ANAさんが、【飛行機用エンジンの3大メーカー☆】という記事を載せていたので、シェアさせていただくと同時に、この『世界3大飛行機用エンジンメーカー』について、今日はもう少し書いてみたいと思います。
読んだ後、今度飛行機乗るときはエンジンを見てみようと思うはずですよw
『世界3大飛行機用エンジンメーカー』とは?
では、まず『世界3大飛行機用エンジンメーカー』とは何かについて。
「ボーイング」や「エアバス」といった飛行機を作っているメーカーは、車のメーカーのように自社でエンジンを作っているわけではありません。
飛行機のエンジンを作っているメーカーがあるのです。
その数あるメーカーの中でも、とくに際立っている3つのメーカーがあります。
それが『世界3大飛行機用エンジンメーカー』です。
その3つのメーカーがこちら!
・ゼネラルエレクトリック社(GE)
・ロールスロイス社(RR)
・プラットアンドホイットニー社(PW)
「ゼネラルエレクトリック社」と「ロールスロイス社」は、聞いたことがありますよね?
そう、あの世界最大のコングロマリットの「ゼネラルエレクトリック」と、高級車の「ロールスロイス」です。
飛行機のエンジンカバーを見ると、エンジンメーカーのロゴを見つけることができます。
これは「ロールスロイス社」ですね。
では、それぞれのメーカーについて簡単にまとめてみます!
ゼネラルエレクトリック社
航空機エンジンを作っているのは、「GE」の子会社である「GE・アビエーション (GE-Aviation) 」。
世界最大の航空エンジンメーカーです。
本社はもちろんアメリカ合衆国。
こんな感じでエンジン売っています^^
こちらはPR用動画。
以下もあわせてどうぞ!
・「GE-Aviation」公式サイト
http://www.geaviation.com/
・「GE-Aviation」YouTubeアカウント
https://www.youtube.com/user/GEAviation
・「GE-Aviation」インスタグラム
https://instagram.com/geaviation/
ロールスロイス社
「ロールス・ロイス・ホールディングス」は、「GE・アビエーション」に続き、世界で2番目に大きい航空用エンジン製造会社。
本社はイギリス。
その名前からもわかるとおり、高級車で有名な「ロールスロイス社」が起源。
ですが、今は車は「ロールス・ロイス・モーター・カーズ」、エンジンは「ロールス・ロイス・ホールディングス」と独立した会社になっています。
(ちなみに「ロールス・ロイス」ブランドの車は「BMW」が作っています)
主力のエンジンは「トレント」。
(ちなみに、歴代ロールス・ロイス社製ジェットエンジンの殆どにイングランドを流れる河川名の愛称が与えられているそうである)
こちらはPR用動画。
・「Rolls-Royce」公式サイト
http://www.rolls-royce.com/
・「Rolls-Royce」YouTubeアカウント
https://www.youtube.com/user/RollsRoyceplc
・「Rolls-Royce」フェイスブックページ
https://www.facebook.com/RollsRoyceGroup
・「Rolls-Royce」flickライブラリ
https://www.flickr.com/photos/rolls-royceplc/
プラットアンドホイットニー社
「プラットアンドホイットニー社」は、「GE・アビエーション」「ロールス・ロイス」に次ぐ、世界3位の航空用エンジン製造会社。
「ユナイテッド・テクノロジーズ」というコングロマリットの子会社でもある。
こちらはPR用動画。
・「Pratt & Whitney」公式サイト
http://www.pwc.ca/
・「Pratt & Whitney」YouTubeアカウント
https://www.youtube.com/user/PrattWhitneyCa/videos
エンジンの違いって?
この3社のエンジンってどう違うのでしょうか?
「JAL」さんのホームページに、機長さんが書かれた「コックピット日記」というエッセイがあります。
これを読むと、エンジンに違いがあり、パイロットさんたちもいろいろと大変なんだなとわかります。
下記「コックピット日記」から引用させていただきました。
JALグループのボーイング767には、このうちの二社のエンジンが搭載されていて、機体が短めの-200型機はP&W、長めの-300型機はP&WとGEのいずれか、長距離仕様の-300ER型機(ER=ExtendedRange)はGEのより推進力のあるエンジンと、同じ機種でありながら、細かく見ると四つのタイプの飛行機を運航していることになります。
では、パイロットから見て、この二社のエンジンにどういった違いがあるかというと、P&Wに比べ、GEは最大推進力が大きい(パワーがある)という特徴が挙げられます。また、GEには、「スロットレバー」と呼ばれるエンジンの出力を制御するレバーを動かすと、自動的に左右のエンジンバランスを調整してくれる機能が付いていますが、P&Wにはそうした機能がないため、計器を見ながら手動でレバーを微調整し、エンジンのバランスを取ります。
このように二社のエンジンに違いはあるものの、運航における支障はほぼありません。強いて挙げれば、エンジンが異なると、同じ-300型機でも最大離陸重量などの制限値が変わってくるので、打ち合わせの際に確認します。
ちなみに、座席に座っていて、どちらのエンジンを積んでいる機材か、皆さんでもわかるちょっとした技があります。それは“音”です。前述のとおり、P&Wのエンジンは左右のバランスを手動で調整するので、上昇などの高出力時に微妙なズレが生じ、「ウワン、ウワン」という感じのハウリング音が聞こえることもあります。
次回、飛行機に乗られる際には、静かに耳を澄まして、ぜひエンジン音を聞いてみてください。
ANAさんのフェイスブックページに載っていた下記の投稿もわかりやすくて、比較するときの参考になります。
私も今度空港に行ったら、じっくりとエンジンを見てみようと思います^^