今回の地方の女性起業家インタビューは、兵庫県の淡路島でセラピストとして活動している岩本真樹さん。
これまで10年間、2,000人以上のクライアントさんの人生の転機を見てきた真樹さん。
今ではその評判が口コミで広がり、淡路島までわざわざ真樹さんに会いに来る人が後を絶たないという人気ぶりです。
そんな人気セラピストの真樹さんに、今回は「ヒプノセラピー(催眠療法)」についてインタビューさせていただきました。
というのも、最近わたしのまわりでヒプノセラピーを受けるひとがけっこういるんですよね。
そして、「自分の本当のやりたいことが見つかった」「潜在意識の仕組みが理解できた」「お金や人間関係のブロックが外れた」という「受けてよかった!」的な声をよく聞くんですよね。
でも、「ヒプノセラピー」って名前だけ聞いても何のことだかさっぱりわからないし、なにやら怪しい感じをイメージを持っていたのですよね。
洗脳されるのではないかって(笑)
でも、きちんと理解したいと思ったので、真樹さんにお願いをして「ヒプノセラピー」についてを教えてもらいにいってきました。
まったくの「ヒプノセラピー」初心者なので、「ヒプノセラピーとは何?」ってことから、「ヒプノセラピー」の仕組み、潜在意識と顕在意識、集合的無意識といったことまでいろいろと聞いてきました。
わたしと同じように、「ヒプノセラピー」って聞いたことがあるけどよくわからない、興味あるけどどんな仕組みなんだろうって思っていたひとは参考にしてみてくださいね。
〈聞き手=中西賢一(Trip-Nomad管理人)〉
【岩本真樹(いわもと・まき)】LaniChain 代表。兵庫県淡路島在住。国内生命保険会社のトップ営業マンからセラピストへ転身。現在までに2,000人以上のクライアントと関わり、また個人セッションだけではなくセラピストの養成や企業のセミナー講師や採用面接、イベントの開催など様々な方面からサポートをしている。
目次
- ヒプノセラピーとは?
- 潜在意識のプログラミングを書き換える
- 自分で自分のプログラムの書き換えをするのがヒプノセラピー
- ヒプノセラピーを受けに来る人はどんな悩みをもっているひとが多い?
- 人生が好転すれば作り話でもいい
- テキストは手放してええ!なんでもええねんって!
- 催眠術はショー?
- 前世って本当にあるの?信用するきっかけとなったインドの記憶
- とにかくゆるめろ!
- 潜在意識の仕組みは知らんけど、みんなそれを使っている
- うまくいかないのは自分の願望が実現しているから?
- ヒプノセラピーにアファメーションって使うの?
- 過去形ですでにそうなった状態を言葉にするのって?
- とにかく「ゆるんでいる状態」を作ることが大事!
- ヒプノセラピーとカウンセリングの違いって?
- ヒプノセラピーとチャネリングとの違い
- ヒプノセラピーをおすすめしないひと、やめたほうがいいひとは?
- ヒプノセラピーでよくある質問
- 最後に真樹さんから言っておきたいこと
- 淡路島のヒプノセラピスト・岩本真樹さんインタビューまとめ
- 淡路島のヒプノセラピスト・岩本真樹さんについて
ヒプノセラピーとは?
まず基本的なことから教えてください。
「ヒプノセラピーとは?」って聞かれたら、真樹さんはどう答えますか?
ネットで調べると、「催眠療法」とか「前世療法」といった専門用語で書かれていて、ちょっとよくわからなかったので。
「今こうした方がいい」「しなければいけない」って思っていることは、自分の本当の想いではないかもしれない。
だからヒプノセラピーは、自分の本当の想いに気がつき、自分らしく生きる方法なのかな。
では、実際にヒプノセラピーってどんなことをやるのですか?
どうやって「自分の本当の声」を探っていくのですか?
