Trip-Nomad
好きな時に好きな場所で好きなことをしよう!
ロシア

【保存版】ロシアに行ったら絶対食べておきたい定番おすすめローカル料理はコレ!

「ロシア料理」と聞いて、何を思い浮かべますか?

まー、すぐに思いつくのは「ボルシチ」「ピロシキ」くらいではないでしょうか?
「ボルシチ」「ピロシキ」と思い浮かんでも、ほとんどの人はその味が思い出せないという・・・

影の薄いロシア料理・・・
そんなロシア料理について、モスクワ在住経験約8年の私が、定番料理からちょっと珍しい食べ物までをご紹介します!
もし万が一何かの間違いでロシア観光に行くことがあればぜひ参考にしてくださいね♪

まずは、絶対に食べておきたいロシア料理ベスト3から!

ボルシチ

ボルシチ画像

『ボルシチ』は、「ロシア料理=ボルシチ」というくらいの知名度ナンバーワンのロシア定番料理。
簡単に言うと「ビーツのスープ」です。
(「ボルシチ」はロシア語で「борщ(ボルシィ)」、英語で「Borscht」)

とここまで書いて、意外な事実を書いておきますね。
「ボルシチ」は厳密にはロシア料理ではないです(^_^;
ウクライナ地方の料理です。

まあ、どうでもいいですね。

日本の味噌汁のようなポジションなので、家庭ごと、お店ごとでレシピも味、具も違います。
トマトやケチャップを入れる入れない、肉も豚肉、牛肉、ソーセージ、ハム、ベーコン・・・
さまざまですね。

ボルシチの魅力はなんといってもその鮮やかな赤い色。
ビーツの色ですね。
色はドギツイですが、味はほのかな甘みがあり、意外にクセがありません。

日本で売られているビーツは缶詰が多いですが、ロシアではもちろんフレッシュのビーツで作ります。
ちなみにビーツはロシア語で「Свёкла(スベクラ、スビョークラ)」と言います。
(「ビーツ」は「赤カブ」と訳されることもありますが、まったく別物です)

ロシアの家庭では、フレッシュのビーツを鍋で茹でるところからボルシチを作ります。
ボルシチ調理風景ビーツ茹で画像
ボルシチをローカルっぽく食べるのであれば、たっぷりのスメタナ(サワークリーム)を。
スメタナを入れることで、クリーミーでまろやかな味になります。
ボルシチに黒パンとニンニクがセットというのは、クラシカルスタイルですね。
ボルシチ画像
スメタナを入れると、まろやかにはなりますが、このように濁ってあまりおいしそうには見えなくなります(>_<)
ボルシチスメタナ投入時画像
お湯を注げば簡単にできる、粉末のインスタントボルシチもスーパーなどで売られています。
ロシアへ観光に行ったときなどは、バラマキ用のお土産としてもいいですよ♪
マギーのインスタントボルシチ画像
ちなみに、ロシアで「ボルシチ」を注文するときは「ボルシィ」と言ってください。
これがロシア語での正式名称です。
「ボルシチ」の最後の「チ」は、ロシア語にはありません。

「ボルシチ」のうんちくや作り方、レシピについてはこちら → ロシア料理「ボルシチ」

ピロシキ

ピロシキ画像

『ピロシキ』もロシア料理の代表選手ですね。
(ロシア語で「пирожки(ピラジョーキ)」、英語で「Piroshki」)

でも、いつからそうなったのか、どこからやりはじめたのか不思議なのですが、日本のピロシキというとカレーパンみたいなものが多いですよね?
揚げパン的なやつ。
あのようなスタイルのピロシキ、実はロシアでほとんど見ません。

現地でのピロシキは、ごく普通の焼いたパンです。
日本のクリームパンやアンパンの、中身が違うものというイメージのほうが近いと思います。

ピロシキの中身(具)はいろいろです。
おかずパン的に、肉、魚、キノコ、キャベツ、ジャガイモといったものもあれば、
おやつ的に、りんご、ジャムといった甘いものもあります。

