先日「青春18きっぷ」を使って日本縦断の旅をしてきました。
そのときに、熊本県人吉駅から「SL人吉」という人気の蒸気機関車に乗車。
その「SL人吉」の車内限定販売の駅弁が『おごっつお弁当』。
国宝である青井阿蘇神社の「おくんち祭り」の際に食べられていた弁当を再現。
めでたい日、無病息災を願う日に食べるお弁当ですからね。
なんとも縁起がいい駅弁ではないですか。
さて、気になるお味の方はどうだったでしょうか?
今回の記事では、「SL人吉」の車内限定販売の駅弁『おごっつお弁当』をご紹介します。
目次
「SL人吉」って何?
この『おごっつお弁当』が限定販売されているという「SL人吉」について簡単に説明しておきますね。
「SL人吉」は、熊本県人吉駅と熊本駅を結んでいる日本屈指の人気観光列車。
約2時間半、蒸気機関車の力強い鼓動を感じ、懐かしさをたのしむことができます。
かなりいいですよ。
こちらが「SL人吉」号。
銀河鉄道999よろしく、重量感ある鉄の車輪が動く音、甲高い汽笛の音、車窓から見える大量の煙・・・
「これぞSL!」という味わいを感じます。
こちらが、「SL人吉」の車内。
4人掛けのボックスシートです。
昔の雰囲気を残しながらも、現代的にリメイクされています。
グーグルマップでSL人吉の車内を楽しむことができますので、貼っておきます。
SL人吉の詳細やチケット予約などは、下記のJR九州のホームページで確認できます。
⇒ http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/
「SL人吉」車内限定販売『おごっつお弁当』を食べる前に知っておきたい豆知識
『おごっつお弁当』を食べる前に知っておきたい豆知識を書いておきます。
よりお弁当をおいしくたのしく食べることができますよ。
国宝である青井阿蘇神社の「おくんち祭り」の際に食べられていた弁当を再現
『おごっつお弁当』は、国宝である青井阿蘇神社の「おくんち祭り」の際に食べられていた弁当を再現したもの。
まず、この「青井阿蘇神社」について。
公式ホームページには、下記のように書かれています。
阿蘇神社の神々を祀っているそうです。
相良氏入国より約400年前、今から1200年前の大同元年(806年)に神社が創建されました。
阿蘇の広大な原野を開拓し、その守り神として阿蘇山のふもとに鎮まる阿蘇神社の御祭神十二神のうち、三神の御分霊が、重陽の日9月9日に青井阿蘇神社に祀られたのです。
御祭神の名は、初代の天皇である神武天皇の孫にあたられる健磐龍命(たけいわたつのみこと)、その妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、お二人の子供の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)の三柱の神々です。
この開拓の守護神である阿蘇神社の神々を祀り、ご加護を受けながら人吉球磨地方の開拓が営まれ、安住の地を整えていったのではないかと思われます。
「おくんち祭」については、「ウィキペディア」から。
なかなか大掛かりなお祭りですね。
古来創祀の日である9月9日を例祭としていたが、明治の改暦で現在は10月8日に例祭を行い、9日には神幸式を斎行、それらを中心に同月3日から11日にかけての一連の祭儀をおくんち祭と称する。
先ず10月3日に、この時期に吹く「くんち風」という突風による祭り期間中の火災を防ぐ目的で鎮火祭(ちんかさい)を行う。
5日に神幸式での獅子役を定める「獅子奉仕者抽選式」を行うが、神幸式に奉仕する者は災厄を免れるとの信仰が強く希望者が多いため、希望者は元旦に参拝して申し込む例であるという。なお、獅子は8頭が出るが、1頭につき3人がこれに扮するので都合24人が必要となる。
8日早朝に菊祓(きくばらい)と称す白菊を用いた祓を行って社殿や神幸式奉仕者を清め、10時半から献幣式と称する例祭を斎行、夕刻には神楽殿(拝殿)において国の選択無形民俗文化財である球磨(くま)神楽が、およそ3時間に亘って10数番奉納される。