今目の前に起きている問題の原因は、潜在意識に書きこまれている過去のプログラムが原因となっている場合が多いのです。
ですので、抱えている問題を明らかにした後、心理的な手法で催眠状態に誘導していきます。
そうすることで、潜在意識と顕在意識の間にあるフタがゆるみやすくなるのです。
フタがゆるくなったところで、問題の原因となっているプログラムを書き換えて、フタを閉めるのです。
あとはそのやり方学んだことをただ実行するだけ。
なのに、書けない人がいます。
それは、「書き方を知らない」のではなくて、「書かないことを選んでいる」わけです。
「ブロガーになりたい」って目的も明確。
でも書かない。
このような場合、「何が原因であるのか?」ということを見ていかないといけません。
「書かない」と選択している潜在意識のほうが9割占めていて、「書きたい」と思っている顕在意識が1割。
だから、「9対1」で綱引きしたら9が勝つに決まっている。
潜在意識のほうをなんとかしないと、テクニックをいくら学んでもずっとブログを書くことはできません。
高額なセミナーや講座などを受けても、その後ぜんぜん手がすすまないことってありますよね?
「やってみたけれどうまくいかない」
「やり方はわかったけれどうまくできない」
こういったときには、「わかっているのになぜできないのか?」「やらないのはなぜか?」という根本の部分にフォーカスして解消するのです。
表には見えていない潜在意識のほうが、実は巨大だっていう。
スキルを学んでも、できないひとはいっぱいいる。
直感を司る潜在意識や集合的無意識が88%、理性を司る顕在意識が12%。
やっぱり、自分の人生をつかさどっているのは潜在意識側なのですね。
頭(顕在意識)でいくら思っていても、潜在意識が同意していなければうまくいかない。
だからヒプノセラピーで、その「うまくいかない原因は何か」ということにフォーカスし、本当の心(潜在意識)にアプローチする。
問題の原因が解消すれば、すごいスムーズ。
「お金が儲かりそう」「簡単に稼げる」といったことからやりはじめたことなどは、そもそもそれが本当に自分がやりたいことではない場合が多いですね。
そんな時は、いくら素晴らしいスキルを学んでも、実績のあるコンサルタントについても、売れそうな商品を作っても、自分の「本当の心(潜在意識)」が同意していないかぎり、前に進むことはできないのです。
なので、できないことを悲観することはやめましょう、本当の心が同意できるものは何かを考えていきましょうということです。
でも、その使い方を知らなければうまく使うことができません。
逆に、使い方さえわかれば人生を今すぐ変えることができると言っても過言ではないのです。
潜在意識のプログラミングを書き換える
例えば、いつも自分が阻害されると思っている人がいます。
すごいいじめにあったのかというとそうでもなかった。
過去の記憶を見ていくと、隣の子に「消しゴム貸して」って言ったら「いやや」と言われた。
そんな小さなことが原因かもしれないのですよ。
そんなことが潜在意識にプログラミングされているのです。
(これを「退行催眠」といいます)
その場面が出てきたら、「なんで貸してくれへんのよ」って言い直す。
相手が「機嫌悪かっただけや」と返事をする。
別に自分を阻害していたわけではなかったのですね。
そんなしょーもない思い込みだったのです。
その思い込みを書き換えるだけで、人生が劇的に変わるんですよ。
どうすれば、その原因がわかるのですか?
見つけるまで時間がかかるのではないですか?
