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【九州】『いさぶろう・しんぺい号』失敗しない楽しみ方!おすすめ座席・「18きっぷ」利用時の注意点とか

【九州】『いさぶろう・しんぺい号』失敗しない楽しみ方!おすすめ座席・「18きっぷ」利用時の注意点とか

先日「青春18きっぷ」を使って日本縦断の旅をしてきました。
そのときに、鹿児島県「吉松駅」から熊本県「人吉駅」まで、『いさぶろう・しんぺい号』という人気の観光列車に乗ってきました。

「日本三大車窓」のひとつと言われる絶景が楽しめたり、日本で唯一ループ線の中にスイッチバックがある大畑駅を通過したりと見どころもたっぷり。

ですが、座席の場所でまったく楽しみ方が違ってしまうのです。
駅弁や絶景ポイントについても、事前にもっと知っていたらぜんぜん楽しみかたが違ったのにー(笑)

今回の記事は、わたしが実際に乗車して失敗したポイント、事前に知っておきたい情報を盛り込みながら体験談を書いてみたいと思います。

『いさぶろう・しんぺい号』って何?

まずは、『いさぶろう・しんぺい号』についてかんたんに説明しておきますね。
『いさぶろう・しんぺい号』
ウィキペディア」から抜粋します。

九州旅客鉄道(JR九州)が熊本駅・人吉駅 – 吉松駅間を、鹿児島本線・肥薩線経由で運行する特急列車または普通列車である。
「いさぶろう」「しんぺい」は、1996年(平成8年)3月16日に当時人吉駅 – 吉松駅間に4往復運行されていた普通列車のうち、1往復について専用車両を投入の上、固有の列車名を付ける形で運行を開始した。
下り(人吉駅→吉松駅)は「いさぶろう」、上り(吉松駅→人吉駅)は「しんぺい」と別々の列車名で運行されている。

わかりづらいところなので整理しますね。

「いさぶろう号」と「しんぺい号」の違い

まず、『いさぶろう・しんぺい号』は、上りと下りで、「いさぶろう号」と「しんぺい号」という別々の列車名で走っています。

下り(熊本 ⇒ 吉松)列車が「いさぶろう号」
上り(吉松 ⇒ 熊本)列車が「しんぺい号」
『いさぶろう・しんぺい号』

運転区間によって「普通列車」と「特急列車」になる

『いさぶろう・しんぺい号』は、車両と運転区間によって「普通列車」「特急列車」が変わるんです。
ここがすこしわかりずらいかもしれませんね。

「いさぶろう1号」「しんぺい4号」は、「熊本 ~ 吉松」間を「特急列車」として運転します。
「いさぶろう3号」「しんぺい2号」は、「人吉 ~ 吉松」間を「普通列車」として運転します。

ただ、「いさぶろう1号」「しんぺい4号」は、「人吉 ~ 吉松」間は普通列車として運転します。
つまり、「人吉 ~ 吉松」間はすべての『いさぶろう・しんぺい号』は普通列車ということですね。

下の画像で確認してもらうと、わかりやすいと思います。
『いさぶろう・しんぺい号』

「いさぶろう」と「しんぺい」の名前に由来は?

『いさぶろう・しんぺい号』の名前は、人の名前から来ているってなんとなくわかるとは思いますが、誰なんでしょう?

「いさぶろう」は、「人吉駅 – 吉松駅」間が建設された当時の逓信大臣「山縣伊三郎(やまがた いさぶろう)」が由来。
「なぜ逓信大臣が?」と思いますが、当時の鉄道は「逓信省」の管轄だったからですね。
(⇒ ウィキペディア「山縣伊三郎」)
『いさぶろう・しんぺい号』

「しんぺい」が、「人吉駅 – 吉松駅」区間開業当時の鉄道院総裁であった「後藤新平(ごとう しんぺい)」が由来。
都市計画の専門家で、関東大震災の復興に大きな役割を果たした人のようです。
(⇒ ウィキペディア「後藤新平」)
『いさぶろう・しんぺい号』

