東京から近場の温泉といったらやっぱり箱根!
新宿から1時間半程度で着いちゃいますからね。
そんな箱根ですが、意外に悩ましいのが宿選び。
箱根って宿泊代が結構高いんですよねー(´Д`;)
2万円以下ってかなり少ないです。
もちろん一泊・お一人の料金です。
強羅なんてもっとお高いんですよね・・・
結構強気な値段・・・
そこで必死になって箱根湯本で2万円程度の宿を探してみました。
そして、やっと見つけたのが「萬翠楼 福住」さん。
難しい宿の名前ですが、読み方が「ばんすいろう ふくずみ」さんです。
この「萬翠楼 福住」さんのスペックがなかなかすごい。
- 創業は寛永2年(1625)
- 旧館は旅館第一号の国指定重要文化財
- 温泉はすべて源泉掛流し(邸内に湧く温泉は毎分160L以上)
- 客室の内風呂も温泉
- 現在の当主は16代目
予約サイト「一休」でのクチコミ評価の点数も「4.77」とハイスコア→一休の口コミ。
そして、気になるお値段が2名で「37,222円(消費税込 40,200円)」!
これは安い!(箱根では)
ということで実際に「萬翠楼 福住」さんに泊まってきた感想を書いてみますね。
萬翠楼福住さんに到着~
箱根湯本にはお決まりのロマンスカーで。
もちろん箱根フリーパスを買っていきましたよ~
「萬翠楼 福住」さんの場所は、箱根湯本駅から歩いて10分弱程度。
川沿いで温泉宿が集まる一角にあります。
こちらが「萬翠楼 福住」さんの看板。
「重要文化財指定のお宿」「創業寛永2年(1625)」という文字が誇らしげです。
現役の旅館では初めて国に登録をされたとのことです。
「箱根湯本湯場」とありますが、この宿周辺はそう呼ばれるようです。
宿の方に聞いたところ、箱根湯本の温泉街はこのあたりから始まったそうです。
(グーグルマップでも「箱根湯本湯場」で出てきます)
こちらが旅館のロビー。
この辺は普通のホテルです。
建物全部が国指定重要文化財になっているわけではないので、近代的な部分と古いものとハイブリッドになっています。
ロビーには文部科学大臣から送られた「重要文化財指定書」が。
もともとは「福住旅館」というようです。
「福住旅館」の「萬翠楼」というのが本来の言い方のようです。
(「福住旅館」さんには「萬翠楼」と「金泉楼」の2つでできているそうです)
こちらが昔の宿周辺を描いた絵ですね。
当時は箱根湯本駅周辺には何もなかったようです。
(この福住さんがこの辺一帯の大地主で、持っていた土地をこの辺のホテルに貸しているようです)
貸本もあります。
このレトロな電話機がいい感じでした。
貴重な古い写真も!
先ほどの絵と同じころですかね。
宿にはいたるところにお多福さんがいます。
「萬翠楼 福住」さんのキャラクターのようです。
(「おかめがたくさんありますね」と言ったら「お多福」と言いなおされました(^_^;)
ロビーのすぐ横にある重厚な作りのドア。
歴史を感じますねー
建物のいたる所に年季の入った絵が飾られています。
萬翠楼福住さんの部屋へ
今回萬翠楼福住さんでは「明治棟/和室8帖+8帖+広縁(和室) 」というタイプに宿泊しました。
部屋は20号室でした。
「萬翠楼 福住」さんの部屋数は全部で15部屋。
源泉の内湯付客室は、そのうちの10室。
旧館、新館、1階、2階などから選べます。
和室のみで洋室はありません。
部屋に入ると、掛け軸や絵などいかにも年季が入ったものに圧倒されます。
洗面台とトイレ。
トイレは最新式のウォシュレットなので安心。
こちらは源泉の内湯。
檜ですよー
部屋についているお風呂が源泉で檜なんてすごい贅沢ですよねー
朝はこんないい感じで日の光が入ります。
シャンプーはオーガニックのものが用意されています。
女性にはうれしいですね。
(もちろん浴室には一般的なシャンプーが置いてあります)
これは足袋ソックス。
そしてこれは御着き菓子の「湯もち」。
「萬翠楼 福住」さんの近くにある「ちもと」さんの和菓子。
これがうまい^^
ゆずの香りがほのかにするやわらかなお餅に刻んだ羊羹が入っています。
日持ちしない本物の和菓子です。
とても気に入ったので箱根湯本でのお土産はこれにしました。
で、食事の前にまずはひとっ風呂。
午後10時に男女のお風呂が入れ替わります。
アメニティ類はシンプルですね。
まずこちらは「扇の湯」。
湯船の形が扇形ですね。
こちらは「扇の湯」の露天風呂。
露天ですが、空は見えません。
湯船は木の香りが感じられる湯船。
こんこんとお湯が出てきています。
そして、身体を洗うところ。
もう一つのお湯は「一円の湯」。
湯船の形が丸い円です。
他のお客様がいらっしゃったので、写真撮れず。
こちらの写真で我慢。
「一円の湯」のほうの露天風呂は木ではありません。
こちらの「一円の湯」のほうが圧倒的に広くて、メイン風呂ですね。
露天風呂もしっかり空が見えます。
温泉のお湯は、無色透明。
さらりとしています。
箱根というと大涌谷のイメージから硫黄臭い温泉のイメージがありますが、湯本ではほとんど硫黄の臭いはしません。
こちらのお湯に関して公式サイトではこのように書かれています。
当館では湯本でも希少な自噴式の源泉を単独管理しており、湧出量は少ないときでも毎分100リットルを超えます。
各種成分のバランスが取れ、透明度が高い湯は浸かり心地が抜群。
「真綿にくるまれるよう」と評してくださる方もいるほどです。
確かに「真綿にくるまれるよう」かもしれません^^
でもしっかりと身体の芯から温まるので、出てからもしばらくポカポカしています
これぞ温泉ですね。
お風呂から出ると、美味しい箱根の冷たーーい水で水分補給。
お部屋にもミネラル補給用にこんなうれしいサービスも^^
梅干しと塩です。
萬翠楼福住さん自慢の和食!