カウンセリングだと、顕在意識同士の話になります。
フタしているから、過去の経験を引き出してくるのがむずかしい。
ヒプノセラピーは、「ゆる~~」っとさせて、フタをあけさせる。
そして、自分が忘れていた過去とかの経験を引き出すことができるのです。
潜在意識には、生まれてから今までとか、前世の記憶とかが全部入っています。
入っているけど、いちいちそんなの思い出していたら日常生活やりにくいから、フタして見んようにしている。
でも、「わたし、いつも人から疎外されている」「なんでやろ、先生にああいわれたからかなあ」というのが顕在意識の記憶やけど、フタあけてみたら「消しゴムか!」みたいな(笑)
そんな記憶、もう忘れているし、そんなことあったかなと思う。
けれど、それが現実に人生を変えてしまっていたりする。
催眠状態は、脳波をアルファ波にすると入るんですよ。
小さい子って、お腹すいたら泣いたり、おしめ濡れたら泣いたりとかするけど、中学生くらいになると、理性も出てくるから閉まっちゃうんですね。
ヒプノセラピーでは、ここのフタを開けて、過去に書きこまれたプログラミングを見ていきます。
「わたしってのけ者にされているな」って記憶を出してきて、「なんやのけ者ちゃうやん」とか、「そりゃのけものんにされてしゃあないなあ」ってことをやり直してしまうって感じ。
思い込みのプログラムを書き換える、あるいはそのときに言えなかったことを伝え直したりする。
そして、それを戻して閉める。
そこまでをヒプノセラピーではやります。
集合的無意識がつながっているから、自分がいちばん今みなければいけない場面に戻していく。
例えば、楽しかった場面に戻しますよっていっても、すごい悲しい場面に戻る人もおるし。
幼稚園の頃に戻るっていうと、外人で前世の人もおるし。
そういうふうに、潜在意識は必要なところに戻してしまう。
自分のコントロールできない潜在意識に聞いていく。
それが早道。
集合的無意識:ユングが提唱した分析心理学における中心概念であり、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域である。本能的傾向ならびに祖先の経験した行動様式や考え方が遺伝的に受継がれてきたもの。普遍的無意識とも呼ぶ。
自分で自分のプログラムの書き換えをするのがヒプノセラピー
それとも、真樹さん(誘導する側)が書き換えるのですか?
わたしは寄り添って、誘導しているだけですね。
別れてもまた同じような男とつきあい、また暴力をふるわれるとか。
その女性の潜在意識を見ていくと、こんな記憶が出てきました。
お父さんとお散歩に行っていた時に、ヒナが木から落ちて、お父さんは気づかずに踏んでしまった。
その瞬間に「男の人って、弱いものを傷つけるもの」という思い込みが入ってしまった。
その記憶を催眠で出して来たら、幼稚園の頃のそんなことことなんておぼえていない。
大人になった今となれば、お父さんはそんな人ではないとわかっている。
お父さんも「わざとではない、ごめんごめん」と。
「あ、そっか、お父さんはそんな野蛮な人ではなかったわ」と納得して、プログラムを書き換え、返して、閉める。
ここで、プログラミングの書き間違いがあったんだと気がつく。
気がつき、納得して、自分でプログラムを書き換える。
そして、その書き換えたプログラムを戻して、フタを閉める。
小さい自分から見た現実と、大人になった今の現実って、やっぱりギャップがあるんですよ。
小さい自分は、ものすごく野蛮やって思ったけど、今見たら「気がついていなかったんやからしゃーないやんね」って。
そういうふうなギャップ、取り違いはありますね。
わたしも小さいときにありました。
年の離れている姉と姉の友だちと遊びに行ったときのこと。
その友達が、わたしの頭を「かわいいね」ってポンポンってやったときに、「いたたたたたっ」て思って(笑)
ほんで帰ってから、「○○ちゃん(姉の友達)がわたしのこと叩いたー」って。
親は、「そんなことするわけない」って取り合ってくれない。
本気で叩かれたって思っていたけど、思い返したら「あ、まきちゃん」ってくらいの感じで。
そういう思い込み、勘違いなんですよ。
生まれてから今までの記憶だけですか?
前世といったことまで書かれているのですか?
それがどんどん増えていって、引き出しにため込まれているような感じ。
今起きることと、この引き出しに入っていることが、神経衰弱のカードのように「パンッ」と揃ったら、それがパターンになる。
今の現実で、会社で「おはよう」って言ってドア開けたら、急にみんなシーンとなった。
そうしたら、潜在意識の中で「あ、あのときといっしょや!」となり、「あ、わたしのけ者にされるわ」と紐づいてしまう。
紐づいてしまったら、そのパターンが現実になってしまう。
「この結果が出た、だからこれが原因なんだ」という因果関係を、自分の思い込みをたっぷり入れて勝手に作り上げてしまっている。
潜在意識には、そんなプログラムがたくさん書かれているって感じなのですかね。
シーンとしたっていう現実も、無視された経験がある子はそういうふうに思うけど、そういう経験がなかったら「何しゃべっとたん」で済む話かもしれない。
それはひとによっていろいろ違う。
潜在意識にプログラミングされているのは、やっぱり親とか先生、権威性のあるものからの刷り込みというのがいちばん強い。
他にも、自分の友だち関係、テレビのコマーシャルでいうとったとか、新聞で読んだとか、そんなのも書きこまれる。
情報が潜在意識にどんどん入っていってしまうのですね。
ヒプノセラピーを受けに来る人はどんな悩みをもっているひとが多い?
