうぞご了承頂きます様お願い申し上げます。なお「学園祭」などで「551の豚まんを販売したい」というお申し出も頂きますが以上のような理由でお受けすることができません。あしからずご了承下さいませ。いずれもその「お気持ち」は大変うれしく思っております。
『蓬莱本館』は、「冷凍」や「冷蔵」を積極的にやっています。
大阪駅や空港などのお土産屋さんに並んでいるもの、「成城石井」といったチェーンのスーパーマーケットで販売されているものなどは『蓬莱本館』のものです。
「楽天市場」に出店しているのも『蓬莱本館』だけです。
これは難波の駅のお土産屋さんの冷蔵ケース。
よく見てみると『蓬莱本館』です。
「551」はついていません。
この「違い」がわかれば、「あー、だまされた!」なんてことにはなりません(笑)
ちゃんと選ぶことができます。
すっきりしましたね!
ちなみに、両社の公式ホームページの「よくある質問」には、ちゃんと「あっちとは違いますから!」って書いてあります。
公式ホームページを見ると、両社の考え方やスタンスが表現されているので面白いですね。
⇒ 『551蓬莱』の「よくある質問」
⇒ 『蓬莱本館』の「よくある質問」
『551蓬莱』と『蓬莱本館』を食べ比べするなら「難波」へ行け!
今回わたしがやった『551蓬莱』と『蓬莱本館』の食べ比べ。
この勝負にうってつけの場所があるのです。
その場所は、大阪の「難波(なんば)」。
「グリコ」の巨大看板、「かに道楽」の足が動く看板などがあるところです。
大阪を代表する観光地ですね。
その難波に、『551蓬莱』と『蓬莱本館』が横並びのお隣りさんでお店をかまえているという「まさか!」と思えるような場所があるのです(笑)
証拠写真はこちら。
角の『551蓬莱』の奥に、黄色い看板の『蓬莱本館』が見えます。
グーグルマップだとこちら。
どちらもこのお店が本店。
店頭販売とレストランを構えています。
どちらのお店も、1個から豚まんを購入することができますし、2階のレストランで注文して食べることもできます。
勝負は、この『551蓬莱』のイートインコーナーで行いました。
『551蓬莱』と『蓬莱本館』を食べ比べてみた!
では、豚まんを実食した感想を書いていきますね。
こちらが、『551蓬莱』の豚まん。
こちらが、『蓬莱本館』の豚まん。
2つを並べてみて、まずは見た目の比較から。
右が『551蓬莱』、左が『蓬莱本館』です。
大きさ自体はそれほど違いはありません。
ですが、上部のひねりの部分、いわゆる「顔」がかなり違いますね。
『551蓬莱』のほうは、ひねりのうずまきが全体にかかっていますね。
『蓬莱本館』のほうは、「ぽこっ」とあいている穴が目立ちますね。
まあこれは作り手さんによってもけっこう変わりますね。
では、実際に食べ比べてみます。
味にそんな大きな違いってあるのかなと思っていましたが、食べ比べてみるとまったく違っていました!
まずは「皮」。
手で豚まんを持った時点で、皮の違いがわかります。
『551蓬莱』は皮が「もっちりかため」、『蓬莱本館』は皮が「ふんわりやわらかめ」という違いがあります。
『551蓬莱』の皮は、きめが粗めで、粘りを感じるコシの強さを感じます。
歯で噛み切るのに、すこし抵抗があります。
時間がたつと、皮の表面が突っ張った感じになり、かたさをけっこう強く感じてきます。
『蓬莱本館』の皮は、コンビニの肉まんや山崎の食パンのようなふわふわのやわらかさがあります。
きめが細かく、簡単に歯で噛み切れます。
次は「具」。
見た目的には、具の色や具材に大きな違いは感じません。
ですが、2ついっしょに食べくらべてみると、やはり違いがはっきりわかります。
『551蓬莱』の具は、豚肉の肉肉しさ、玉ねぎの甘味が、それぞれしっかりと主張してきます。
『蓬莱本館』の具と比べて、パンチを感じます。
『蓬莱本館』の具は、『551蓬莱』ほどの具材の主張は感じませんが、やさしいバランスのよさを感じます。
食べ比べた結果ですが、個人的には『551蓬莱』のほうが好みでした!
そのいちばんの理由は、写真では伝わらない部分の「香り」です。
皮も具も、『551蓬莱』のほうが「香り」が強いんですよね。
皮には小麦粉の粉の香りとイースト臭、生地が発酵した時の独特な香り、具は豚肉と玉ねぎの甘い香りです。
この香りが、『551蓬莱』のほうがわかりやすくガツンとくる。
『蓬莱本館』の豚まんは、それがすこしやさしい。
いっしょに食べて比較してみると、その違いがほんとよくわかります。
おそらく別々の時間で食べたら、皮の食感の違いくらいしかわからなかったかもしれません。
『551蓬莱』と『蓬莱本館』の豚まん比較おまとめ!
東京にいるときは、肉まんなんてまったく食べないのに、大阪に行くとむしょうに食べたくなる「豚まん」。
大阪のひとが、いかに豚まんを愛しているのかを肌で感じてしまうからでしょうかね。
今回『551蓬莱』と『蓬莱本館』の豚まんの食べ比べをして、自分の好みは『551蓬莱』のほうだというのがわかりました。
このすっきり感は、かなり心地いいですね(笑)
大阪難波へ行くときがあれば、ぜひ豚まん食べ比べをしてみてください。
なかなか面白いですよ。
あなたの好みはどちらなのでしょうね♪
『551蓬莱』と『蓬莱本館』の店舗詳細
今回食べ比べをした大阪難波のお店の詳細を書いておきますね。
『551蓬莱』戎橋本店 詳細
店舗名 | 551蓬莱 戎橋本店 |
住所 | 大阪府大阪市中央区難波3-6-3 |
電話番号 | 06-6641-0551 |
営業時間 | 10:00~22:00 ※レストランは11:00~22:00 |
定休日 | 第3火曜日 |
地図 |
『蓬莱本館』 詳細
店舗名 | 蓬莱本館 |
住所 | 大阪府大阪市中央区難波3-6-1 |
電話番号 | 06-6634-6836 |
営業時間 | 【月曜~土曜】 11:15~22:00( L.O.21:00 ) 【日曜・祝日】 11:15~22:00( L.O.21:00 ) |
定休日 | 定休日不定休 |
地図 |
『蓬莱』の豚まん比較おまけ!
大阪の人は、『551蓬莱』のテレビCMを見て育っているようです。
出演している男性は、『551蓬莱』の常務さん。
女性は、吉本興業のなるみさん。
このおふたりが、「551の蓬莱が、ある時~!!(笑い声)、ない時~・・・(静まり返る周囲)」というお約束のやり取りをする入るスタイルを長年続けているそうです。