このピロシキの具は「ゆでたまご(ロシア語で「ヤイツォ」)」ですね。
ピロシキ中身ゆでたまご画像
こちらのピロシキの具は「キャベツ(ロシア語で「カプースタ」)」。
ピロシキ中身キャベツ画像
これもピロシキの具の定番「キノコ(ロシア語で「グリブィ」)」。
ピロシキ中身キャベツ画像
形もいろいろで、こちらのピロシキはツルンとしたフットボール型。
ピロシキ中身キャベツ画像
このピロシキは、可愛らしい真ん丸タイプ。
ピロシキ丸型画像
こちらのピロシキの中身は、挽き肉&ゆでたまご。
ピロシキ丸型中身画像
「ピロシキ」は、ホテルの朝食ビュッフェにもよく出ますし、ファーストフード店、露店などにも売っています。
ですので、ロシア旅行中であれば、けっこう食べる機会は多いと思います。

このような感じで並べられて売られていることが多いです。
「15ルーブル」は、日本円でだいたい30円くらいですね。
ピロシキ画像
ただ、露店などでピロシキは買うときは、直感を働かせてくださいね。
商品の回転が悪いお店は、お腹に当たる確率が高いですので。

ちなみに、ロシアで「ピロシキ」を注文するときは「ピラジョーク」「ピラシキ」と発音してください。
これがロシア語での正式名称です。
(ほんとうは個数などによって語尾などがさらに変化しますが上記でも通じますので)

「ピロシキ」のうんちくやレシピについてはこちら → ロシア料理「ピロシキ」

ペリメニ

イルクーツク・ペリメニ画像
『ペリメニ』は水餃子ですね。
どちらかというと、シベリアやモンゴル地方の料理になります。
(ロシア語で「пельмени(ペリメニ)」、英語で「Pelmeni」)

日本の水餃子との違いは、まずはその餃子の皮の包み方ですね。
小さめに丸っこい形に包みます。
ロシア国内でも、地方によって形の違いがあります。
モスクワのペリメニよりも、シベリア地方のほうがより小ぶりです。

これはモスクワのペリメニ。
モスクワのペリメニ画像
これはシベリア地方(イルクーツク)のペリメニ。
包み方も大きさも違いますね。
シベリアのペリメニ画像
ペリメニの食べ方は、やはりロシア風で、スメタナ(サワークリーム)を直接入れたり、つけながら食べることが多いですね^^
お店でもたいていスメタナがセットでついてきます。
ペリメニ&スメタナ画像
日本人だとどうしても醤油をあわせたくなりますが、スメタナは意外に相性がいいです。
ロシアの挽き肉はけっこう肉々しい味なので、スメタナのまろやかさがうまくバランスを取ってくれます。

さらに上から、たっぷりのディル(ハーブです)をかけるのが定番。
ディルさわやかな香りがアクセントとなり、これがまたウォッカがすすんじゃうんですよね^^

「ペリメニ」のうんちくやレシピについてはこちら → ロシア料理「ペリメニ」

こちらのロシア料理も食べてみてね!

では、これからご紹介する料理は、まあチャンスがあれば食べてみてくださいというロシア料理ですー

ビーフストロガノフ

ビーフストロガノフ画像

日本では、どうも「ハヤシライス」や「ビーフシチュー」っぽいものになってしまっているのが『ビーフストロガノフ』
(ロシア語で「бефстроганов(ビーフストロガノフ)」、英語で「Beef Stroganoff」)

ロシアでのビーフストロガノフ食べ方は、日本のようにライスにかけて食べるというカレーライススタイルではないですね。
つけ合せは、ポテト系が多いです。

下の写真は、モスクワ市内に多くある「ムームー」というロシア料理チェーン店のビーフストロガノフ。
つけあわせはマッシュポテト。
ビーフストロガノフ画像
写真のように、本場ロシアのビーフストロガノフの見た目はけっこう白っぽくてクリーミーです。
ハヤシライスのようなデミグラスソースのような茶褐色な色はしていません。