では、真樹さんのところにヒプノセラピーを受けに来る人は、どんな悩みをもっているひとが多かったりしますか?
すごい頑張っているけど、もっと成果を出したいとか、飛躍したいと思っている人が多いです。
ただ、そのすごい頑張っている人の中にも、いろいろ悩みはあります。
表面的には出していないだけやけど、いろいろ悩んでいる。
それが、ヒプノセラピーであきらかになる。
自分で封印しながら、見ないようにして生きているけど、実際には誰でも悩みってあると思う。
だからわたしのところに来てくれるかたの悩みは、「仕事をうまくいかせたい」という人が圧倒的に多いですね。
けっこうポジティブな感じでヒプノセラピーを使うのですね。
「今のあなたのやっていることは違うよ」って。
そんなとき、セラピストさんはどういうジャッジをするのですか?
だから、「あなたの潜在意識は今の仕事ではないって言っていますよ」とは言わないのです。
その人自身が、ヒプノセラピーで見たもの感じたものをどう感じるかだから、実権は自分、クライアントさんが握っているのです。
人格を交代して、「じゃあお母さんに入りますね」って。
一人二役とかやるんですよ、クライアントさんが。
人格を交代すると、その人のそのときの気持ちが手に取るようにわかるのです。
不思議なのですけどね。
みんな自分でやりますよ。
それを真樹さんが聞いている?
意識はあるけど、無意識に口に出しているって感じ
だからわたし(誘導する側)が、「あなたは今一生懸命起業しているけど違うよ」とか言わないですよ。
その人がうまくいかないのは、こういうことがあったから。
これがそういう意味だったんやとわかったりとか。
例えば、それが違うってわかったとしても、人に言われて違うって判断したんじゃないから、ほんなら今やっていることも意味があったんやなってわかったりとか。
タロットカードは、やってくれる人によって絵の解釈がぜんぜん違う。
ですので、ヒプノセラピーをやる人によって、解釈や伝えかたが違いのかと思っていました。
その違いが、セラピストの差別化になるのかなって。
そうじゃないのですね。
たとえば、「結婚したいんです」っていうひとがいたとします。
結婚できない理由を見る人もいれば、お母さんとの関係を見る人もいる。
セラピストによってフォーカスするところが違うかもしれないど、結局そのひとにとっていちばん必要なところにいきますから。
その人の必要なところはひとつやから。
だから、同じ問題に対していろんな人がいろんなところにフォーカスしても、結局その人の必要なところに行きつくんだと思います。
自分が妄想で作り上げているものではなくて、心の内側からの声なんだって確信がもてるものなのですか?
「なんか見えたけど、自分が想像していったんちゃうか?」って絶対に思うんですよ、誰でも。
でも、潜在意識にないものって出てこないんですよ。
たとえば、ウニを想像してって言ったら、ウニを知っているから出てくるけど、ウニを知らない人はイメージできないじゃないですか?
