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日本

神戸の新たなパワースポット『五色塚古墳』!明石海峡の絶景を見ながら古代へタイムトリップしてみる♪

先日神戸と姫路へ行ってきたので、その間にある『五色塚古墳(千壺古墳)』へ足をのばして行ってきました。
『五色塚古墳』は、兵庫県最大の前方後円墳。
最近は、神戸の新たなパワースポット、子宝スポットしても人気があるらしいです^^
では、『五色塚古墳』のポイントやレビューをどうぞ!

『五色塚古墳』って、いつ作られて、誰のお墓なの?

かんたんに、『五色塚古墳』を見学する前に、知っておきたいポイントを3つだけまとめておきますね。

①五色塚古墳』っていつの時代のものなの?

まずは、この『五色塚古墳』っていつの時代に作られたものなの?という歴史について。
時代としては、4世紀の終わりから5世紀のはじめの古墳時代に造られたと言われています。
「ヤマト王権」時代ですね。
歴史が苦手なひとは、埴輪(はにわ)の時代とおぼえていればいいでしょう^^

日本書紀には、『五色塚古墳』と思われる記述も見つかっています。
「仲哀天皇の偽の墓で、葺石は淡路島から船で運んできた」という部分ですが、「五色塚古墳」と書かれているわけではありませんが、この五色塚古墳の場所としか考えられないそうです。

②『五色塚古墳』って誰のお墓なの?

この『五色塚古墳』に葬られている人は、明石海峡周辺を支配した豪族と言われています。
誰なのかという特定はできていません。
ピラミッドのミイラのようなものが出ていていれば、すこしはヒントになるのでしょうが。
これだけの規模の古墳ですので、相当の権力者だったようです。
日本書紀のなかに書かれている記述には「偽の墓」と書かれているので、ダミーとして誰も埋葬されていないという説もあります。
(前方後円墳はヤマト王権が倭の統一政権として確立してゆく中で、各地の豪族に許可した形式であると考えられています ⇒ ウィキペディア「古墳時代」

棺は出てきていても、ミイラは出てきていないみたい。
神戸『五色塚古墳』から出土した棺

③なぜ別名『千壺古墳』って呼ばれているの?

この『五色塚古墳』から、たくさんの埴輪(はにわ)が出土しました。
この「埴輪」のことを、「壺」とも呼ぶそうです。
ですので、別名『千壺古墳』と呼ばれているそうです。

こんな埴輪がざくざく出てきたのですって。
神戸『五色塚古墳』から出土・復元した埴輪

『五色塚古墳』へのアクセス・行き方について

『五色塚古墳』へのアクセス・行き方について、地図つきで書いておきますね。

電車でのアクセス

『五色塚古墳』の最寄り駅は、山陽電鉄本線の「霞ヶ丘駅」。
距離は、約200メートル。
徒歩3分~5分ほどです。
グーグルマップは複雑な道を表示していますが、線路沿い(神戸方面)へそのまま歩いて行けば、古墳に到着します。

JRの「垂水駅」でも行くことができます。
「垂水駅」からは、約1キロ、徒歩10分程度の距離。
山陽電鉄の「霞ヶ丘駅」よりもすこし遠いですね。

車でのアクセス

車での行き方ですが、神戸三ノ宮を起点とした行き方だけ書いておきますね。
三ノ宮からは、約18キロ、約30分ちょっとの距離。
阪神高速3号神戸線に乗ってしまうのが、簡単で最速ルートですね。
『五色塚古墳』には、管理事務所横に駐車場あります。
駐車場を利用したい場合は、管理事務所へ申し出た上で利用というプロセスになります。

『五色塚古墳』の開園時間・休園日・料金について

『五色塚古墳』の開園時間は、午前9時から午後5時まで。
入場は午後4時45分までです。

休園日は、4月~11月無休、12月~3月は月曜日休園(祝日の場合は翌日)。
あとは、年末年始がお休みです。

そして、気になる入園料金。
無料です♪
うれしいですね^^

敷地内に事務所がありますので、見学受付すればOK!
受付といっても、名前、どこから来たのかといった簡単な記載だけです。
神戸『五色塚古墳』見学案内の看板

『五色塚古墳』の無料パンフはしっかり読もう!

受付が終わると、無料のパンフレットをもらえます。
この無料のパンフレットがなかなかの充実ぶり!
「へー、へー、へーっ」というような知っておくと理解度がアップする情報が書きこまれています。
捨てずに読んでおくことをおすすめします。
スキャナーで撮ったので、貼り付けておきますね。
事前に読んでおくといいですよー
神戸『五色塚古墳』無料パンフレット表
神戸『五色塚古墳』無料パンフレット裏

古墳も明石海峡大橋の絶景も最高!『五色塚古墳』の体験談!