日本ではトマト缶などを使用したレシピなども多いですが、本場ロシアではあまりトマトは使用しませんね。
(トマトピューレなどを少し使うレシピは見ます)

ホワイトソースやスメタナ(サワークリーム)などを入れるので、ハヤシライスやビーフシチューというよりも、クリームシチューに近いかもしれません。

ロシアは牛肉があまりおいしくないので、外れのお店で食べるとかなりがっかりな味に当たる確率が高いです(>_<)
ちょっといいレストランで注文したほうが、ビーフストロガノフのハズレは少ないでしょう。

下の写真のビーフストロガノフは、モスクワにあるロシア料理の名店「カフェ・プーシキン」のもの。
モスクワでビーフストロガノフを食べるとしたら、「カフェ・プーシキン」がいちばんのおすすめですね(わたしのロシア人の友人もそう言っていました)。
つけあわせは、フライドポテトとピクルスです。
ビーフストロガノフ画像
「ビーフストロガノフ」のうんちくやレシピについてはこちら → ロシア料理「ビーフストロガノフ」

ブリヌイ

ブリヌイ画像
『ブリヌイ』は、ロシア風パンケーキと翻訳されることが多いですね。
(ロシア語で「Блины」、英語で「blini」)
ですが、薄さからしてパンケーキよりクレープといったほうがいいですかね。

「ブリヌイ」は、ロシア人にとって愛すべき大好きな食べ物。
「ブリンチキ」という子どもにつけるような愛称でも呼ばれます。
(最後に「~チキ」とつける。大阪の「アメちゃん」みたいなもの)

ロシアには「マースレニッツァ(バター祭り)」という大きなお祭り(謝肉祭)があり
街では毎年盛大に「マースレニッツァ(バター祭り)」のお祝いをします。
マースレニッツァ2006年的マトリョーシカバルーン画像
「マースレニッツァ(バター祭り)」の週には、家庭で大量に「ブリヌイ」を焼いて食べます。
こんな感じで大量にブリヌイを焼き上げて、お皿に積んでいきます。
そして、いろんな具をのせながら毎日ずっと食べ続けます^^
ブリヌイ家庭画像
生地が薄く、軽めでさっぱりしているので、何枚でも食べられてしまいます。
フランスのガレットのように、生地に蕎麦粉を入れて作ることも多いですね。

ブリヌイの食べ方はかなり自由で、クリームやジャム、フルーツなどを具にしたデザート的な食べ方や、サーモンやイクラなどをのせて食事として食べるのも美味いです。
これは、サーモンが入ったブリヌイ。
サーモンを挟んだブリヌイ画像
下の画像は、ブリヌイの露店での調理風景。
ハムチーズを乗せてもらいました。
作り方はまさにクレープですね。
ブリヌイ画像
ブリヌイ画像
盛りつけ、巻き方もさまざま。
いちばん上の写真のイクラがのっているようなオシャレな盛り付けのものもあれば、クレープのようにまきまきしたり、下記の写真のようにシンプルに折りたたんで食べたりもします。
ブリヌイ画像
ブリヌイ画像
「ブリヌイ」のうんちくやレシピについてはこちら → ロシア料理「ブリヌイ」

黒パン

黒パン画像
ロシアでは、「スープ&パン」が食事の定番スタイル。
ですので、パンの種類が非常に豊富です。

そんななかでも特にオススメなのが『黒パン』
(ロシア語で「Черный хлеб(チョールヌイ・フレーブ)」)

独特の酸味と香り(酵母)があります。
ですので、発酵食品であるビールやヨーグルトなどとの相性も抜群。

私は、この黒パンのちょっと酸味を含んだ香りを思いっきり吸い込むのが好き^^
発酵臭が好きな人にはたまりません^^
好き嫌いは分かれますが、ハマると病みつきになるでしょう。