それと同じ感じで、自分の潜在意識にそういう記憶があるから出てくる。
記憶にないと出てこないのです。
例えば、「どんな動物見えますか?」って言って、全然知らないアフリカの動物が思い浮かばないように、自分の中で知っているものしか出てこない。
人生が好転すれば作り話でもいい
とくに前世については、「そんなわからへんわ!」ってイメージできないですよね。
でも「作り話でもいいから作っていきましょうか」って作らせるんですよ。
最初は、「作るとしたらどんな国がいい?」といったふうにやっていくのですけど、催眠状態に入っていくと、もう作り話ではなくてどんどん出てくる。
雪だるまを作るときみたく、最初の種となる小さな玉を作る。
転がり始めたら、どんどんと勝手に大きくなるように。
潜在意識の記憶を引き出すことも、同じようなことかもしれませんね。
作っていなくてもどんどん出てくる。
自分でも、途中から作っている感覚がなくなってくる。
思い出している感覚になっていくのです。
けど、「じゃあ、今セッションやり始めて時間どれくらい経ったと思う?」って聞くと、「30分くらいかな」って。
でも、「もう2時間やってますよ」って(笑)
そのような感じで、時間の感覚が無くなる。
このこと自体が、催眠状態に入っていることなのですよ。
だから、時間の感覚でも確認してもらうことができます。
セッションの時間は、クライアントさんによってもかわりますし、セラピスト側の力量の問題もあります。
その経験と、暗示の入れ方、前提のかけかたっていうところは、セラピストによって違ってきますね。
見えたものが、本当かどうかは調べようがない
前世にしたって、「消しゴム貸して」にしたって、その当時に戻って調べる方法はない。
だけど、それがこれからの人生に好転するのであれば、作り話でもいいと思っているんですよ。
結局、未来が良い方向へ変わるのであれば、作り話どうかはどうでもいいよねってことですね。
テキストは手放してええ!なんでもええねんって!
ですが、もうそれは手放してと。
なんでもええねんって。
もうなにいうてもええからって。
「なんでもええ言われたらいちばん困りますー」って。
ほんまになんでもええでって。
やはりマニュアルの通りにやったほうが失敗は少ないでしょうし。
そういう感じよーって。
わからんわーって(笑)
でも、ほんまに、寄り添うってそういうことやから、こっちが意見するわけでない。
催眠術はショー?
コインを目の前にぶら下げて「あなたは眠くなーる、眠くなーる」ってやって「入った」ってなるイメージがあります。
そして、コントロールされてしまうみたいな。
テレビでのイメージしかないのですが、実際の催眠も、そんな状態に簡単に入れるものなのですか?
でも、テレビなどのイメージでかなり誤解されています。
催眠術って、言われるままにわさびを食べてしまったり、にわとりにならされたりって、自分の意思ではないことをさせられていることが多いですね。
テレビでよくみる催眠術などは、ひとつのショーです。
やめたければいつでもやめられます。
催眠状態に入っていても、意識もあるし、外部の声も聞こえています。
それが催眠状態なんです。
催眠状態になったら、意識がなくなるとか、意志の弱い人がかかるとか、操られるとかいうのは誤解。
催眠状態になると、どんどんクリアに聞こえてくる。
だからどんどん答えられるのです。
前世って本当にあるの?信用するきっかけとなったインドの記憶
前世といっても、そのときに生きていた感覚や記憶があるわけでもない。
自分が何者で、どこに住んでいたのか、どんな人生を送ったのかもわからない。
前世というのも、宗教観によって定義がまったく違うものかもしれないですし。
ですので、前世があると言われても、いまいちピンとこないのですが。
「ほんまかいな?」って、やっていて。
意識もありますから。
前世を見たとき、わたしはインドのお坊さんで説法をしていたのですよ。
パッと横を見たら、今タイで働いている息子がいたのです。
姿かたちは違うけど、息子だってわかるのです。
「だからやっぱり、この子は東南アジアに行っているのだ」って納得して。
(*真樹さんの息子さんは、東南アジアで働いていらっしゃいます)
前世での縁が、今世もつながっているのですね。
そして、お葬式で棺を担がれているのですが、その棺にキンキラの長い布を垂らしてあるんです。
セッションが終わった後、「ほんまかいな」って思っていたのですけど、その布のことがちょっと気になったのですね。
ですので、昔のインドのお葬式を調べてみたのです。
そうしたら、そのときの棺とキンキラの長い布と同じ絵が出てきたのです!
「えっ!!」てなって。
それから、一気に信じるようになりました。
だから、潜在意識のなかには記憶があるのだなってわかって。
「嘘でもええわ」って(笑)
輪廻ですね。
マキさんが見たというインドのお坊さんは、その何回もの中のひとりですよね?
何回もくり返している前世の中で、そのときはお坊さんが見えた。
例えば、他の前世見たいとか、自分で選べたりするのですか?