『いさぶろう・しんぺい号』の運行区間について

『いさぶろう・しんぺい号』の運行区間は、熊本駅から吉松駅です。
『いさぶろう・しんぺい号』
大きく2つにわけられます。
「熊本駅 ~ 吉松駅」間。

「人吉駅 ~ 吉松駅」間。

『いさぶろう・しんぺい号』の時刻表について

「いさぶろう」と「しんぺい」の運行時刻と時刻表について書きますね。

『いさぶろう・しんぺい号』は、

「熊本 ~ 吉松」間を「1往復(1・4号)」
「人吉 ~ 吉松」間を「1往復(2・3号)」

合計「1日2往復」が運行されています。
『いさぶろう・しんぺい号』

熊本 新八代 八代 人吉 大畑 矢岳 真幸 吉松
いさぶろう1号 8:31発 8:58発 9:03発 10:08発 10:27発
(10:24着)
10:55発
(10:50着)
11:13発
(11:08着)
11:22着
いさぶろう3号 13:22発 13:44発
(13:39着)
14:15発
(14:10着)
14:38発
(14:33着)
14:48着
しんぺい2号 13:05着 12:54発
(12:49着)
12:32発
(12:27着)
12:07発
(12:02着)
11:49発
しんぺい4号 18:18着 17:52発
(17:51着)
17:47発
(17:46着)
16:43発
(16:35着)
16:23発
(16:17着)
15:59発
(15:53着)
15:34発
(15:29着)
15:16発

『いさぶろう・しんぺい号』のチケット料金と予約方法について

『いさぶろう・しんぺい号』のチケット料金は、区間によって、乗る路線によって変わってきます。。

「熊本 ~ 吉松」間を特急列車として乗車した場合料金は「3,930円」です。
「いさぶろう1号」「しんぺい4号」に乗る場合ですね。

乗車券 2,480円
特急券 1,450円
合計 3,930円

「人吉 ~ 吉松」間を普通列車として乗る場合は「1,260円」です。
「いさぶろう3号」「しんぺい2号」に乗る場合ですね。

乗車券 740円
指定席券 520円
合計 1,260円

JR九州に確認したところ、「人吉 ~ 吉松」間を普通列車として利用する場合、「指定席券」の購入が必要とのこと。
自由席はあるが、基本的には地元の人に利用してもらうためのもののようです。
観光目的で『いさぶろう・しんぺい号』を利用する場合は、着席、指定席券購入で(推奨)。
指定席券は、吉松駅、人吉駅等で購入可能。

『いさぶろう・しんぺい号』のチケット予約・支払いなどは、下記のJR九州のホームページからネット経由でできます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/isaburou_shinpei/

『いさぶろう・しんぺい号』でおすすめの座席について

『いさぶろう・しんぺい号』でおすすめの座席について。
これははっきりと、「どちら側にすわったほうがいいか」がはっきりしています。

「上り(吉松 ⇒ 熊本)」の「しんぺい号」に乗る場合、
おすすめの座席は「右側」です。

「下り(熊本 ⇒ 吉松)」列車の「いさぶろう号」に乗る場合、
おすすめの座席は「左側」です。

理由は、それぞれのおすすめの方向が、目玉のひとつである「日本三大車窓」のひとつと言われる絶景の方向だからです。

この景色。
『いさぶろう・しんぺい号』
「真幸駅~矢岳駅」の区間が、その絶景区間です。

下記は、わたしが「しんぺい2号(吉松 ⇒ 人吉)」に乗った時の動画です。
右側にみんなかぶりつきです。
左側に座っていた人は、みんな立って右側へ移動して撮影です(笑)

絶景がある側の「窓側」に座れれば最高ですね。
通路側はちょっと厳しいです。

車窓からの景色をもらさず撮影したい場合は、座らずに立っていた方がいいかもしれません。
左側にも絶景はありますので。

下記動画では、左側にある絶景をみるためにスローダウンする車内の様子が確認できます。
(熊本県球磨三山「市房山(いちふさやま)」)

『いさぶろう・しんぺい号』に「青春18きっぷ」で乗りたい場合

「青春18きっぷ」で『いさぶろう・しんぺい号』に乗りたい場合、
普通列車である「いさぶろう3号」「しんぺい2号」であれば、そのまま乗車可能です。
ただ、JR九州さんとしては「指定席券」を買って乗ってほしいとのことです。