黒パンの材料は、ライ麦がベースで作られているものが多いですね。
この黒パンは、ナッツが中にたっぷり入っているタイプ。
プチプチした食感がたまりません。
黒パン画像
ロシアに行くと黒パンの種類がたくさんあるので、どれを選んだらよいか迷うと思います。
これ全部黒パンです(笑)
黒パン画像
もし黒パンで迷ったら、「ボロディンスキー(Бородинский)」という黒パンがおすすめ。
コリアンダーやクミンといった香り強めのハーブといっしょに焼き上げているので、とりわけ香りが複雑で濃厚です。
ボロディンスキー画像
ボロディンスキー画像

セリョートカ・パド・シューバ

セリョートカ・パド・シューバ画像
『セリョートカ・バト・シューバ』という名前は、まず憶えられないですね。
(ロシア語で「Сельдь под шубой(セリョート・パド・シューバイ)」)

「セリョートカ・パド・シューバ」を日本語に訳すと「毛皮を着たニシン」といいます。
「セリョートカ」が「ニシン」で、「パド」は「下」で、「シューバ」が「毛皮」です。

ニシンを使った料理なのですが、ビーツや人参、ポテトなどでまわりを覆って、実にキレイな見た目に仕上げます。
見た目がとても華やかなので、ロシア人の誕生日に出る料理の定番です。
誕生日ケーキに近い存在かもしれません。

派手な料理は不味いことも多いですが、これは美味いです^^
ニシンの魚臭さが、野菜の甘みといっしょになることで、独特な味の複雑さが出ます。

野菜は細切りに、ニシンは歯ごたえが感じるくらいのサイコロ切りが多いですね。
セリョートカ・パド・シューバ画像

この『セリョートカ・バト・シューバ』も、作り方や見せ方はお店や家庭によって様々です。
ロシア人はマヨネーズ好きなので、表面をたっぷりのマヨネーズをかけているものも多く見ます。

とにかく、ニシンとビーツの相性が抜群なので、ウォッカがすすんでしまう危険な料理です^^

キエフ風カツレツ

キエフ風カツレツ画像
『キエフ風カツレツ』は、バターを鶏肉で包んでカツレツにした料理。
(ロシア語で「Котлета по-киевски(カトレータ・キエフスキー)」)

「キエフ風カツレツ」という名前は聞いたことがあっても、実際どんな料理かよくわからない人が大半だと思います。
「キエフ風カツレツ」の見た目は、上部の写真のように丸くずんぐりとして、細かなパン粉で揚げられています。

鶏肉を使っていますが、日本の一般的なチキンカツとはかなり違います。
骨がチョロっと出ていますが、飾り用のです。
骨付きの肉を使っているわけではありません。
(骨付きの部分を使うこともあるようですが食べたことないです)

「キエフ風カツレツ」のいちばんの特徴は、中にバターが入っているということ。
ナイフでカツレツを切ると、中から溶けたバターが「ドバーッ」と出てきます。
それを肉に絡めながら食べます。
穴が開いているところが、バターが入っていたところです。
キエフ風カツレツ画像
下記の画像の「キエフ風カツレツ」は、モスクワの名店「カフェ・プーシキン」のもの。
パン粉はザクザクとした粗めのもので、肉も鶏挽肉を使っています。
「カフェ・プーシキン」のキエフ風カツレツ画像
「カフェ・プーシキン」のキエフ風カツレツ画像

ピクルス

ピクルス盛り合わせ画像
ロシアの名物としてピックアップされることはあまりないのですが、ぜひロシアに行ったら食べてほしいものが『ピクルス』です。

ロシアでは、食料が少なくなる極寒の季節を乗り越えるために、ピクルスをはじめとする保存食や発酵食品の文化がとても発達しています。

寒い冬が来る前に、大量のピクルスを漬けるのは恒例行事。
最近は漬ける家庭も少なくなりましたが、昔はこのタイプのピクルス用の瓶、密閉用の金属の蓋やそれを閉める専用の道具はどこの家庭にもありました。
保存用ピクルス瓶詰画像
ロシアでは、トマトのピクルスはけっこう定番です。
トマトピクルス画像
個人的には、赤く染まったキャベツのピクルスが好き。
独特の甘みがあります。
キャベツピクルス画像