今回わたしは、山陽電鉄本線の「霞ヶ丘駅」から徒歩というルートで行ってきました。
まず山陽電鉄の「霞ヶ丘駅」で下車。
神戸『五色塚古墳』最寄り駅山陽電鉄の「霞ヶ丘駅」の駅ホーム看板
ホームはこんな感じ。
快速は止まりませんので、各駅停車の普通列車に乗ります。
神戸『五色塚古墳』最寄り駅山陽電鉄の「霞ヶ丘駅」の駅ホーム
改札を出たら右へ、そしてさらに右へ行きます。
下記の画像でいうと、左下に見える柵の方向へ行きます。
"神戸『五色塚古墳』最寄り駅山陽電鉄の「霞ヶ丘駅」の駅外観
後は、線路に沿って道なりに歩いて聞きます。
線路沿いの道に出ると、「五色塚古墳 東へ直進200メートル」という看板が出てきます。
実際には、もうすこし距離があると思います。
神戸『五色塚古墳』へ行く道の看板「五色塚古墳 東へ直進200メートル」
線路沿いをずんずんと歩いていきます。
この写真で見えている電車が、山陽線です。
神戸『五色塚古墳』へ行く道
踏切りのところで150メートルの看板が出てきました。
神戸『五色塚古墳』へ行く道の看板「五色塚古墳 東へ直進150メートル」
道が行き止まりかなって思ったら、なにやら盛り上がった物体が見えてきました。
神戸『五色塚古墳』へ行く道古墳登場
さらに先に進むと、どーーんと古墳が!
あまりにもいきなりの古墳登場に、ちょっとびっくり(^_^;
神戸『五色塚古墳』へ行く道古墳登場
古墳に沿って歩いていくと、入り口に到着。
入口には、堂々と「史跡 五色塚(千壺)古墳」と書かれています。
こういうのは、なぜか写真を撮っちゃいますね(^_^;
神戸『五色塚古墳』入口石碑
こちらが『五色塚古墳』の管理事務所。
見学受付して、無料パンフをもらいましょー
神戸『五色塚古墳』管理事務所
この事務所の中には、実際に出土した埴輪や土器、『五色塚古墳』のCG復元画像などが展示されています。

これが、『五色塚古墳』から出土し、復元された埴輪(重要文化財)。
でかい!
この巨大な埴輪が、なんと600本も出土したそうです。
左の2つは、「鰭付円筒埴輪(ひれつきえんとうはにわ)」。
埴輪の左右についているものが「鰭(ひれ)」なのですね。
神戸『五色塚古墳』管理事務所で見学できる出土、復元された埴輪
右のおおきな埴輪は、「鰭付朝顔形埴輪(ひれつきあさがおがたはにわ)」。
上記の「鰭付円筒埴輪」がならぶ4本から6本の間に1本の割合で立っていたそうです。
神戸『五色塚古墳』管理事務所で見学できる出土、復元された埴輪
この埴輪たちが、古墳の周囲にズラリと2200本ほど立て並べられていたんですって。
すごい!

時間があれば、事務所スタッフの方とお話してみるのがおすすめ!
いろいろと詳しく説明してくれますよ^^
わたしもいろいろと教えてもらって勉強になりました♪

勾玉も出土しています。
突起がついていて、独特な形をしていますね。
「滑石製子持勾玉(かっせきせいこもちまがたま)」というそうです。
6世紀のもので、『五色塚古墳』ができてから150年ほどあとのものだそうです。
神戸『五色塚古墳』管理事務所で見学できる「滑石製子持勾玉(かっせきせいこもちまがたま)」
他の古墳から出土した土器も展示されています。
こちらは、垂水日向遺跡から出土した壺。
口の部分に穴があり、ひもを通して井戸で使用されていたようです。
神戸『五色塚古墳』管理事務所で見学できる壺
こちらは、イイダコをとっていたとされる「たこ壺」!
さすが、明石海峡らしい土器ですね^^
神戸『五色塚古墳』管理事務所で見学できるたこ壺
そして、『五色塚古墳』のCG復元画像がこれまたカッコイイ!
故人のために明石海峡がよく見える場所に埋葬しているという考えでなく、明石海峡、淡路島からよく見える場所、目立つようにという(権力?)目的で建てられたそうです。
神戸『五色塚古墳』CG復元画像
比較用に、グーグルアースでの上空画像も載せておきます。