なんでそのとき、そのインドのお坊さんが見えて、他の前世は見えなかったのでしょうか?
そのときのタイミングで、見える前世って違うのですか?
ですので、3回目に帰りますとかいえません(笑)
とにかくゆるめろ!
もう一日中アルファ波の状態なわけですね。
ヒプノセラピーで多くの人につきあっているから。
アルファ波:心身ともにリラックスした状態の時に発する脳波の1つ
ゆるめていると、直感で選べたりします。
人には唐突に見えるかもしれないけど、決断が早かったりするというのは、ゆるめた状態がポイントだと思うのです。
最近、マインドフルネスで瞑想やヨガが人気だったりしますが、これらをやることでフタが開きやすくなったりするのですか?
アルファ波が出ている状態になりやすいのですか?
ゆるめることが大事です。
ヨガで緩めてもいいし、瞑想で緩めてもいいし、ヒプノで緩めてもいいし。
今日何食べようとか、仕事何しなければいけないとか。
人間ってずっと何かを考えています。
こうやっていつも考えているときって、フタががっちりしまっちゃっているのです。
何も考えていない状態ができるのですね。
そのときに、「ギャップに入る」と言うのですが、集合的無意識につながるのです。
だから、願望がかないやすいということになるのですね。
集合的無意識に答えがあります。
集合的無意識では、私もあなたも過去も現在も未来もすべてつながっていると言われています。
「結婚したい!」って願いを持って、潜在意識へ宣伝活動へ行く。
そうすると、「わたしもです!」って相手と出会ったりとか。
瞑想にもいろんな考え方があると思うのですけど、わたしはこんなイメージで瞑想を使っています。
ヒプノセラピーを毎回何万円も払うってできませんので、普段は瞑想をトレーニングみたいな感じで使うといいですね。
「毎日ヒプノセラピーに来てくれてもいいけど」って話なんですけど(笑)
潜在意識の仕組みは知らんけど、みんなそれを使っている
だから、自分で意識して使うこともできない。
ということは、仕組みを知らない人は、顕在意識だけで日々生活しているということになるのですか?
常にフタがガチガチに締まった状態?
潜在意識にはアクセスしているんですよ。
でも、それが意識的ではないだけで。
作りものだとわかっているのにホラー映画見たら怖くなるというのは、フタが開いているから。
顕在意識だけだけなら、「作りものだ」というだけで終わります。
だから、仕組みは知らないけど、みんなそれを使っているのです。
うまくいかないのは自分の願望が実現しているから?
「うまくいかんわ」ってことが願望実現しているってことなのです。
「あんな風になったらいいなぁー」って。
これが潜在意識に伝わると、「まだできていない自分」を刷り込むことになります。
あの人のことと私のことは全然関係のないこと。
比べる必要はないのです。
人のことを考えるより、大切な自分のために時間は使いたいですね。
そんな思考や時間が、「まだできていない自分」を刷り込むとは・・・。
まさに思考は現実化してしまうのですね。
「起業して成功したい」と思っているのに、「ホンマはゆっくりしたいねん」とつぶやいていたり、「海外旅行に行きたい!」と思っているのに、「出費がもったいないからやめとこ」といって止めてしまう。
このギャップがある限り願望は実現しないのです。
厳密に言うと、もう願望は実現しているのです。
隠れたつぶやきの方、つまり、潜在意識の中の思いが実現するのです。
この表面の思いと潜在意識の思いが手をつなぐようにする。
それがヒプノセラピーなのです。
それがわかったら、人生パラダイスになるから。
「わたしは潜在意識ちょっと少ないんです」なんてないのですから、どんどん使ったほうがいいよって(笑)
ヒプノセラピーにアファメーションって使うの?
ヒプノセラピーを行う時に使うのですか?