蕎麦の実のお粥

蕎麦の実のお粥画像
これも、ロシアの名物として挙げられる事はあまりないのですが、ぜひ食べてほしいものが『蕎麦の実のお粥』です。

「お粥」と翻訳されるのですが、ドロドロしたものでなく茹でた蕎麦の実ですね。
ロシア語で「Гречневая каша(グレーチニバヤ・カーシャ)」といいます。
蕎麦が「гречиха(グレチーハ)」で、お粥が「каша(カーシャ)」です。

ロシアでは、日本のように蕎麦を粉にして麺にするといったことをせず、そのまま茹で上げて食べます。
パンの代わりに、スープやおかずに添えられることが多いです。

これは、モスクワの大衆食堂(スタローバヤ)でピーマンの肉詰めに、蕎麦の実のお粥をセットにしてもらったときの写真。
蕎麦の実のお粥画像
観光客が喜んで食べるロシア料理ではなく、ロシア人が生活の中で食べるロシアの家庭料理ですね。
だからこそ、ぜひメニューで見つけたら食べてみてほしいですね。

ロールキャベツ

ロールキャベツ画像
ロシア料理の隠れた名物料理が、『ロールキャベツ』です。
(ロシア語で「Голубцы(ガルブツィ)」)

日本にあるロシア料理のお店でも、けっこうメニューに載せているところも多いですね。

ロシアのロールキャベツの特徴のひとつは、具に「お米」を使うこと。
お米が、肉汁や野菜の旨みをたっぷり吸いこんでジューシーなのです。
食べ応えのある一品です。
ロールキャベツ画像

ヴィネグレットサラダ

ヴィネグレットサラダ画像
ロシアを代表するサラダが、『ヴィネグレットサラダ』だ。
(ロシア語で「Винегрет(ヴィネグレット)」)

ビーツの鮮やかな赤い色が特徴のサラダ。
サラダという名前がついているが、「デリカテッセン(総菜)」のようなものである。

「ヴィネグレットサラダ」に使われている基本的な材料は、「ビーツ」「じゃがいも」「ニンジン」「玉ねぎ」「ピクルス」。
ビーツの甘みとピクルスの酸味が、独特の味のバランスを作り出しています。

下の写真にもサラダにあわせていますが、ニシンや黒パンはもちろん、ウォッカとの相性も抜群である。
ヴィネグレットサラダ画像
「ヴィネグレットサラダ」のレシピについては、当ブログでも過去に書いています。
ロシア人直伝のレシピですよ♪
作ってみたいかたはどうぞ♪
⇒ https://trip-nomad.com/food/vinaigrette/

プロフ

プロフ画像
名前からもイメージできると思いますが、ロシア版のピラフが『プロフ』です。
ロシアでいちばん食べられている米料理ですね。
(ロシア語で「Плов(プロフ)」)

ロシア料理というより、ウズベキスタンやカザフスタンなどの中央アジアの料理ですね。
プロフ画像
本場のプロフの醍醐味は、なんといっても「脂」である。
羊肉で作られることが多いのだが、「カザン」という大鍋で羊肉をしっかりと炒めて脂をたっぷり出し、その脂と出汁をたっぷりと米に吸い込ませて炊き上げるのだ。
プロフ画像
野性味あふれるギトギトとした脂がたっぷり絡まっているのが、本場のプロフの醍醐味。
なかなか日本では味わえないので、ロシアに行ったときはぜひ食べてほしい。