お風呂から出ると、お楽しみの食事!
食事は温泉旅の大きな楽しみの一つでもありますからね。
料理の詳細が書かれた紙をなくしてしまったので、細かな料理名は書けませんが、写真だけでも美味しさは伝わると思います。
まずはこんな感じで運ばれてきます。
日本酒で漬けた自家製の梅酒。
鮟肝。
胡麻和え。
お刺身。
煮物。
里芋がマツタケのようにカットされています。
障子のような蓋をした箱
それをを開けると美しく盛り付けられた料理が!
酢のもの。
確かナマコだったような。
鶏ひき肉。
押しずし。
お椀にはご飯が入っていました。
こちらは鮭の味噌焼き。
この炊き立てご飯が美味い!
仲居さんによると、板長さんが相当こだわった炊き方で作っているそうです。
お櫃にいっぱい持ってきてくれるので、ついつい食べ過ぎてしまいました~
御新香。
べッたら漬けがいいね。
鮭の味噌焼きが終わると、そこにすき焼き。
最後は果物(ぶどう・柿・リンゴ)で締め。
大満足ですね!^^
奇をてらったものでなく、一つ一つとても丁寧に作られている料理でした。
仲居さんによると、相当料理には厳しい板長さんのようです^^
確かにそういった心遣いが感じられる料理でした。
萬翠楼福住さん自慢の朝食!
温泉につかってビール飲んで、極楽気分でぐっすり眠った翌朝。
朝風呂の後は、待ちに待った朝食。
なんで温泉旅行に行くと、あんなに朝お腹が空くのか不思議です。
(私は普段朝食は食べません)
で、こちらが朝食。
もうド定番でうれしい^^
やっぱり温泉旅館はこういう朝食がいいね。
アジの干物。
箱根といったら干物でしょ。
かまぼことワサビ漬け。
箱根といったらかまぼこでしょ。
しらすおろし。
厚焼きの玉子焼き。
ホワイトアスパラが乗ったサラダ。
がんもどき。
お味噌汁。
御新香。
そしてご飯茶わんにはお多福。
朝食も大満足でした!^^
萬翠楼福住さん名物の15号室へ!
仲居さんが、希望すればチェックアウト時に名物「萬翠楼15号室」が見学できるとのことだったので見せてもらいました。
では「第拾五号」室へ。
まず入ると「紅塵飛不到」という立派な書がドーンと。
他にも見事な書が。
そしてこれがこの部屋の一番の目玉である天井画。
一人の画家でなく、24人の画家が書いているそうです。
こういった板も、すごい樹齢の木から1枚ものとして削り出されたものだそうです。
木の自然な形を生かした作り。
この15号室については、第16代当主自ら丁寧に説明をしていただきました。
是非見学することをおすすめします。
(まれにお客様が宿泊されるときもあるそうです)
萬翠楼福住さんの感想
結論から言うと、大満足の宿でした^^
温泉良し、料理良し。
でもこれについては、他のホテルや旅館でも味わえる要素。
でも、重要文化財指定の宿というのはこの「萬翠楼 福住」さんだけのもの。
そういった古い箱根の歴史も温泉といっしょに味わいたいという人には最高でしょうね。
個人的には、そういったことよりもサービスがとても気に入りました。
スタッフの皆さん、とてもやわらかで丁寧でホスピタリティあふれるサービスをされています。
全然ガツガツしていたりしません。
こじんまりした旅館ならではのサービスを感じました。
ホテルや旅館の「サービス」というソフトの部分ってほんと重要なポイントですね。
サービス業ですから当たり前ですけど、そうとは思えない宿もいっぱいありますからね。
こちらの旅館だって、このサービスがなければただの古い旅館です。
このサービスがあるからこそこの旅館が生きてくるんですよね。
サービスを生み出している「理念」「人」などがきっといいバランスなのでしょう。
箱根湯本で失敗したくないという時にはおすすめの宿だと思います。
公式ホームページhttp://www.2923.co.jp/index.html
名前 | 萬翠楼 福住(ばんすいろう ふくずみ) |
住所 | 〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本湯場643 |
アクセス | ~東京から~ 【電車】小田急線直通又は箱根登山鉄道「箱根湯本駅」下車徒歩7分 【車】東名高速を名古屋方面へ。東名厚木ICから小田原厚木道路へ~小田原西IC~R1へ合流、湯本方面へ。滝通り温泉郷入口看板左折、つき当り右 |
■ホテルの料金を比較&予約してみる!
「ホテル予約サイト」を利用すると、旅はグッと広がりを見せます。
いくつかの「ホテル予約サイト」で料金比較をしてみるといいでしょう。
料金だけでなく、それぞれのサービスで強みも違いますし、相性もあります。
その時のタイミングや状況でサービスを使い分けるのがいいでしょう。
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