アファメーション:自分自身に対する肯定的な宣言のこと。
フタが開いているときに、言葉を入れていくといいのですよ。
だから、自分でアファメーションをやるのでしたら、「ゆる~」となっているときにやるといいです。
寝入りばな、お風呂に入っているとき、運転しているときなどは「ゆるー」とリラックスしています。
そんなときにアファメーションを入れていくと、入りやすいですね。
身体も心も緊張していると、フタがしまっているので入りませんね。
でも、フタが開いているとき言わないと。
ふさがっているときに言っても意味がない(笑)
まずは、ゆるめてゆるめて。
ゆるめることが大事。
でも、アファメーションって自分で言っていて恥ずかしくないですか?(笑)
「わたしは愛されている」とか、普段聞いたら「さぶいわ!」っていう(笑)
そういった「さぶいワード」を入れるですけど、これがめっちゃ入るんですよ!
だから、アファメーションはめっちゃ大事。
過去形ですでにそうなった状態を言葉にするのって?
つまり、「もうすでに願望は実現している」という状態をイメージして、脳に錯覚をおこさせるというもの。
自己啓発セミナーでもよく聞きますよね。
これも今話に出た言葉の使い方での願望実現と関係ありますか?
例えば、「金持ちになりたい」って言ったら、「金持ちになりたい」という状態は「まだ金持ちになっていない」という状態のことを言っているのですね。
でも、「金持ちです」って言ったら、「まだやんか!」って出てくるもですね。
実際にまだですから(笑)
潜在意識は働きません。
「わたしは金持ちになる階段を登りつつあります」という現在進行形の言い方にするといいですね。
いくらアファメーションがいいからといって、「金持ちや」「かっこいい」「美人や」といったところで、自分が「えーっ」て言っていたら、ぜんぜん意味がないですから。
潜在意識が「無理やんか」って言っているのに。
結局、高い目標立てても1個もできないじゃないですか。
それは同意してないからなのです。
それが、仕組みがわかって自分でできるようになると、安心感も違います。
なんで「無理なのか」と思ってしまっているのか。
「これが原因だ!」というのを取ってしまったら、「できるんじゃないか」ってなるわけです。
同じ数字でも。
できると思うことしか、できないから。
はじめてその仕組みを知った時、「よっしゃあー」ってなったのです。
「こんなことわかったら、みんなうまくいってまうわー」って思って。
とにかく「ゆるんでいる状態」を作ることが大事!
がんばりすぎているから。
いかに、がんばっている状態、がんばっている自分をゆるめられるか。
ヒプノセラピーでは、信頼関係、ラポールが築けていないとゆるめることができません。
クライアントさんが「この人大丈夫かな」って思ってしまったら、ゆるまないし。
「なんでそんなこと言うの?」となれば、それで閉まってしまうし。
こっちがめっちゃ緊張していると、相手はぜったいにゆるまないんですよ。
「行きますよ!」とか。
ヒプノセラピーとカウンセリングの違いって?
普通の対面でしているよりも、潜在意識同士の話になるから。
カウンセリングしているときにも、泣いたりとか、感情が出てきたりするので、潜在意識が開かれていきます。
ですが、やっぱり完全に開いてやる方が断然早いです。
ヒプノセラピーとチャネリングとの違い
クライアントさんが自分でフタを開けて、潜在意識にアクセスするのがヒプノセラピー。
チャネラーがフタを開けて、そのひとの潜在意識にアクセスするのがチャネリング。
誰が見るかの違い。
あと、チャネラーがどこにチャネルをあわせているかで違います。
わたしはクライアントさんの潜在意識にアクセスしている。
例えば、「オーラの泉」に出演していた江原啓之さんは、守護霊さんを見ています。
チャネルを守護霊さんにあわせているのですね。
だから、守護霊さんと会話し、聞いています。
どこにチャネルをあわせているかの違い。
人に見てもらって結果を聞きたい人は、チャネリングで。
人に言われたのではないから。
チャネリングは、やっぱりそのチャネラーさんの感性を通るし、どこを見るかによって違ってくる。
ヒプノセラピーは自分の中から出てきたものから、疑いようがない。
それはすごい感じます。
疑っていても、現実が動きだせば信じざるを得ない。
頭で考えるのではなく、一度受けてみたらって思います。
ヒプノセラピーをおすすめしないひと、やめたほうがいいひとは?
でも、ヒプノセラピーをおすすめしないひと、やめたほうがいいひとっているのですか?