スープ

ロシアの家庭のスープ画像
ロシアのスープと言えば「ボルシチ」が有名ですが、それ以外にもたくさんのスープがあるんです。
まさにロシアはスープ大国なんですね。
ロシア料理中級者は、ぜひ「ボルシチ」以外のスープにもチャレンジしてほしい。
代表的なロシアのスープをいくつかピックアップしますね。

ウハー

ウハ画像
ロシアで魚のスープといえば『ウハー』
鮭や白身魚を使った、濁りがないスープです。
ハーブのディルで風味をつけることが多く、さっぱりさわやかなスープ。
(ロシア語で「Уха(ウハー)」)

ハルチョー

ハルチョー画像
『ハルチョー』は、元はグルジアのスープ。
肉、米を使ったトマトベースのスープ。
ちょっぴりスパイシーで香り豊かな、ロシアでも人気のスープ。

お米が入っているので、ちょっとオジヤっぽいかも。
ハルチョー画像

ガロフ

ガロフ画像
豆好きなかたにおすすめしたいのが『ガローフ』
(ロシア語で「гороховый суп(ガローフヌイ スープ)」)

えんどう豆をたっぷり使ったポタージュ状の豆スープ。
エンドウ豆をロシア語で「ガローフ」と言うので、エンドウ豆のスープですね。

とにかく、豆の味が濃厚!
ジャガイモもを入れてとろけるくらい煮込むので、ドロッとした食感のスープです。
ベーコンとあわせることが多いですね。
ガロフ画像

オクローシカ

オクローシカ画像
ロシアで冷たいスープといえば『オクローシカ』
(ロシア語で「окрошка(オクローシカ)」)

生の野菜とクワス(ロシアの発酵ジュース、)スメタナ(サワークリーム)などを使って作ります。
酸味のあるクワスと、シャキシャキの生野菜の組み合わせは、まさに飲むサラダ。
主に夏の暑い日に、身体を冷ますために飲むさっぱり味のスープです。

ロシアの乳製品

ロシアのスーパーの乳製品コーナー画像

ロシアは乳製品大国です。
スーパーに行けば、乳製品コーナーの巨大さと商品の数にきっと驚くと思います。

特に充実しているのが、ヨーグルト系。
さらりとしたものから、どろりとしたものまで何種類もあります。

下記の写真は、ボルシチのところでも出てきた『スメタナ(сметана)』
日本でのサワークリームですね。
下の写真では「10%」と「15%」のものが並んでいますが、もっと濃いものやさらっとしたものなどいろんなタイプのスメタナがあります。
スメタナ画像
少し高級なスーパーへ行くと、フレッシュなスメタナなどをグラム単位で買うことができます。
スメタナ画像
他にも、日本では見たこともない、日本語では何と言ったらよいのかわからないものもたくさん。
この写真のグリーンのパッケージの乳製品は、日本でも知名度が増してきた『ケフィール(Кефир)』
(ロシアでは「ケフィア」とは呼びませんね)
ケフィール画像
このオレンジ色の商品は『リャージェンカ(ряженка)』
「ケフィール」よりもトロミが強いです。
リャージンカ画像
このお菓子みたいなパッケージのものは、『スィローク(сырок)』
スィローク画像
カッテージチーズをチョコレートでコーティングしたお菓子。
「スィローク」という名前は、ロシア語のチーズ「スィール」から来ています。
チーズのデザートのようなものですかね。
スィローク画像
中にはイチゴやブルーベリーのジャムなど、いろんな種類のものが売られています。
乳製品売り場の冷蔵コーナーにたくさん並んでいます。
これは女子が大好きな味ですね。
けっこうやみつきになります^^
スィローク画像
お豆腐みたいなこちらは『トゥボログ(творог)』
カッテージチーズに近いです。
トゥボログ画像
これも、ロシアでは非常にポピュラーです。
パンに塗っても美味しいです。
スーパーのトゥボログ売り場画像