わたしが「青春18きっぷ」を使って『いさぶろう・しんぺい号』に乗った日の記事
⇒ 「青春18きっぷ」日本縦断の旅体験談【1日目】
『いさぶろう・しんぺい号』

『いさぶろう・しんぺい号』で駅弁を楽しむ

『いさぶろう・しんぺい号』に乗るのであれば、やはり「駅弁」も楽しみたいですよね。
狙うべき駅弁は下記。

幕の内弁当(吉松駅)

吉松駅では、駅のホームで立ち売りされている「幕の内弁当」がおすすめ。
ただ、わたしが到着した時は残念ながら売り切れ・・・
もし在庫があれば、ぜひチャレンジを。

どんな駅弁なのかは、下記「ライター望月の駅弁膝栗毛」でご確認を。
⇒ 吉松駅「御弁当」(650円)~立ち売りさんと日本三大車窓!肥薩線「いさぶろう・しんぺい」の旅
『いさぶろう・しんぺい号』

栗めし(人吉駅)

人吉駅では、人気の駅弁「栗めし」がおすすめ!
人吉駅は、駅弁好きにはたいへん有名な駅。
「栗めし」のほかにも、「鮎すし」「山麓おむすび」といった魅力的な駅弁が揃っています。
『いさぶろう・しんぺい号』

「しんぺい2号」乗車体験談!

では、わたしが乗った「しんぺい2号」乗車体験談を書きますね。

「しんぺい2号」は、吉松駅を「11:49」に出発、人吉駅には「13:05」に到着。
約1時間ちょっとの行程。

スタート駅の吉松駅。
『いさぶろう・しんぺい号』

隼人駅から乗ってきた列車から、となりのホームに停車している2両編成の「しんぺい2号」に乗り換え。
左側のレンガ色した列車が「しんぺい2号」。
右側の白い列車は、隼人駅から乗ってきた列車。
同じ「キハ47」系で色が違うだけ。
『いさぶろう・しんぺい号』

よーく見ると、「しんぺい2号」はライトが増えているといった違いがあります。
『いさぶろう・しんぺい号』
『いさぶろう・しんぺい号』
『いさぶろう・しんぺい号』のボディの色は、「古代漆色(深赤)」という色。
阪急電車の「マルーン」に似た色ですね。
渋くていい色♪
ちなみにこの車両デザインは、あの「ななつ星 in 九州」などもデザインした水戸岡鋭治氏
『いさぶろう・しんぺい号』
こちらが、「しんぺい2号」車内。
観光列車らしい旅の楽しさや、レトロな懐かしさを感じさせつつ最新の機能を搭載したデザイン。
『いさぶろう・しんぺい号』
車内には、モニターが設置されています。
車両の前後部に設置されたカメラからの映像や、見どころスポットの説明などが流れます。
『いさぶろう・しんぺい号』
「グーグルストリートビュー」で、車内の360°回転画像を見ることができます。

12時07分:真幸駅(まさきえき)

12時07分「真幸駅」到着。
5分ほど停車。
『いさぶろう・しんぺい号』
駅のホームのは、鳴らすと幸せになるという「幸福の鐘」があります。
みなさん幸せになりたいようで大行列。
『いさぶろう・しんぺい号』
いやー、いい天気♪
『いさぶろう・しんぺい号』
昔の雰囲気がたっぷりのこる駅舎。
『いさぶろう・しんぺい号』
通常この「真幸駅」のホームには、地元のひとが食べ物を売りにきているみたい。
ですが、この日はいませんでした。
この食べ物を目当てにして駅弁を買わなかったひともいたらしく、「お腹空いた~!」「楽しみにしていたのに~」の声がところどころから上がっていました。

この真幸駅周辺は、土石流災害が多かったそうです。
この巨石(山津波記念石)は、実際に土石流で流れ込んできたもので、重さ約8トン!
『いさぶろう・しんぺい号』
肥薩線のハイライトは、「日本三大車窓」のひとつと言われる絶景が楽しめること!
その車窓のひとつ「真幸駅~矢岳駅」の区間は、霧島連山とえびの高原の絶景が楽しめます。
『いさぶろう・しんぺい号』

眼下に広がるパノラマがすばらしい!
『いさぶろう・しんぺい号』
すぐ横は崖。
『いさぶろう・しんぺい号』
乗客もみんな車窓にかぶりつき(笑)
絶景ポイントでは、列車のスピードを落としてくれます。
『いさぶろう・しんぺい号』

12時32分:矢岳駅(やたけえき)