自分で人生を切り開こう、よくなろう、悩んでいる自分を救おうといったように思えている人はOK!
あとは、催眠療法を魔法的なものに感じて、「これさえ受けたら人生変わるだろう」とか思っている人は無理です。
たまに、それさえ受けたら人生パラダイスになるって思っている人がいますが、動くのは「自分」です。
ヒプノセラピーは、魔法の杖ではないですからね。
精神科に通っている人はもちろん無理です。
例えば、「お腹痛い」って言ったら、お母さんが会社休んで家にいてくれる。
「お腹痛い」を直してしまったたら、お母さんが会社行って寂しくなる。
だから、「お腹痛い」を直したらいけないみたいなこと。
あとは、緊急なことがあるのに、それを差し置いてヒプノセラピーを先にすること。
例えば、「ガンなのですけど、ヒプノセラピーでリラックスさせてガンの細胞を殺してください」と言われても、「病院が先やろ!」という話なので、そういうひとも無理ですね。
ヒプノセラピーでよくある質問
催眠状態は誰でも入れるものです。
「だから入れますよ」って言ってあげると、「あ、誰でも入れるんだ」っていう暗示が入る。
だから絶対に見えるんですよね。
例えば、「真っ暗です、真っ暗でなんにも見えません」ではなくて、「暗闇が見えていると思ってください」といったように。
コツを教えれば大丈夫。
だから、わたしはヒプノに向いていないって言われる方もいます。
ですがその原因は、セラピストとの相性や、その時の体調といったこともあります。
嫌わずに、セラピストを変えてやってみたらいいのになあって思います
最後に真樹さんから言っておきたいこと
「理想の人生ってなんですか?」と訊くと、「行きたいときに行きたいところに行ってやりたいときにやりたいことをやる」というようなことをよく聞きます。
行きたいときに行きたいところに行くこともやりたいときにやりたいことをやることもホントはできるのに行かない、やらない、と決めているのは自分なのに『できない』と思っているのです。
できないんじゃなくて今はやらないと決めていることに気づけば、『不足感』は随分感じなくてすむのです。
もう今だって自由だ!と気づけばいろんなことが好転していくと思います。
みんな自分でいろいろジャッジして、「わたしってまだまだあかんわ」とか言う。
それをなくしたら、人生うまくいくよって。
自分自身のファンクラブ会長は自分。
わたし(真樹さん)は、あなた(クライアントさん)のいちばんの応援団長ですから。
淡路島のヒプノセラピスト・岩本真樹さんインタビューまとめ
問題の原因と解決は、潜在意識にある。
そして、そのアプローチにもいろいろとある。
ヒプノセラピーは、潜在意識へアプローチするひとつの方法なのですね。
毎日忙しく生活していると、「このままの自分でいいのかな?」ってふと思う時ってありますよね。
自分の在り方や未来への不安。
でも、それに対しての答えは自分にしか出せない。
それに対して、「頭」を使って考えてしまうと、誰かの成功哲学やら、常識的なことやら、過去の知識とかから答えを引っ張ってきがち。
自分の「本当の心(潜在意識)」に聞いてみる。
「ゆるゆる~」とゆるめて、心の奥まで潜ってみる。
自分の心をよーく見つめてみる。
答えはきっと、自分の中にあるのでしょうからね。
お忙しい中、終始笑顔で取材に対応してくださった真樹さん。
むずかしい話をわかりやすく説明していただきました。
本当にありがとうございました!
淡路島のヒプノセラピスト・岩本真樹さんについて
今回インタビューをさせていただいた淡路島のヒプノセラピスト岩本真樹さん。
サロンにてヒプノセラピーの個人セッション、ヒプノセラピストの養成なども行っています。
詳しく知りたいかたのために、情報を載せておきますね。
(サロンでのセッションは女性のお客様のみ)
(ほぼ)毎日更新されているアメブロやメルマガも面白いですよ^^
サロン名称 | LaniChain(ラニチェーン) |
住所 | 兵庫県淡路市野島江崎542-14 |
公式サイト | http://lanichain.com/ |
公式ブログ | http://ameblo.jp/lanichain/ |