ロシアのチョコレート

ロシアチョコレート画像

ロシアの人は、チョコレートが大好き。
家庭のテーブルには、必ずと言っていいほどチョコレートが置いてあります。

ですが、このチョコレートが不味い(^_^;
カカオの香りやコクなど全く感じず、実に平べったい味。
甘さも実に安っぽくて大雑把な甘み。
しかもたいてい湿気った感じ(^_^;

お土産にあげてもあまり喜ばれません。

ですが、こんなロシアのチョコレートが癖になるんですね。
不思議です。

たぶん私は日本人でもトップ10に入るくらいロシアのチョコレートを食べていると思います^^
ですので、こんなロシアのチョコレートブログを昔に作ってました。
ロシアンチョコの部屋

このブログでも、ロシアのチョコの食べ比べ記事書きました!
ロシアンチョコレート【全34種】食べ比べ!ロシア語の勉強もできるよ!

ロシアのお菓子文化を感じるためにも、ロシアンチョコはぜひ食べてもらいたいですね。

下記の2つは、ソビエト時代からロシア人がこよなく愛するチョコレートの「ミーシカ」「アリョンカ」。
板チョコよりも、このような一口タイプのものがポピュラーです。
パッケージも秀逸です。
ロシアチョコレート「ミーシカ」画像

ロシアチョコレート「アリョンカ」画像

ロシアのチョコのパッケージを集めた動画を作ってみました♪
パッケージデザインが好きな方はどうぞ~

ロシアのアイスクリーム

ロシアアイスクリーム屋露店画像
チョコレート同様、ロシア人は異常に「アイスクリーム」が好きなので紹介しておきます。

ロシア人は、夏だけでなく、あの寒さの中アイスクリームをばんばん食べます。
ですので、1年中アイスは売っていて、1年中彼らは食べています。

上の画像は、アイスクリームの露店。
こんなアイスクリームがメインの露店が、ロシアにはたくさんあります。
ちなみに、アイスクリームはロシア語で「マロージナエ(мороженое)」と言います。
品揃えも充実。
ロシアアイスクリーム屋露店画像

ロシアを代表するアイスを2つ紹介します。

まずは「スタカンチク」と呼ばれるタイプのアイス。
ソビエト時代からの定番です。

「スタカンチク」とは「コップ」という意味。
「コップみたいなアイス」ということですね。
ロシアアイスクリーム「スタカンチク」画像

最近は衛生的になってきたのでパッケージに入っていることも多いですが、昔はこうやってアイスボックスにむき出して入っていました。
これぞソビエトスタイル♪
コーンもふにゃふにゃに湿気っている感じこそが「スタカンチク」です。
(この写真は2006年当時のもの)
ロシアアイスクリーム「スタカンチク」画像

次は、この四角いアイス。
名前はわかりませんが、どこでも売っています(^_^;
これをちょこちょこカットしながら食べます。

これは、「プロンビール(пломбир)」というバニラのような味。
ロシアアイスクリーム「プロンビール」画像
こちらは、バニラ・チョコ・ストロベリーのトリコロール。
ロシアアイスクリーム「プロンビールク」画像
こんな感じで紙で巻いただけというシンプルなパッケージ^^
この雑な感じが、いかにもロシアですね。
ロシアアイスクリーム「プロンビール」画像

ロシアのウォッカ

ロシアウォッカ画像

これは食べ物ではないですが、ぜひ本場の『ウォッカ』を飲んでほしいという気持ちから紹介。

日本でのウォッカのポジションは、ほとんどがカクテルに利用するためのもの。
日本人はウォッカをストレートでは飲みませんからね。

飲食店で置かれているウォッカは、「スタリチナヤ」という銘柄のもの多いのですが、これがまあほんと不味いんですよね。
後味が悪くて、「うげー」ってなります。
これです。