12時32分「矢岳駅」到着。
5分ほど停車。
『いさぶろう・しんぺい号』
1日に運行する列車の本数は5本、上下あわせて10本。
少ないですねー
『いさぶろう・しんぺい号』
駅舎も見どころ。
『いさぶろう・しんぺい号』
『いさぶろう・しんぺい号』
矢岳駅は、標高約「536.9メートル」という肥薩線でもっとも高い地点にあります。
「矢岳越え」と呼ばれる峠越えの区間です。
『いさぶろう・しんぺい号』
この駅のホーム横には、「人吉市SL展示館」があり、保存されているSLを見ることができます。
『いさぶろう・しんぺい号』

保存されているSLは「D51170」。
そう、蒸気機関車の代名詞的な存在の「D51(デゴイチ)」です。
カッコイイ!
屋根付きで、保存状態も悪くないですね。
『いさぶろう・しんぺい号』
『いさぶろう・しんぺい号』

この「人吉市SL展示館」では、地元の野菜や果物も展示販売されていました。
これは、にんにくとしいたけ。
『いさぶろう・しんぺい号』
これは梨。
『いさぶろう・しんぺい号』
矢岳駅から大畑駅へ向かう車窓も絶景。
『いさぶろう・しんぺい号』は、車窓がメチャクチャ楽しめる列車ですね。
『いさぶろう・しんぺい号』

12時52分:大畑駅(おこばえき)

12時52分「大畑駅」到着。
5分ほど停車。

「大畑」と書いて、読み方は「おこば」。
駅舎には、名刺が壁一面にびっしり。
『いさぶろう・しんぺい号』
名刺を貼ると出世するらしいです。
『いさぶろう・しんぺい号』
貼りすぎでしょ・・・
『いさぶろう・しんぺい号』
ホーム横にある石造りの給水塔跡。
蒸気機関車の給水所としての役割があった当時のなごり。
南九州近代化産業遺産群の物資輸送関連遺産の1つとして選ばれています。
『いさぶろう・しんぺい号』
山に囲まれていて気持ちいい♪
『いさぶろう・しんぺい号』
この大畑駅は、日本で唯一、ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅としても有名。
スイッチバックするたびに、たったひとりしかいない車掌さんが前後の運転席間を移動するのを見るのがとても新鮮^^

ホームからの写真ではスイッチバックの写真がよくわからないので、グーグルマップを貼っておきます。
大畑駅のホームの先、線路が切れているのが切れていますね。
大畑駅に着いたらバックして、元の線路に戻るというのがわかると思います。

13時05分:人吉駅(ひとよしえき)

13時05分、終点の人吉駅(ひとよしえき)到着。
『いさぶろう・しんぺい号』
人吉駅では、隣のホームに特急「かわせみ」が停車。
2台ならぶとカッコイイ!
『いさぶろう・しんぺい号』
今回は特急「かわせみ」に乗れなかったけど、いつか乗りたいな。
『いさぶろう・しんぺい号』
わたしは、この人吉駅から熊本行きの「SL人吉」に乗り継ぎました。
「しんぺい2号」から、熊本行き「SL人吉」に乗るというコースのひとはとても多かったですね。
定番のコースみたいです。
熊本県人吉駅『栗めし』
「SL人吉」に乗る前「1時間30分」ほど時間があるので、駅弁たべてのんびりするのがおすすめです。
わたしは、名物駅弁「栗めし」を食べて
熊本県人吉駅『栗めし』
お腹が満たされたら、のんびりと出発を待つSLを眺める。
うーん、至福。
熊本県人吉駅『栗めし』

『いさぶろう・しんぺい号』おまとめ

九州の絶景を楽しめる<『いさぶろう・しんぺい号』。 「SL人吉」「はやとの風」といった人気観光列車との接続もしやすいので、大人気の列車です。 小さい子供さん連れのファミリーから、年配のかたまで、幅広い年代の人たちが乗っていました。 鉄道マニアだけでなく、多くの人に楽しまれている観光列車だなと実感しました。 日本三大車窓をたのしめ、「矢岳越え」と呼ばれる峠越えをするこの『いさぶろう・しんぺい号』の路線ですが、この区間の線路を通す開拓は、それはそれは大変だったそうです。 先人たちの苦労もあわせて味わい、感謝しながら乗りたい列車、路線です。

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