古墳の作りは、3段で構成されています。
上の2段に敷き詰められている石が、淡路島の東浦から持ってきた石だそうです(成分分析からわかったそうです)。
段と段の間にびっしりと敷きつめられているのが埴輪。
すごー。
神戸『五色塚古墳』CG復元画像
『五色塚古墳』は、1965年から10年かけて(昭和40年から50年まで)、国(文化庁)と神戸市が、発掘調査と復元工事を行ったそうです(日本で最初に復元された古墳なんですって)。
(パンフレットより抜粋)
神戸『五色塚古墳』発掘時の風景写真
1960年頃の『五色塚古墳』の写真。
まったく兵庫県最大の前方後円墳であり、歴史的に重要なものには見えないボロボロさ(^_^;
(パンフレットより抜粋)
1960年頃の『五色塚古墳』の写真
事務所を出て、見学開始!
とりあえず、古墳のかたちを取り込んだモニュメントをパシャリ。
神戸『五色塚古墳』古墳横にあるモニュメント
隣に置かれている説明文には、『五色塚古墳』の形やサイズが詳細に書かれています。
前方後円墳独特の、鍵穴のような形ですね。
神戸『五色塚古墳』説明文
『五色塚古墳』の全長は、194メートル。
横幅は、125.5メートル。
でかいお墓ですよねー
(ちなみに、クフ王のピラミッドの底辺の長さは230メートル)
神戸『五色塚古墳』説明文古墳サイズ詳細
古墳を横から見てみます。
こんもりと山のように盛られています。
古墳マニアが狂喜、萌えそうなビジュアル。
神戸『五色塚古墳』横からの写真
階段をのぼって、まずはてっぺんを目指します。
神戸『五色塚古墳』階段
古墳のてっぺんに到着!
どうですか!このすばらしい見晴らし!
明石海峡、明石海峡大橋、淡路島が一望できます。
神戸『五色塚古墳』からの絶景
絶景!
神戸『五色塚古墳』からの絶景
『五色塚古墳』と周囲の位置関係の地図。
こう見ると、淡路島、播磨灘、大阪湾からよく見える場所に古墳があることがわかりますね。
神戸『五色塚古墳』と周囲の位置関係の地図
てっぺんをぐるりと見渡します。
レプリカの埴輪がずらりとならんでいます。
これだけならんでいると、実に壮観ですねー
神戸『五色塚古墳』てっぺん
レプリカでもこの迫力。
神戸『五色塚古墳』てっぺん
神戸『五色塚古墳』てっぺん
こんな感じで、埴輪が並んでいたそうです。
すごい壮大なお墓ですね。
神戸『五色塚古墳』てっぺん
上の二段に積まれている石が、淡路島産の石。
これだけの石を持ってくるのは、当時の船のサイズから考えると大変だったでしょうねー。
(いちばん下の3段目の石は、淡路島産でなく近郊の石だったそうです)
神戸『五色塚古墳』に敷き詰められた石
神戸『五色塚古墳』に敷き詰められた石
てっぺんから一段おりて、海のほうへ。
神戸『五色塚古墳』2段目前方部
ふり返って、てっぺんのほうが見てみるとこんな感じ。
ピラミッドにも通じるような、このシンメトリーなデザインが神秘的ですね。
パワースポットと呼ばれるのもわかるような気がします。
神戸『五色塚古墳』2段目前方部から後円部への眺め
今は埋め立てられ、電車などが走っていますが、古墳が建てられた当時は、もっと海にギリギリのところだったようです。
この場所に立ち、明石海峡を眺めていると、なんかタイムトリップしたような不思議な感覚になります。
神戸『五色塚古墳』前方部海側
『五色塚古墳』の下から上までのぼり、ぐるりと一望した動画を撮ってきてユーチューブにアップしました。
『五色塚古墳』の神秘さと明石海峡の絶景をぜひ動画で見てみてくださいねー

『小壺古墳』も忘れずに見ておこう!

『五色塚古墳』の隣に、小さな古墳があります。
それが『小壺古墳』です。
これです。
神戸『小壺古墳』
CG画像での『小壺古墳』
中には入れませんが、やはりセットでおさえておきましょー
『小壺古墳』
『小壺古墳』

『五色塚古墳』のおまとめ

実のところ、それほど期待していなかったんですよね(^_^;
ですが、行ってみてびっくり!
古墳のスケール、神秘性、歴史のロマン、いかにもなパワースポット感、明石海峡を一望できる絶景・・・大満足でした^^
わたしが行ったときは、サイクリストやデートをしているひとなども来ていました。
地元では、初日の出スポットとして人気らしいですよ。
神戸観光のついでに足をのばしてみてはいかがでしょうか。

んー、古墳ってちょっと面白いかも♪

『五色塚古墳』店舗詳細!

名称 五色塚古墳(千壺古墳)
住所 神戸市垂水区五色山4丁目
電話番号 078-707-3131
営業時間 9:00~17:00(入場は午後4時45分まで)
営業日 4月~11月無休、12月~3月は月曜日休園(祝日の場合は翌日)
公式ホームページ http://goshikiduka.org/
地図