ウォッカの良さが全く感じない。
これがロシアのウォッカの代表と思われたくないですね。
ソビエト時代の遺物です。

ロシアで本場のウォッカを飲んでみると、本当のウォッカのポテンシャルを実感できると思います。
切れ味やまろやかさを感じます。

これはロシアのナンバーワンウォッカで私も大好きな「ルースキースタンダルト(Русский Стандарт)」。
ロシアウォッカ「ルースキースタンダルト」画像
こちらもロシアでは美味しいと評判の定番ウォッカ「ベルーガ(Beluga)」。
ロシアでウォッカのお土産を買うなら、「ルースキースタンダルト」か「ベルーガ」を選べばまず大丈夫。
ロシアウォッカ「ベルーガ」画像
ニンニクや黒パンなどフレーバーがついたウォッカもあります。
かなりいけます。
ロシアフレーバーウォッカ画像
ロシアでウォッカは、もちろんカクテルになんてしていはいけません。
ショットグラスで一気にグイッと飲み干します。
ちびちび飲んでたら怒られますよ^^

ぜひ、ウォッカの世界の未体験ゾーンへ行ってほしいと思います。

「ウォッカ」のうんちくやロシア式飲み方についてはこちら→ロシア料理「ウォッカ」

クワス

クワス画像
ロシアのジュースもひとつ紹介しておきます。
ライ麦と麦芽を醗酵させて作る微アルコール性飲料『クワス(квас)』です。

とくにおいしいわけではないのですが、健康ドリンクという感じで飲まれていますね。
液体の中できっと発酵がすすんでいるんだろうなと感じる酸味とシュワシュワ感。
いかにもカラダにいいんだろうなって味なんですよね^^

ロシアでは、夏になるとクワスの黄色いタンクを積んだ車が停まっているのがソビエト時代からの夏の風物詩。
駅前などで黄色いタンク見かけると、「あー、夏が来たな~」って感じ^^
クワスの黄色いタンクを積んだ車画像
最近は、下記のようにペットボトル入りのクワスがスーパーで1年中売られているので、黄色いタンクのクワス屋さんをめっきり見なくなったのがさみしいですね。
クワスペットボトル画像
もし観光で見かけたら、ぜひタンクのクワスを飲んでみてくださいね。

「クワス」や他のロシアの珍しい飲み物についてはこちら → ロシアの飲み物「クワス」

【番外編】キャビア

キャビア画像
ロシアへ観光に行くというと、必ず言われるのが「キャビア買ってきて♪」。

その気持ちはわかりますが、本場のロシアだからといってキャビアが安いということはありません。
日本とほとんど変わりません。
ですので、気軽に「キャビア買ってきて」というのはやめましょう(笑)

アマゾンでも売っていますが、驚愕の値段です。

ですが、もし予算に余裕があればぜひキャビアを食べてみるのもいいでしょう。

私の感覚では、日本のものより生臭い感じ、魚卵感が強いです。
日本で食べるキャビアは、気が抜けている感じでちっともうまくないんですよね。
(ロシア国内で露差人向けに流通のものは、輸出時におこなう低温加熱していないのかも)

私がいちばん美味しいと思っているキャビアの食べ方は「キャビア丼」!
アツアツの白ご飯の上にキャビアをたっぷりとのせて、ちょっとバターをのせる。
そして、醤油をひとたらし。
これ最高です^^

ロシア駐在が長い方の話では、ゆでたまごの黄身を抜いて、その穴にキャビアを山盛りにして食べるのが美味いらしい。
予算に余裕があればぜひ本場のキャビアをチャレンジしてください。

おすすめロシア料理のまとめ

聞いたことも見たこともないロシア料理もあったと思います。
ロシア観光に行くのであれば、もちろん定番のロシア料理もいいのですが、ロシア人の生活に密着した食べ物にもぜひチャレンジしてほしいです。
スーパーに行けば、下記のように総菜がたくさん売られています。
ホテルの部屋に持って帰って食べるのもいい思い出になりますよ^^
ロシア料理を楽しんでくださいね!
ロシアの総菜画像