9日午前9時半から神幸式奉仕者の祓と道中の安全を祈る発輦祭(はつれんさい)が斎行され、10時半に神幸行列が進発、チリン、チリンと鳴るチリン旗を先頭に獅子や神輿等で構成される行列が人吉市内を練り歩き、お旅所等で郷土民芸や演芸を演じた後に神社へ還幸する。
かつては楼門前の蓮池の周りだけを巡幸し、一般民衆の境内立ち入りが許されていなかった為に静かな神事であったというが、大正と昭和の交(20世紀前葉)頃に市街地の繁栄を願った人吉の人々の要望で現在の様な市内巡幸となった。
神幸式終了後の11日午前に祭典の無事終了を感謝報告する報賽祭(ほうさんさい)を斎行して全神事を終える。
『おごっつお弁当』に関係することは、公式ホームページに少しだけ記述がありました。
おくんちに供される「赤飯、煮しめ、つぼん汁(しゅる)」という家庭で作られる定番の料理と、無病息災を願い、子供の頭を獅子に噛んでもらうという風習は古来と変わらず今も受け継がれています。
「赤飯・煮しめ・汁もの」という家庭料理だったのですね。
『おごっつお弁当』にも、赤飯と煮物が入っています。
「赤飯文化啓発協会」さんのホームページ「お赤飯の歴史」には、このように書かれています。
日本では古くから赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、加えてお米が高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったようです。
お赤飯の赤い色って、そういう意味があったのですね。
神社の鳥居の朱色も、魔除けの意味があるらしいですからね。
なんかお赤飯がありがたく感じてきました(笑)
「SL人吉」車内限定販売『おごっつお弁当』を実食!その感想は?
こちらが、『おごっつお弁当』(620円)。
車内にある売店で購入。
このパッケージに書かれているのが「青井阿蘇神社」。
くまモンの箸袋がいかにも熊本ですね^^
中身は、シンプルなおにぎり弁当。
竹の皮の包み(本物)に、おにぎりと煮物という昔ながらのノスタルジックなスタイルの駅弁を再現。
まさにこれこそ駅弁の原点ともいえるフォルムじゃあないですか。
おにぎりは、白米と赤飯の2つ。
いかにも「握り飯」という感じの、重量感感じるどしっとしたフォルム。
いいですねえ。
おにぎりの中身。
コンビニおにぎりとは対極の、しっかりと握られた米の食感がいい!
おかずは、とり唐揚げ、玉子焼き、煮物。
使っている材料は、すべて鹿児島産の地元のもの。
地産地消というのがでいいですね。
おかずは笹の葉(本物)でくるまれています。
笹の葉って、防腐作用があるんですよね。
おにぎりもおかずも、素朴でうまい。
シンプルながらも、とても満足感の高い駅弁。
とても気に入りました。
こちらは、駅弁といっしょに買った「晩白柚(ばんぺいゆ)サイダー」。
さわやかな晩白柚の酸味と、ほのかな甘さがいいバランス。
こういうご当地ドリンクもたのしみのひとつ♪
「SL人吉」の車内限定販売の駅弁が『おごっつお弁当』のおまとめ
見た目や内容的には、素朴でシンプル、地味目の駅弁。
まったく華やかな感じはありません。
ですが、なかなかどうして、とても満足感の高い駅弁でした。
少し濃い目の煮ものをつまみながら、大きなおにぎりをがぶりとかじる。
ひとくちひとくちが味わい深い。
「お弁当ってこうだよね」ってしみじみ感じてしまいましたよ。
蒸気機関車の中で食べているっていうシチュエーションもあるでしょうね。
他の場所であれば、そうは思わなかったでしょうね(笑)
「SL人吉」に乗ったら、マストバイの駅弁です♪
人吉駅の駅弁『栗めし』の詳細
名称 | おごっつお弁当 |
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価格 | 620円(税込) |
購入駅 | 「SL人吉」車内 |
販売元 | 株式会社ニシコーフードサービス |
公式ホームページ | http://nishiko-fs.co.jp/index.html |
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